聖徳太子に徳川綱吉・・・・犬好きな偉人は多い？！

歴史上の偉人である聖徳太子は犬が好きだった？！

飛鳥時代の政治家で推古天皇につかえていた聖徳太子。一度に10人が話している言葉を聞き分けることが出来たと言われている超人です。そんな聖徳太子も実は大の犬好きで、犬を飼っていたのです。聖徳太子の愛犬は「雪丸」と言い、聖徳太子は雪丸のことを「お喋りができてお経を唱えることもできる」と話していたそうです。なんだか犬が大好きな気持ちが伝わってきますね。そんな雪丸が臨終の時には、聖徳太子自ら「死ねば本堂の東北隅にお墓を作ってくれ」と命じたり、死んだあとにはまたも聖徳太子自ら石工に命じて雪丸の石像を作らせたと言われています。その雪丸像は、今も奈良県にある達磨寺にあります。今もなお残っていると言うことは、相当大切にされてきたということで、聖徳太子の犬好きさが溢れていますね。
そんな雪丸は、今は奈良県王寺町役場のゆるキャラになっているのです。ご主人は聖徳太子という設定だとか。今の時代も受け継がれている聖徳太子と雪丸の関係から、聖徳太子が雪丸のことを溺愛していたのが一目瞭然ですね。

犬好きの代表的な偉人、徳川綱吉！

江戸幕府の第五代将軍である徳川綱吉は、「犬公方」と呼ばれるほどの代の犬好きで有名な将軍です。江戸城では100匹の狆を飼っており、狆専門の医者がいたほど犬のことを大切にしていたのだそうです。この時の医者が、いわゆる獣医の始まりです。また、この徳川綱吉が将軍の時に、将軍が通る時に犬や猫がいても構わないという町触れを出したそうです。よほど犬が好きだったのですね。
狆は日本原産犬種で初めて海外の犬種団体に公認された犬です。狆はおとなしく物静かな性格で将軍家のお座敷や大奥で、猫のように大切に飼われていたと言われています。日本で室内犬として初めて飼育された犬なのです。徳川綱吉が犬を大切にしていたということが良くわかります。その後、諸大名や富豪の間にも狆は広まっていき、日本の代表的な室内犬になったのです。狆が有名になったのは徳川綱吉のおかげだったのですね。

誰もが知っている薩摩の英雄、西郷隆盛も犬が大好きだった？！

西郷隆盛と言えば、愛犬「ツン」と一緒に銅像になっている姿が有名ではないでしょうか。西郷隆盛はとても愛犬家で、20匹も犬を飼っていたらしいです。鰻屋に行けば鰻を犬に与えて店主を怒らせてしまったり、肉を食べさせすぎて猟犬を太らせてしまったり…と犬に対する愛情が溢れ出ていますね。趣味のウサギ狩りに一緒に連れて行ったり、京都祇園の料亭にも愛犬を連れて行ったこともあるほどだそうです。周りの人が稽古を呼んで夜更かしして遊んでいる中、西郷隆盛は昼間に愛犬とやってきて、ご飯を食べて愛犬とすぐに帰ってしまっていたそうです。愛犬を大切にしている様子がすごく伝わってきますね。
そんな愛犬も西南戦争末期に亡くなってしまい、西郷隆盛は男泣きをしたと言われています。愛犬のことを想って男泣きをする姿…本当の愛犬家ですね。
また、自刃直前に連れていた愛犬を道連れにしたくないと言って首輪を離して逃がしてあげるというようなこともしており、犬に対する溺愛ぶりがうかがえますね。

まとめ

このように、犬が好きな偉人はたくさんいます。他にも有名な偉人では、夏目漱石も犬好きとして知られています。夏目漱石といえば「吾輩は猫である」がすごく有名で、猫好きなイメージがありますが、実は自宅ではヘクトーと言う名前の犬を飼っていたそうです。もちろん、ヘクトーについて書かれた本もあり、その本の中では寂しがって泣いたり病気になったヘクトーのことを心配する夏目漱石の様子も書かれています。愛犬のことを常に想っていたのですね。
犬はいつの時代も私たちと共に生きています。昔から偉人も愛していた犬とこれからも一緒に共存していきたいものですね。

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