何故犬は脱走するのか?
–1、飼い主のミス–
飼い主が気を抜いた所を狙って犬は脱走します。
脱走原因のなかで最も多いケースです。
犬から命を預けてもらっているなら、飼い主は責任を持ちましょう。
–2、日常にない大きな音や出来事–
雷や地震といった日常では無い出来事や大きな音が起きたりした時、犬は驚きパニックになってしまいます。
パニックから逃れるために脱走を計るのです。
–3、発情による脱走–
去勢していないオス犬の場合に限りますが、発情中のメス犬を追いかけて行ってしまって脱走してしまったというケースもあります。
妊娠させてしまうケースもあるので、脱走したらすぐに捕まえて家へ戻しましょう。
–4、ストレス–
あまり散歩へ連れて行ってもらえない・遊んでもらえないなど犬が思う存分満足する度合いまで運動出来ていない場合や、飼い主から愛情を与えてもらえてないといった積もったストレスが原因で脱走する犬も多く居ます。
犬が現状に満足していないので、ストレスが溜まり脱走してしまうのです。
犬にしてあげられることは?
–1、よく脱走する犬–
よく脱走する犬は、運動量が足りてないといえます。
今までの運動量はその犬に合っていないのです。
今までのコースをよく検討して、より長く散歩してあげましょう。
遊ぶことも、犬が疲れる程してあげると犬も喜びます。
たっぷり愛情を注いで、たっぷり犬にかまって、犬に満足してもらいましょう。
–2、室内犬–
家の中で飼っているのであれば、玄関や廊下にペットゲートやペットフェンスを設置しましょう。
人間が生活するのには少し不便ですが、犬を守るためです。
我慢しましょう。
サークルを用意しても良いですね。
訪問者があった時に一時的に犬を入れておくといった使い方をしましょう。
–3、首輪–
首輪が緩んではいませんか?
※小型犬なら、指1本〜2本入る程度の幅に、
大型犬なら、指2本程入る程度の幅に締めておきましょう。
犬も苦しくなく、かといって首から外れないベストな幅です。
散歩中に首輪が外れる心配もなくなります。
–4、避妊去勢手術–
オス犬が発情してメス犬を追いかけることがあるのでしたら、去勢手術をオススメします。
発情するオス犬の何よりの脱走対処法です。
むやみやたらにメス犬を妊娠させることも出来なくなるので、安心です。
しかし逆に言えば、一度去勢すると仔犬を授けることが出来なくなります。
さらに、全身麻酔をかける手術なのでお金もかかりますし、犬の体にも負担になる手術ではあります。
とはいえ、去勢手術はメス犬に発情するオス犬の何よりの脱走対処法といえることに代わりはありません。
去勢手術は、なるべくすることをお勧めいたします。
–5、基本的なシツケ–
マテ、コイなどの基本的なシツケは徹底的に行いましょう。
どんな時でも出来るよう、犬にマテやコイをするなど習慣付けることが大事です。
脱走してしまった!
–1、犬と反対の方向へ走る–
これは、犬の興味を飼い主へ向けるためです。
犬が脱走してしまった時に、飼い主が1番してはいけないこととは・・・
犬の名前を大声で呼ぶ・犬を走って追いかけることです。
この行動をすると、犬は飼い主が喜んでいると勘違いしてさらに興奮してしまいます。
なので、飼い主は犬の興味を自分に向かせるために逆方向へ走りましょう。
–2、マテ、コイの指示–
まず、犬の動きを止めることが重要です。
なので、「マテ」で犬の動きを止めましょう。
パニックに陥っている場合などは飼い主の声も届かないこともあります。
ですが、そこで飼い主も慌てては仕方ありません。
落ち着いた声で、「マテ」を指示しましょう。
日々常にキチンとシツケをしている犬であれば、言う事を聞くでしょう。
その後、止まった犬に対して「コイ」と指示しましょう。
何より、飼い主が落ち着いていることが大事です。
日々の積み重ねがこういった非常時に役立つのですね。
–3、散歩道を探す–
姿も見失ってしまったときはいつもの散歩道を探しましょう。
犬はいつもの散歩道に行くことが多いです。
ですから、脱走してしまったらまず、散歩道を辿ってみることです。
–4、保健所や病院、ご近所さんへ連絡–
散歩道を探しても、見当たらない・・・
そういった場合はすぐに通わせている病院や保健所やご近所さんへ、脱走したことを伝えましょう。
可能でしたら、一緒に探してもらいましょう。
犬がなるべく遠くへ行かないうちに、早く見つけてあげることが重要です。
犬には帰省本能がありますが、待っているだけという行為は1番危ないでしょう。
飼い主の持っているネットワークを全て使ってでも犬を探すことに全力を尽くしましょう。
まとめ
脱走する犬には、必ず何かしらの原因があります。
理由なく、自分の家・居場所である所から脱走する事は考えにくいです。
飼い主は、犬に不満を与えてはいないですか・・・?
犬の欲求を満たせていないことはないですか・・・?
脱走への対処法を載せましたが、完璧に飼い主が緊急時に犬を支配してその場を凌ぐことが出来る方法は難しいと思います。
犬も感情のある生き物なのです。
飼い主の思惑通りに動く生き物ではないのです。
飼い主と犬とが家族として満足している暮らしをしているか。
飼い主の愛情に、犬が自分の価値を見出して満足出来ているか。
飼い主の犬への愛情こそ、脱走に対する1番の対処法だといえるのではないでしょうか?
愛犬の事をもう一度見つめなおしてみるのも、飼い主さんの大きな役目ですね。
ライター/神崎はち
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