私たち人間(成人)の場合、体内の水分量は60%を占めています。これは、成犬にも同じように当てはまり、犬も水分量を60%占めているのです。ちなみに、人間の赤ちゃんは、成人よりも水分量が多く、75%と言われています。もちろん、子犬の場合も同様です。
人間の赤ちゃんは、ちょっとした温度の変化に弱く、熱中症にかかりやすい傾向にあります。つまり、人間の水分量と同じ%を占める子犬も、同じように熱中症にかかりやすいということです。これは、暑さに弱いということでもあるので、猛暑が続く夏の季節は、しっかりと猛暑対策を行うことが必要不可欠となります。
日本の四季に順応した犬種として挙げられるのが、やはり日本犬です。日本犬には、柴犬・秋田犬・北海道犬・甲斐犬・紀州犬・四国犬の6種類に分かれており、暑さにも比較的強い傾向にあります。
強いと言っても、水分量はどの犬種も同じなので油断は出来ませんが、日本の四季に順応している分、飼い主さんの温度管理もしやすいと言えます。
猛暑など暑さに弱い犬種って?!
犬には、産地によって暑さに弱い犬種がいます。下記の犬は、暑さに弱い傾向があるため、子犬が猛暑を乗り切るには十分注意する必要があります。
–寒い地方が原産の犬–
シベリアン・ハスキーなど寒い地方が原産の犬は、暑さが苦手です。そのため、温度管理は徹底して行う事が必要です。
–大型犬–
大型犬は、他の犬種に比べて肺が大きいので熱い空気が体内に溜まりやすい傾向にあります。子犬だけど、大きいから大丈夫!と思うのは、実は間違いなんです。
–短頭種の犬–
フレンチ・ブルドッグ、ブルドッグ、パグ、シーズー、ペキニーズなど短頭種と呼ばれるペチャ鼻の犬は、気道が他の犬種と比べて狭いので元から呼吸がしづらい傾向にあります。そのため、暑い夏は体温調整することがとても苦手で、暑さにも弱いんです。
子犬はどうやって猛暑対策すれば良い?
子犬は、人間の赤ちゃん同様に徹底して温度管理を行いケアしてあげることが必要となります。それでは、子犬の猛暑対策はどのように行っていけば良いのでしょうか。
–頻繁に水分補給をしてげましょう–
夏の暑さで、お水が蒸発してしまったり、愛犬が蹴っ飛ばしてお水の入ったボウルをこぼしてしまうことが多々あります。とくに子犬は加減を知らず活発に動き回るので注意が必要。もし、こぼしたのを気付かないままにしておくと、室内にも関わらず暑さで水分を補給出来ずに熱中症になってしまう可能性があります。したがって、猛暑の日はお水を1カ所ではなく複数置いてあげる事が望ましいです。そうすれば、もし飼い主さんが外出で家を空ける時も安心です。
–目安の温度は26℃以下・湿度は50%以下が理想–
エアコンは、出来れば終日付けっ放しにしておくことが望ましいです。ただ、同じ室内でも高いところと低いところでは温度が異なるので、犬目線になって温度を測定してあげましょう。
–扇風機も使うと効果的–
エアコン+扇風機を使用すると、空気がうまく循環されるので室内の温度が一定に保たれます。そのため、室内温度も一定となり快適な空間が作れます。
–日中もカーテンを閉める–
天気が良いと、ついカーテンを開けたくなりますが、開けた分室内の温度は高まります。快適な室内を維持するためには、カーテンは閉めておいた方が効果的。ちなみに、私は去年の夏(4ヶ月のチワワがいました)、外出する時は部屋のシャッターも一部閉めてしました。
–寝る時も暑い時はエアコンをつける–
寝る時は、ついエアコンを消したりタイマーにしがちですが、夜中にエアコンがついてないと、とても蒸し暑くなります。猛暑日は、寝苦しくて目覚める事も多いですよね。そのため、猛暑の場合などは夜寝る時もエアコンは付けっぱなしにしておいたほうが良いでしょう。
まだまだ続く猛暑日、室外で飼育しているカワイイ子犬ちゃんが、少しでも快適に過ごせるように、飼い主さんが色々と工夫してあげることが大切です。
– おすすめ記事 –
夏の意外な食べ物、誤飲に要注意
夏のお留守番対策