梨の栄養効果
梨は人間にも犬にも安全な食べ物です。(熟成したものに限ります)
梨ってどんな果物?
食べることによってどんな栄養効果があるの?
気をつけるべきことは?
など、しっかりと理解したうえで愛犬に与えたいですよね。犬にとって、「梨」とはどのような栄養効果があるのでしょうか?それでは早速みていきましょう。
○梨は90%近くが水分なので、利尿作用があります。利尿することでからだの老廃物を排泄を促す効果があります。
○梨にはビタミンB1,B2,Cが少量しか含まれていませんが、消化酵素を含むためたんぱく質を分解する働きがあり消化を促してくれます。
○梨はカリウム・鉄分を少量含みますが、カリウムはナトリウムを排出し、血圧を下げたり体液濃度を調整する働きがあります。筋肉のエネルギーを作るにもカリウムは必要です。そのままで食べられる梨は、カリウムを得るには最適です。
(カリウムは熱に弱いので調理するとなくなってしまいます)
○梨はアスパラギン酸を少量含みます。これは疲労回復に効果があるので暑い夏、残暑厳しい秋口まで犬にはありがたい栄養分ですね。
梨の栄養成分100gあたり
・水分約90%
・エネルギー43kcal
・炭水化物11.3g
・食物繊維0.9g
・たんぱく質0.3g
・カルシウム2mg
・カリウム140mg
・ビタミンC3mg
梨の栄養成分を見ていただくと、犬にとっての栄養効果が納得できると思います。これは人間にとっても同じことがいえますね!
今年は特に秋口まで暑さが厳しいと言われています。あまり水を飲まない犬には梨がおすすめです!
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梨の種類
私たちがよく知る梨は、和梨ですが、梨の原産は中国だと言われています。
西洋には洋梨がありますね。
和梨には青梨と赤梨という系統があるのをご存じでしょうか?
青梨は日持ちが良く、果汁多めでさっぱりしていて、赤梨は甘味が強いのだそうです。日持ちが良いという点で、保存するには青梨が便利ですね。
和梨の旬は8月から9月にかけて・洋梨は9月から10月にかけてです。
洋梨も犬に与えることは問題ありません。ただ、甘味が強い分カロリーが高いので与えすぎには注意しましょう!
梨を与える際の注意点は?
栄養成分的には問題ないといえますが、何でも適量が大切。
梨は美味しい、犬が欲しがるからといって、与えすぎては栄養的に良いものでも体調を崩す原因になりかねません。
水分・カリウムが含まれている梨。
水分を多く含むため、必要以上に食べると「下痢」の原因となります。
尿量も増えすぎることがあるので適度に与えて下さい。
また、梨のシャリシャリ感は「石細胞」と言われ、消化されないものなので、これもまた下痢の原因となります。
体重が10kgほどの犬で、一日に食べる量が40gと思っておくと良いでしょう!
(愛犬の体重に合わせて与えましょう)
カリウムは熱に弱いので、調理せずそのまま食べさせるのがベストです。
ただし、犬の大きさに合わせて食べやすくカットして与えて下さいね。
歯の弱い子・シニア犬にはすりおろして与えるのも良いです。
種・芯は消化されないので、取り除いて与えましょう。
また梨の種には「アミグダリン」という青酸配糖体が含まれています。これは中毒症状を起こす恐れがある物質です。
未成熟の実にも「アミグダリン」は含まれているので、愛犬に与える際は注意しましょう!
まとめ
秋まで続く暑さに、水分が多い梨はとても美味しいですね。
特にみずみずしいものは人間と同じように、犬も好むでしょう。
「シャリッ・シャリッ」と噛みながら、目をランランと輝かせて食べる姿が想像できます。
愛犬が美味しそうに、嬉しそうに食べる姿は、私たち飼い主にとってはとても嬉しいことです。
飼い主さんが、梨の栄養効果・注意点を理解したうえで是非、一緒に愛犬と楽しみながら「秋」を満喫して下さい!
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