イタリアングレーハウンドの特徴とは?
イタリアングレーハウンドは、グレーハウンドを小型化して細身にした犬種。優雅で気品ある軽やかな身のこなしが特徴的ですね。元の種であるグレーハウンドと同じように、「ダブルサスペンションギャロップ(前脚と後脚を揃えて動かし、背中を使って走る歩様)」を使って、通常の犬種よりも圧倒的な速度をもって走ることができるのは大きな特徴です。
また、美しい曲線をもつ腰と、バランスのとれた角度の後足を持ち、前足を高く上げてから踏み下ろす歩き方で軽快に動く様は何とも優雅です。短い毛はつやつやで、屋外では太陽光に反射して輝きます。
イタリアングレーハウンドの起源はあまりはっきりと知られていません。何世紀にもわたって存在し続けていることは記録として残っていますが、いつどこでグレーハウンドから小型化されたのかは謎に包まれています。イタリアングレーハウンドに近い犬たちは、トルコ・ギリシャを含む地中海周辺などで発見されており、なかにはさかのぼること2000年以上前に発見されたものもあります。中世にはすでに南ヨーロッパ中で飼われており、特にイタリアの王室に大切にされていたようです。
イタリアングレーハウンドってどんな性格?
小型のサイトハウンド(視覚獣猟犬)であるイタリアングレーハウンドは、走り回ったり何かを追いかけたりすることを好みます。非常に感受性が強く、穏やかな性格で、見知らぬ人に対しては距離を置いて近づこうとしませんが、家族に対しては忠実で献身的に接します。
人の気持ちに敏感に反応する犬種であるため、叱る際にも注意が必要です。子犬の間は家電製品のコードを噛んだり、ティッシュを散らかしたりといったイタズラをしますが、強く叱りつけると萎縮してしまって、今後の性格に影響を与えてしまいます。のんびり、大らかな犬ではなく臆病な犬になってしまう可能性も十分ありえますので、叱り方には注意が必要です。
どちらかといえば、イタズラをされて困るような家具・モノがある場合、手の届かない場所におく、または戸棚の中にしまって触れないようにしておく方が良いでしょう。成犬になれば穏やかで賢い犬になるため、そんな心配はありません。
また、人間の子どもや他の犬・ペットとも仲よくできる犬種です。しかし、あまりにもおとなしいので、乱暴な犬や子どもに怪我を負わされる場合さえあります。
イタリアングレーハウンドの飼い方や注意点
イタリアングレーハウンドを飼う上での注意点として、まず一年中外で飼うことはできません。散歩・運動や日光浴を除いては、室内で飼うべきとされています。その理由は、短毛で寒さに弱く日本の厳しい寒さに耐えられないためです。10~3月の間は室内で、暖房をかけてあげましょう。逆に夏の暑さには強いため、冷房のかけ過ぎに注意してください。対策として、子どもの頃から飼うことができるなら、小さいうちから犬用の服を着せて慣れさせておくと、さらにのびのび育つことでしょう。
また、室内飼いを推奨していますが、十分な運動・日光浴が必要となります。頻繁に外に出してあげるようにしてください。閉じ込めっぱなしにしているとストレスが溜まり、やせ細っていくこともあります。
日々のお手入れですが、一日に1~2回グルーミング用のミトンでブラッシングしてあげましょう。暖房を使っているとフケが出やすくなります。10日に一度、お風呂に入れてあげましょう。また、爪も伸びやすいため、10日に一度切ってあげる必要があります。
十分な運動と日光浴、そして食事をさせてあげれば、骨折しにくく健康に育ちます。
今回はイタリアングレーハウンドについてご照会しました。冒頭で触れて通り、ペットショップでも最近見かけるようになったので、興味が出た方は一度探してみてはいかがでしょうか?
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