2015年のある日、東南アジアのタイのスクウィット通りで1台の車から1匹のワンちゃんが降ろされました。
ワンちゃんは、到着したのかな?ここで遊んでくれるのかな?そう考えたのかもしれません。
ですが、現実はまったく違うものでした・・・
飼い主はワンちゃんをその場に捨て、車で去って行ったのです。
急なことで、何も知らないワンちゃん。
自分が捨てられたことも理解できなかったと思います。
その日からなんと1年間も、捨てられた場所でひたすらご主人さまがお迎えに来てくれるのを待ち続けました。
ワンちゃんの捨てられた場所は、車の往来が激しいくスピードを出す車が多い場所でした。
そのすぐ側でご主人をひたすら待ち続けるワンちゃんはいつの日からか、近隣の人々から”ロン”と呼ばれるようになりました。
近隣の住民達は、ロンが捨てられたことをすぐに理解しました。
けれど、ロンはご主人が迎えに来てくれるとずっと信じていました。
ロンは、その場から離れることはなかったそうです。
ロンが捨てたれた場所は、安全な場所とは言えません。
食べ物を与えながらも、何度もロンを捕獲し保護しようとしましたが、その度にロンは逃げ拒否をしました。
ご飯をくれる人々や撫でてくれる人を受け入れますが、懐くことはあまりなかったそうです。
戻らぬご主人をひたすら待ち続けるロン。
いつかご主人が戻ってきてくれる!
いつか迎えに来てくれる!
同じような車が来れば首を伸ばし、ただひたすらご主人を信じ待ち続けることがロンの生きる支えだったのでしょうか。
ロンはもうこの場所にはいません。
保護された訳でもなく、ご主人が迎えに来た訳でもありません。
車に轢かれて死んでしまいました。
ロンの悲しい最期。
いつか戻ってきてくれる、迎えに来てくれると信じたロンの気持ちが救われないまま最期を迎えてしまいました。
ロンがただ、望んだことはご主人の元に帰ること。
そのささやかな願いも叶わないまま、この世から消えてしまったのです。
この残酷で悲しい出来事は、多くの人の怒りと悲しみの声で溢れました。
・天国でいっぱい遊んでね。飼い主、お前は最低だ
・ロンに天国が待っていますように。 飼主のお前に地獄が待っていますように。
・捨てた元飼い主が捨てられろ‼︎
・捨てるくらいなら飼うなよ。最後まで面倒みるのが責任だろ
・死んでからでは遅い 本当に
・動物を捨てるやつは人じゃないよな。ほんまに。
もし、自分が最期まで一緒に暮らすことが出来なかったり、幸せにしてあげられなかったら他に人に任せるという事も一つの手段だと思います
捨てるなんてことはせず、ワンちゃんが幸せになる方法を考えてあげてほしいと感じました。
どんな言葉を尽くしたところで、ロンの希望、悲しみ、絶望を表現することはできないように感じます。
ワンちゃんだけじゃなく動物を捨てたり、虐待するような事はなくなって欲しいです。
これ以上、ロンと同じような悲しい最期を迎えるワンちゃんがいなくなりますように。
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