短足の犬種3選!性格や特徴、飼い方の注意点とは

2023.10.31

短足の犬種3選!性格や特徴、飼い方の注意点とは

短足の体型が特徴的な犬種は、見た目や走る姿がとてもかわいいですね。短足の犬種の中では、日本だとコーギーやダックスフンド、バセットハウンドの3犬種が人気を博しています。 今回は、短足の特徴を持つこちらの3犬種の性格や特徴、飼い方などについて紹介していきたいと思います。

【掲載:2018.04.11  更新:2023.10.31】

食パンみたいなむちっと感が話題!「コーギー」

コーギー

むちっとした子が多く可愛らしい印象が強いコーギーは、イギリス原産の牧牛犬で、牧場で牛の誘導などをしていた犬種です。
イギリスのウェールズのペンブロークシャー地方では、牧場で必要不可欠な牧牛犬として活躍していました。

短足の体型なので、牛のお腹の下などを通り抜ける事ができ、牧場内を走り回り、牛をコントロールしてきました。

ドッグショーが盛んに行われていた時期でも日々牧場で牛を管理していた犬種で、1926年に犬種クラブが設立されてから、ようやくドッグショーの世界に活躍の場を移しました。

コーギーはそこまで人気を博するような犬種ではありませんでしたが、ジョ-ジ6世とエリザベス女王2世から寵愛を受けた事で爆発的な人気を博するようになり、1960年代には世界的な人気犬種となりました。

◆コーギーの名前の由来について

実はコーギーと呼ばれる犬種は、「ウェルシュ・コーギー・ペンブローク」「ウェルシュ・コーギー・カーディガン」の2種がいます。

日本における「コーギー」は「ウェルシュ・コーギー・ペンブローク」を指す場合がほとんどです。
ウェールズ語で「小人が飼育していた犬」という説と、コーギーが妖精の馬車を引いていたという伝説に由来する説があります。

また、牛を移動させる際に踵を噛んで移動させていた事から「ヒーラー」とも呼ばれていました。
因みにこの踵を噛む習性は、今でも確認されているコーギーの持つ特徴の1つです。この習性からか人の踵を噛むコーギーもいるので、飼い方の注意点のひとつといえます。

日本ではまだまだ知らない人も多いであろう、「ウェルシュ・コーギー・カーディガン」は、同じイギリス原産の牧牛犬で、別の犬種がベースとして作出されましたが、同じ犬種として扱われていきました。

1934年には別犬種として扱われるようになり、見た目の違いなどからしっかりと区別されるようになりました。

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◆コーギーの性格

胴長短足が魅力的なコーギーの性格としては、非常にエネルギッシュで機敏性に優れていて、飼い主や家族には忠実な性格をしています。また、非常に社交的な性格をしています。

短足が可愛らしいコーギーですが、警戒心が強い性格で、見知らぬ人に対しては距離を置いて接する性格をしていて、警戒心から吠えやすい犬種でもあるので、無駄吠え対策のしつけを含めてしつけは必須といえます。

ただし、コーギーは頭がいい犬種で、物覚えがいいという特徴があるので、しつけは難しいタイプではありません。

◆コーギーの体型・被毛の特徴

コーギーは短足の体型から小型犬のように見えますが、実際には体重10~15㎏、体高25.5~30.5㎝の中型犬の犬種に分類されています。
体形は独特な胴長短足の体型をしていて、牧場で1日中走り回っていた犬種なので、筋肉質の体型と豊富なスタミナを持ちます。

被毛のカラーはレッド、セーブル・フォーン、ブラック&タンの単色があり、これらの毛色にホワイトの斑をしています。

コーギーはどんな天候にも適する事ができる「ダブル・コート」の被毛をしています。
ダブル・コートは1つの毛穴から2つの被毛が生えている被毛で、寒さには強いですが、一方で暑さには弱い傾向にあります。

