こんなサインに注意 お外での動き編

2016.06.09

こんなサインに注意 お外での動き編

お外を歩いているワンちゃんや猫ちゃんを見て、変わった歩き方をしていたりするとほほえましい気持ちになることがあります。 しかし、実は体の異変を知らせるサインであることがあるのです。 ご自身のお家のワンちゃん猫ちゃんが、もししていたら気を付けたい歩き方やお外で見かける際の変化をいくつかピックアップしてみました。

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スキップのような歩き方

アイキャッチ

人間のように完全なギャロップのリズムでということではありませんが、健康なこの場合、左右の足をつく間隔はほぼ同じになっているため、歩き方を見ていてスキップのようだと感じることはあまりありません。
足をねん挫であったり関節痛だったり何かの痛みによって地面についた瞬間に痛みを感じる場合、負荷のかかり方が左右不対照になるためスキップのような歩き方に見えることがあります。
その際に無理に歩かせてしまうと症状が悪化する場合があります。
速やかに動物病院へ連れていくことと、お家では極力安静を心掛けましょう。


片足(特に後ろ足)をつかずに挙げたままにする

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 特にワンちゃんの小型犬の子に多いのですが、人間と同様にお膝のお皿(正しくは膝蓋骨といいます)が存在し、お膝の関節のつくりから、お皿が外れやすくなってしまうことがあります
 一般的には足を曲げた際に外れることが多いのですが、外れたまま違和感を感じて足を伸ばせずに曲げたままになることがあります。
 生まれつき、お膝のお皿が外れやすい子もいて、特に何もしなくても、自力で元に戻せる子もいれば、痛がってきゃんきゃん鳴く子もいます。
 そういった体質かどうかをかかりつけの先生に聞いてみること、このような行動が頻繁に起こる場合、体重管理やサプリメント・療法食の摂取が必要なこともありますのでまずは相談してみることをお勧めします。


足を引きずる、もつれる

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 足の運動にかかわる神経の麻痺が考えられます。
 ワンちゃんでいえば椎間板ヘルニアは可能性の高い疾患になりますし、猫ちゃんでも心筋症により後肢の血栓症によって神経麻痺がおこることもあります。
 引きずったりもつれるだけでなく、ロボット歩きのようなぎこちない動きもそのような兆候の一つだと言われています。
 無理に動かそうとすると悪化の可能性は高いので、安静にしながら、速やかに動物病院を受診されることをお勧めします。
座る際に少しゆがむ(女の子座りのような座り方)
 この見方は、もともと生まれつき疾患がなくても癖で過ごしいびつな座り方をすることもあるので、これだけで判断するわけにはいきません。
考えられるのは、骨盤と大腿骨の接触している股関節の部分の異常です。
大型犬の子は特に股関節形成不全と呼ばれる骨盤と大腿骨のはまる部分の形の異常が関連する疾患があるので注意が必要です。
座り方だけでなくお尻を左右に揺らしながら歩くなどのいくつかの条件が合致した場合、可能性は高くなるため、獣医さんに相談することをお勧めします。


お尻をつこうとしない、お尻を上げる

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 お尻を上げている場合、関節などの痛みももちろんあり得ますが、肛門腺の炎症等の異常、肛門周囲のできものなどによる違和感が考えられます。
特に肛門付近は粘膜との境目部分になり、悪性の腫瘍ができることもありますので、お尻付近を気にしている場合、どの部分を気にしているのか、一見わからない場合速やかに動物病院を受診して原因を解明することをお勧めします。
以上が歩き方など行動で気づいておきたい異変のいくつかになります。
上記の行動をしていたから確実に病気を持っているということは一概には言えません。
また今は健康でも以前そういった疾患を患っていた際に上記の行動をしていて、癖になっていることもあります。
痛みを感じていそうだったり、歩き方の不自然さなどいくつかの条件が重なっていた場合、病気を疑って動物病院を受診するとよいかもしれません。

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りなぎ

りなぎ

動物病院での勤務の傍ら、家では6匹の犬(ダックスフント5匹、パピヨン1匹)と一緒に生活しています。 もちろん猫も大好き!です。 私生活では犬だけでなく、子供もいるため、常にいろいろな世代の人と動物が仲良く、よりよい生活をできるようにするためにはどんな知識があるといいのか、どんな生活が理想か、考えることがよくあります。 少しでも皆さんのお役に立てる知識や情報を発信できたらと思います。


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