忌引休暇とは?
そもそも忌引は、家族が死亡したとき学校や会社を休むこと。手続きして忌引休暇を取得すれば、欠勤や欠席扱いになりません。忌引休暇の日数や、休んだ日の扱い(無給か有給か)などは、会社の規則で決められています。たとえば、兄弟姉妹が死んで会社を休む場合、7日間の忌引休暇が認められることが多いようです。
忌引休暇は、年次有給休暇のように法律で決められた休暇ではありません。休めるかどうか、何日休めるか、休んだとして給料はもらえるか、などは会社が「就業規則」などの形で決めています。だから、忌引休暇には会社の体質が良く現れるんです。忌引休暇を充実させ、ペットにまで拡大している会社は、社員を大切にする余裕がある優良企業というイメージがあります。ここでは、そんな素敵な会社をご紹介します!
アイペット損害保険株式会社
2016年7月1日、「アイペット損害保険株式会社」がペットに関する休暇制度を導入して話題になりました。その内容は、
・同居の犬や猫が死んだとき、3日間の忌引休暇を取得できる
・同居の犬や猫と過ごすため、年間2日間のペット休暇を取得できる
という画期的なものでした。
とくに注目したいのは、3日間の忌引休暇!これは人間の祖父母や兄弟姉妹の死亡時と同じ日数なんです。ペットは家族ととらえ、「ハートのペット保険」を扱う企業ならではの、斬新な忌引休暇制度と言えます。
アイペット損害保険株式会社
http://www.ipet-ins.com/
日本ヒルズ・コルゲート株式会社
ペットフードの「サイエンスダイエット」を製造・販売している「日本ヒルズ・コルゲート株式会社」は、2005年にペットの慶弔規定を制度化しています。その中で社員が扶養するペットが死亡した場合の規定は、以下の通り。
・社長名で弔電を送り、1万円の弔慰金を支給する
・1日間の忌引休暇を取得できる
あまり知られていませんが、ずいぶん前に忌引休暇の制度があったんですね。たった1日でも休めれば、葬儀もできるし気持ちが落ち着くかもしれません。これらのほか、ペットを飼い始めたとき、1頭当たり1万円とフードを贈与という規定があり、フードメーカーらしい気配りを感じます。
日本ヒルズ・コルゲート株式会社
http://www.hills.co.jp/
アイデックス ラボラトリーズ株式会社
動物医療や食品検査を手掛ける「アイデックス ラボラトリーズ株式会社」は、2011年5月1日から、同居の犬や猫が死亡した際1日間のペット忌引休暇を認めています。加えて、10,000円の弔慰金が給与として支給されます。
こちらの会社では、従業員の同居の犬の健康診断イベントも実施。血液検査等をその場で行い直後に診断結果を出す技術が、ペットや飼い主に役立っている、というプライドを感じるイベントでした。
アイデックス ラボラトリーズ株式会社
http://www.idexx.co.jp/corporate/home.html
アマゾンジャパン
Amazon.co.jp には、たくさんのペット用品があって、いつもとても便利に買い物をしています。Amazon.co.jp でペット用品を扱い始めたのは意外と最近で、2010年9月30日のことでした。このタイミングで「アマゾンジャパン」は、ペット休暇制度を導入しています。
従来、自分の病気や家族の看護などのため5日間の「パーソナル休暇」制度がありました。その「パーソナル休暇」がペットにも使えるようになったとのこと。大企業らしい計らいですね。
アマゾンジャパン
http://amazon-jp-newgrads.com/
マースジャパンリミテッド
世界的なチョコレートメーカーでスニッカーズを販売する「マースジャパンリミテッド」。「カルカン」「ぺディグリー」などのペットフードも手掛けています。ペットを飼う社員に嬉しい取り組みの多い会社で、「ペット慶弔制度」も導入しています。その内容は、ペットが死亡した際1日間の休暇と弔慰金が与えられるというもの。
「Pet loving culture(ペットを愛する文化)」を合言葉に、社内にキャットルームがあったりします。こんな職場で仕事をしてみたいと思える、憧れの会社です。
マースジャパンリミテッド
http://www.mars.com/japan/ja/
株式会社エウレカ
株式会社エウレカでは、ペットが死亡した際に2日間の休暇が認められています。これだけでもすごいのですが、特筆すべきは、「株式会社エウレカは婚活や恋愛を支援する会社で、ペット関連の事業に関係ない」という点です。
ペットも家族という姿勢があり、ペットを病院に連れて行くため、1年間に3回の半休が取得できます。さらに、事情があればペットを連れて出勤しても良いというから、うらやましい限りです。
株式会社エウレカ
http://eure.jp/
まとめ
社員や家族はもちろん、そのペットまで大切にしている会社だと知ると、イメージもグーンとアップしますよね。一般には、まだまだ知られていないペットの忌引休暇ですが、ペットも家族の一員ととらえる会社は、徐々に増えているようです。ペットを失った悲しみは、忌引休暇では癒えませんが、最後にお別れをする時間がもらえることで、ペットロス症候群にならずに仕事ができるかもしれません。ペットの忌引休暇を導入する会社がどんどん増えて、「ペットのために休みます」と普通に言えるようになると良いですね。
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