コーギーの飼い方の注意点としては夏を中心として暑さ対策が必要となります。

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誰もが知っている人気犬種!「ダックスフンド」

ダックスフンド

ダックスフンドは、現在日本では犬種別の飼育頭数においてここ10年ほどトップ3に入っているほどの超人気犬種の1つです。

短足が特徴的なダックスフンドは、スイスのジュラ山岳地方原産の犬種「ジュラ・ハウンド」がベースとなって、ドイツやオーストリアの山岳地帯で飼育されていた「ピンシェル」との異種交配によって12世紀頃に作出されました。
この時作出されたのは、スムース・ヘアードのスタンダードのダックスフンドで、当時は現在とは違って体重が10~20㎏と中型犬ほどの大きさがありました。

ダックスフンドの胴長短足の体型は、アナグマ猟に使役する為に必要なものとして改良されました。
アナグマの巣である穴の中でも方向転換などがスムーズにできるようにする為の短足の体型でしたが、スタンダードの大きさでは入れない穴が存在していた為に、そんな穴でも入れるようにミニチュアやカニーンヘンといった小さいタイプのダックスフンドが作出されました。

その後、品種改良が加えられ、現在のような体形になり、15世紀~19世紀にかけてロング・ヘアードとワイアー・ヘアードのダックスフンドが作出されました。

◆ダックスフンドの種類について

短足が可愛らしいダックスフンドは、体格の大きさで「スタンダード」「ミニチュア」「カニーンヘン」の3つに分類されます。
また、被毛のタイプによっても「スムース・ヘアード」「ロング・ヘアード」「ワイアー・ヘアード」の3つに分類され、全部で9つのタイプに分類されています。

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◆ダックスフンドの性格

短足が可愛らしいダックスフンドは、友好的で落ち着きがある性格をしていますが、情熱的で辛抱強い性格を持つともいわれています。また、時には攻撃的で負けず嫌いな性格を見せる事もあります。

飼い主や家族には非常に従順な性格で、基本的には賢いという特徴があるので、しつけは難しい犬種ではありません。
ただし、警戒心が強い性格をしているので、見知らぬ人には神経質な態度で接したり、攻撃的になったりする事があります。

ダックスフンドを飼う際の注意点としては、しっかりと社会化をする事が重要となります。

◆ダックスフンドの体型・被毛の特徴

胴長短足の体型が特徴的なダックスフンドは、狩猟犬出身らしく引き締まった体格をしていて、筋肉質の体格が特徴的です。

顔は面長で、尾は長く、耳は下に垂れる形をしています。
そのため、ダックスフンドを飼う際の注意点として、定期的な耳の手入れがあげられます。

手入れを怠ると外耳炎などの耳のトラブルの原因となるので、注意が必要です。

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犬の外耳炎は耳の穴から鼓膜までの間の管(外耳道)に炎症が起きることを指します。 外耳炎の症状は、痛み、痒み、耳垢の変化から始まり、悪化すると自律神経系の症状も出ます。 外耳炎を繰り返していると、耳血腫という耳の内出血も置きやすく、慢性化すると手術が必要になることもあります。

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被毛は3つのタイプに分かれるので、手入れも被毛のタイプによって変わってきます。
被毛が最も短いスムース・ヘアードの場合は週に1回程度のブラッシングで十分ですが、ロング・ヘアードとワイアー・ヘアードは2~3日に1回のブラッシングと定期的なトリミングが必要となります。

短足が魅力的なダックスフンドは、ロング・ヘアードであっても基本的には寒がりなので、室内での飼い方が理想的です。
胴長短足という特徴的な体型から、お腹が汚れやすいという特徴があるので、飼い方の注意点として、散歩などで外出して帰ってきてお腹が汚れている場合には綺麗に拭いてあげましょう。

