1.ブリュッセル・グリフォンとは?
ベルギー原産の犬種で、体高18〜20cm、体重3〜5kgの小型犬です。グリフォンとはヨーロッパ北西部に見られる硬めの被毛をもつ猟犬のことで、その名のとおりネズミなどの害獣を駆除するために飼われていました。しかし19世紀に入ると、上流階級でペットとして可愛がられるようになってきました。ペットとして飼われるようになってから、さらに小型化がすすみ、人間に似た平たい顔にするように人為的に改良が進んでいきました。
アーフェンピンシャーやパグ、ヨークシャテリア、キング・チャールズ・スパニエルなどが交配されたと言われています。
2.ブリュッセル・グリフォンの性格は?
ブリュッセル・グリフォンは、明るくて独立心が旺盛で自己主張がハッキリできる犬です。とても勇敢ですが、勇敢なゆえ喧嘩っ早い一面もありますので注意が必要です。また、いたずら好きな性格です。警戒心も強く大きな声で吠えるので、番犬に向いています。しかしあまりにも警戒心が強すぎるため、仔犬の頃からなるべくたくさんの人や犬に触れさせて社会性を身につけてあげるようにしたほうが良いです。吠えたり攻撃的な性格を緩やかにしてくれます。また、パグの血がはいっているので、ユーモアな一面もあります。
3.ブリュッセル・グリフォンの特徴は?
マズルはつぶれていて、顎髭や口髭がたくさん生えています。全身は硬く長いラフコートに覆われていて、毛の色は赤みがかった茶色をしています。長毛と短毛の二種類がいますが、ブリュッセル・グリフォンと呼ばれているのは長毛の方で、短毛の方はプチ・ブラバンソンと呼ばれています。
華奢な体格で足は細長いのが特徴です。耳は垂れ耳かボタン耳、しっぽは垂れ尾ですが、耳は断耳して立たせたりしっぽは短く断尾します。しかし最近では断耳や断尾はしなくなってきているそうです。
寒さにはあまり強くないので、冬には服を着せてあげたり体温調節をする必要があります。
また硬い針金状のような被毛ですので、毎日ブラッシングしてあげることが大切です。
4.ブリュッセル・グリフォンは飼いやすい?
小型犬ですが、非常に運動が大好きな犬種ですので、1日に2回30分程度の散歩で思い切り走らせてあげる必要があります。自由に動き回ることが大好きな犬種です。アクティブな方が飼うのには、一緒に楽しく過ごすことができる犬種です。
小型犬なので室内飼育はしやすいですが、いたずら好きな性格なので家具などにいたずらをされないように注意が必要かもしれません!
また、口髭や顎髭、針金状のような硬い被毛が特徴の犬種ですので、ブラッシングも毎日欠かさず行わなければいけません。一人暮らしの方や多忙な方の飼育は難しいかもしれません。
またブリーディングが非常に難しい犬種で、雌犬は非常に妊娠しにくく、妊娠できても赤ちゃんの生まれる数は1〜2頭です。しかも親犬の体の割に赤ちゃんが大きすぎるので、自然分娩は難しいものがあり、ほとんどの場合は帝王切開での出産となります。無事に生まれてきた仔犬でも、新生児のうちは虚弱体質で、生後数週間の仔犬の死亡率は約60%にものぼります。このような事から、飼い主さんがきちんと注意深く見守ってあげる必要があるでしょう。
5.まとめ
ブリュッセル・グリフォンの性格と特徴についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
このように、この犬種はブリーディングが難しく日本ではあまりメジャーになっていない犬種です。
ワンちゃんとの生活を毎日アクティブに楽しみたい方にはおススメの犬種かもしれません。
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