犬との主従関係を築き上げるにはどうすれば良いの？

犬は群れを作る生き物

　犬は、狼を先祖に持つ生き物で、古くから（まだ野生の頃から）群れを成して狩りを行い生活をしていました。そのため、その群れの中でリーダーを作り、そのリーダーの指示に従って行動をしてきました。また、捕った獲物を先に食べるのもリーダーが先という順位があり、リーダーを始め自分より目上の者に対しては絶対服従だったのです。その名残が今でも残っているため、犬は、私たち人間と暮らす中でも、リーダーとなるものを作り、リーダーに従って生活をしているのです。

飼い主さんがリーダーになるためには

　ここで必要なのが、リーダーは必ず飼い主さんでなければならないということです。何故なら、群れを成して生活をする犬は、自分と一緒に暮らしている私たち人間も群れの仲間と見なしています。この群れには、リーダーを始め順位付けされているため、順位が上のものの指示は聞きますが、自分より順位の低い者の指示は聞かない傾向があり、好き勝手な行動をしてしまいます。
　つまり、飼い主さんがリーダーとなり主導権を握れば、犬は飼い主さんの言うことをきちんと聞き、良い主従関係が構築されるというわけです。

必ず飼い主さんが主導権を握ること

　ここで大切なのが、リーダーである飼い主さんが生活パターンの主導権を握ることです。この主導権を握ることにより、愛犬は飼い主さんがリーダーだと判断します。

　リーダーというものは、単に自分より強いからというわけではありません。リーダーは、食べ物や休める場所を提供してくれる・外敵から身を守ってくれる存在など、精神的に安心を与えてくれる存在でもあります。そのため、愛犬とのコミュニケーションは必ず取ることが大切です。

　食事・散歩・遊ぶ時間などは、すべて飼い主さんの都合で行いましょう。また、愛犬が何かを要求してもその要求に応えてはいけません。要求に応えることにより、犬は要求すればいつでも応えてくれると判断してしまう他、飼い主さんがリーダーとして見られなくなってしまう可能性も大です。
　また、時間も一定化しないことが大切です。一定化してしまうと、もしその時間に食事や散歩ができなかった場合に、犬は吠える等して要求を始めます。このような行動は、犬の問題行動にも繋がり兼ねないので注意が必要です。

　犬の性格形成は、社会化期にあたる生後３～１２、１３週間の間に何をしたかによって決まります。この時期に、飼い主さんがリーダーとなり、色々なしつけを行うことで、良い主従関係が構築されます。また、しつけに関しては、お家にお迎えしたその日から行いましょう。

主従関係が出来れば、しつけもしやすい！

　主従関係が構築されれば、しつけもしやすくなります。これは、先ほども説明した通り、犬はリーダーの命令には従うからです。また、犬の問題行動も減り良い環境下で人間と犬が共に生活をすることができるようになります。
　もちろん、子犬の時に行うのがベストですが、中には里親さんや、ペットショップで大きくなった犬を購入した飼い主さんもいるでしょう。このような場合でも、少し時間は掛かりますがしっかりとお互いの関係を築いていけば、主従関係は成り立ってきます。愛犬との主従関係が構築されれば、愛犬と過ごす日々の生活ももっと楽しいものになりますよ。

–　おすすめ記事　–