アトピー性皮膚炎のワンコに効果的な、おうちでできること
一般的に薬物療法でステロイドが処方され、多くのワンコに即効性のあるお薬です。しかし、多くの量を長期間服用していると、副作用が心配ですので、減らしていきたいと考えている飼い主さんは多いのではないでしょうか。そのためにも、お家でできるケアを行うことは、大変効果的で必要不可欠です。
1.シャンプー
シャンプーを行うことは、原因となるアレルゲンを除去するために必要なことです。特に夏場は患部にカビが生じて、飲み薬の効果が半減する場合があります。我が家の犬は炎症が強く、週1~2回程度行っていました。
–炎症が強い時のシャンプーの手順–
① ブラッシングする
抜け毛等を除去しましょう。
② シャワーをかける
水温は35℃程度で足元あたりからそっとかけてあげましょう。自分の手で熱くないことを確認してくださいね。シャワーを体に密着させることで音が少なくて怖がらないです。
③ シャンプーをする
直接原液をかけるのではなく、手のひらで泡立てて洗っていきましょう。患部は、強くこすらず、優しくなでるように洗ってください。
④ シャンプーのまま10分おく
殺菌用のシャンプーを使用している場合、効果を十分に得るために、なじませます。
⑤ すすぐ
しっかりシャンプーを洗い流してください。泡が残っていると、ふけ、かゆみの原因となります。頭から順に下部に向かってしっかり流していきましょう。
⑥ もう一度、同様にシャンプーをする
⑦ すすぐ
⑧ 乾燥させる
タオルをおしつけるように水分をふき取ってください。ゴシゴシすると皮膚が傷ついてしまうので避けてくださいね。そのあとは長毛種の場合、ドライヤーの「冷」のほうで乾燥させてください。「暖」では、犬にとっては熱すぎますし、温めることでかゆみを増強させる可能性もあります
⑨ 保湿する
シャンプー自体に保湿剤が含まれていればよいですが、そうでない場合は、保湿用のスプレーなどを使用して、保湿を必ず行ってください。乾燥は、かゆみを増強させ、皮膚のバリア機能も低下していますので、掻いた後の傷により細菌が繁殖する可能性があります。
※私は動物病院で販売している殺菌作用のあるシャンプーを使っていましたので、上記の手順で2回シャンプーをしていました。しかし、我が家の犬は柴犬で、毛質がダブルコートですのでお風呂を入れるのにも一苦労でした。どうしても時間がない時は、患部だけ洗い、保湿をしていました。それでも効果は得られるそうです。
2.爪切り
爪は短く切ってあげてください。掻くことで皮膚が傷つくのを防ぐためです。怖かったら、動物病院で切ってもらいましょう。
3.ノミ予防
ノミ予防も忘れずに。かゆみの原因となるものはできるだけ減らすことが大切です。
4.耳掃除
私の犬は外耳炎にもなりました。耳も病院で洗浄液をもらいコットンで掃除していました。
最後に
我が家の犬は2歳から発症し、ステロイドを使用して治療をしてきました。免疫抑制剤を使ってみたり、食餌を手作りにしてみたり試行錯誤してきましたが、ステロイドを減らすことができず、大変不安でした。しかし、5年ほど前にとても信頼のできるお医者さんと出会うことができ、経済面等も含めて相談しながら、おうちでできるケアは継続してきました。現在、ステロイドはほとんど使用していませんし、副作用もでていません。発症からの5年間を考えると今が想像できません
様々な悩みを抱えている飼い主さんもおられると思いますし、この病気は一時的でなく、長くつきあっていかないといけないことなので、精神的にも疲れないように信頼のできるお医者さんと相談をしていってくださいね。
ライター/NORI196
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