愛犬が我が家にやってきたときは、愛犬が生後2カ月のときでした。第一印象は、2カ月でもこんなに大きいの?という感じでした。愛犬は、第一印象通り、すくすく大きくなり、成犬時にはなんと体重約20kgにも成長しました。大柄ではありましたが、性格はとても優しくおっとりしていて、ちょっと臆病なところもある可愛い犬でした。
我が家にやってきてしばらくしてお散歩ができるようになったころは、毎日一緒に散歩に行っていました。ところが、私も歳を取るにつれ、友達と遊んだりすることのほうが楽しくなってしまい、散歩はずっと両親まかせになっていき、次第に愛犬と一緒に過ごす時間もなくなっていきました。それでも愛犬は、私が友達とばかり遊んで帰るのが遅くなっても、家に着くと必ず小屋から出てきて尻尾を振ってお出迎えしてくれました。
そして、私が結婚して家を出てたまに実家に帰った時も、年をとるにつれ足腰が悪くなってきた時も、お出迎えしてくれていたことを良く覚えています。
2.老化の始まり
その愛犬が14才のときから、段々老化が始まりまずは目が白内障になり見えにくくなっていきました。それでも元気でフラフラしながらではありますが散歩も行きますし、ご飯もよく食べていました。毎年夏に、「今年の夏は暑さに耐えて、夏を越せるかなぁ」と話していたのを覚えています。次第に耳も遠くなってきて、私が実家に帰っても気づいていないような感じになってきました。そして16才の誕生日を迎えた翌月の20日を最後に、起き上がることができなくなってしまい、寝たきりになってしまいました。寝たきりになってからはご飯も次第に食べなくなり、餌を缶詰タイプのものにして、それをさらに水でふやかしてスポイトですくって口に入れていました。水分も同様にしていました。寝たきりなので床擦れのようなものが前足の関節の所にできてしまったので、向きを変えたりクッションを敷いたりしました。
3.長生きしてくれた愛犬とのお別れ
そして起き上がれなくなってから13日後の夜中に、普段は無駄吠えをしない愛犬が吠えたらしいです。後に母から聞いた話なのですが。慌てて母が愛犬のもとにいくと、目をつぶって息がとてもゆっくりになっていたそうです。愛犬の最後は母が看取ってくれました。
死後硬直が始まるまでに口を閉じて目を閉じてあげたそうです。
朝になって母から連絡があり、急いで実家に行き、愛犬と最後のお別れをしました。箱に入れて布団を敷いて大好きだったオモチャと餌、オヤツを入れてお花を供えました。
霊園は知人から聞いていた場所に決めていたのですが、そこは合同火葬でお骨はもらえないとのことでした。霊園の方が引き取りにこられたので、そこでお別れとなりました。
愛犬と過ごした16年間は、とてもかけがえのないもので、今も部屋にたくさん写真を飾っており、ずっと一緒にいるような感覚です。
最後まで大きな病気をせず、長生きし、愛犬も幸せだったとわたしは信じています。
今でも実家に行くたびに玄関のところで尻尾の先を振って、お出迎えしてくれているような感じがします。
生き物を飼うという事は、必ず最後にはお別れがつきものです。とても悲しく、辛いですが自分を良い方向に変えさせてくれた愛犬に感謝をしたいと思いました。
ライター/hiro☆
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