また、胴長短足のダックスフンドの飼い方の注意点としては、抱っこの仕方があります。
ダックスフンドを抱っこする際には、胸と腰を腕で挟むように抱っこをしないと、腰に負担が大きくかかり、ヘルニアを引き起こしやすくなります。抱っこの仕方には注意する事も、ダックスフンドの飼い方の注意点といえます。


短い足と長い耳が特徴的!「バセットハウンド」

バセットハウンド

フランス原産のバセットハウンドは、短足犬種の1つです。
16世紀のフランスで初めて発見された胴長短足の狩猟犬で、元々はウサギやキツネなどの小動物を標的とした狩猟犬として活躍していました。現在では飼育しやすい性格から、コンパニオン・ドッグとしても飼育されています。

バセットハウンドは16世紀頃に作出されたといわれていますが、短足であるという事以外では、容姿が大きく違っていました。
現在の容姿になったのは、品質改良の課程で世界一といわれる嗅覚を持つベルギー原産の「ブラッドハウンド」の血が加えられたことによります。世界一の嗅覚と共に加えられたのが重く弛んだ皮膚で、現在のバセットハウンドの容姿になりました。

短足の体型からそこまで速く走る事はできませんが、ブラッドハウンド譲りのずば抜けた嗅覚で獲物を追跡して仕留める能力を持ちます。

◆バセットハウンドの性格

胴長短足が魅力的なバセットハウンドの性格は、呑気といわれます。世界で800犬種ほどいる犬の中で最も温厚で、呑気な性格をしているのが短足犬種の1つであるバセットハウンドです。
温厚な性格で、他の犬や動物、子供相手でも穏やかに接するので、どんな家庭でも飼育する事ができる犬種です。

また、バセットハウンドはゆったりとマイペースな性格で、機敏性はなく、忍耐強い性格をしている一方で、独立心が強く、頑固な性格をしている犬種でもあります。

◆バセットハウンドの体型・被毛の特徴

バセットハウンドは胴長短足の体型をしていて、皮膚が弛んでいて、耳が大きく垂れ下がった特徴的な体型をしています。
また、がっしりとした体格をしていて、短いスムース・コートをしていて、抜け毛が少ないという特徴があります。

手入れも週に1回ブラッシングするだけで十分なので手入れに手間はかからない犬種といえますが、垂れ耳なので定期的な耳の手入れと弛んだ皮膚の皺の間を定期的に拭いてあげないといけない事がバセットハウンドの飼い方の注意点といえます。
また、涎を流すタイプの犬種なので、室内での飼い方の場合には涎で汚れないように適度に掃除をする事もバセットハウンドの飼い方の注意点といえます。

◆バセットハウンドの飼い方は?

短足が魅力的なバセットハウンドの飼い方の注意点としては、ずば抜けた嗅覚を持つので、盗み食いや拾い食いをしないようにしっかりとしたしつけが大切です。

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バセットハウンドはマイペースな性格を持ちますが、匂いを追跡する事が好きな性格から、気になる匂いを感知すると、その匂いが途絶えるまで追いかけてしまうので、散歩は長くなりがちになります。また、短足の体型なので、走り回る事よりもゆっくりと長い間歩く事を好みます。

ただ、バセットハウンドは足腰があまり強い犬種とは言えないので、1日2時間以上の散歩にはならないように飼い主や家族がコントロールする必要があります。

また、長く太めの独特な響く声で鳴くので、無駄吠え対策のしつけを行う事も大切です。


まとめ

短足の特徴的な犬種は、他の犬種とは違う飼い方が必要です。特に短足という体形は抱っこの仕方で、愛犬に大きな負担をかける事になり、病気を誘発してしまう事もあります。
また、短足の体型はお腹が汚れやすいという特徴もあります。他の犬種よりも汚れるという事に注意しないといけません。

ただ、短足という犬種の特徴を理解すれば、可愛らしい犬種である事に変わりはありません。
飼育する際にはしっかりと短足の特徴を理解し、たくさん愛情を注いであげましょう。



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