食べさせてはいけないもの その1 ネギ
秋は秋の味覚が収穫される季節でもあります。日本各地の畑でも多くの野菜が収穫されます。犬を家庭で飼っている人の中には、そうした秋野菜をエサとして与える機会も多いのではないでしょうか。
ですが、どれほど新鮮な秋野菜であっても犬には絶対に食べさせてはいけない物があります。それが「ネギ」です。なぜ食べさせてはいけないのかというと、体内に摂取することによって、血液の中の赤血球が破壊されてしまうからです。
これはネギの中に含まれているアリルプロピルジスフィドという成分と関係しています。人間の場合にはこの成分を体内で分解することができるため、赤血球が傷付けられることはありませんが、犬にはそれがないために、食べてしまうと尿の中に血が混じることがあります。
また貧血の症状を引き起こすこともあります。アリルプロピルジスフィドはネギ類の他の野菜にも含まれているために、玉ねぎやニラ、にんにく、わけぎ、らっきょうなどの野菜を食べさせることも危険です。これらの野菜を食べさせないようにするだけでなくて、これらの野菜を入れて煮込んだスープなども口にさせない必要があります。
食べさせてはいけないもの その2 じゃがいも
秋は穀物なども多く収穫される季節でもあります。新米や新鮮ないも類が食べられるのも秋の楽しみです。ですがお店で買ってきた新鮮ないも類であっても、犬に食べさせる場合には注意をすべき物があります。
それはじゃがいもです。秋は新じゃがが出回る季節でもあるので、特に注意が必要です。なぜ注意をする必要があるのかといえば、じゃがいもには犬の身体にとって有害となる成分が含まれている部分が存在するからです。それが芽の部分や、緑色に変色している部分です。これらの部分にはソラニンという物質が含まれており、ソラニンを含んでいる部分を犬が食べてしまうと、嘔吐や下痢などの症状を引き起こしてしまいます。ソラニンは強力な毒性があるために、人間が食べた場合でも同じような症状を引き起こす可能性があります。食べた量が多いと意識を失う危険性もあるために、芽や青くなった部分は決して犬に食べさせないようにする必要があります。またじゃがいもを日光のあたる場所に保管しておくと変色しやすくなるために、陽の当たらない場所に保存しておくことも有効です。
食べさせてはいけないもの その3 銀杏
秋は山でも多くの味覚が取れます。イチョウの種子である銀杏もそうした秋の味覚の一つです。ですが犬を飼っている家庭では、銀杏を犬に食べさせることは注意が必要です。それは銀杏には4-O-メチルピリドキシンという物質が含まれていることと大きく関係しています。この4-O-メチルピリドキシンという物質は動物の身体に必要となるビタミンB6と似たような性質を持っていることで知られています。そのために動物の体内でビタミンB6と拮抗してしまい、その結果として動物の体内でアミノ酪酸の生成を阻害してしまいます。アミノ酪酸には神経伝達物質を抑制する働きがあるために、アミノ酪酸が体内から不足してしまうと、神経の伝達が過剰になってしまう危険性があります。そのために犬が常に興奮状態になってしまって、症状が進むと痙攣を引き起こす可能性もあります。
食べれば必ずこうした症状が出るとは限りませんが、犬が摂取した量が多ければ多いほど、上記のような症状が出やすくなります。これは人間が食べても同じことですから、犬にはできるだけ食べさせないようにすることが賢明です。
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