ビーグルの由来
体長は最低でも33cm、最高に大きくても40cmと小柄で、体重も14kg程度と軽いのが特徴です。
ハウンドの中では最も小柄なものの歴史は古く、紀元前からウサギ狩りなどの狩猟をこなしていたハウンドの末裔といわれています。
原産地のイギリスでは、エリザベス1世女王の時代に大きなタイプと小さなタイプの2種類のハウンドが存在し、その小さいハウンドを「ビーグル=小さい」と呼ぶようになったことが、現在まで親しまれる犬種の名称となった由来です。
犬の中でもダントツの嗅覚
もともと、犬は人よりも嗅覚に優れている動物ですが、ビーグルはその犬の中でも群を抜いて優れた嗅覚を持っていることで有名です。
この嗅覚はブラッドハウンドの血統を加えたためといわれていて、現在では麻薬探知犬のように研ぎ澄まされた嗅覚を必要とする場面で、小さな取締官としてビーグルが力を発揮し活躍をしています。
ビーグルの特徴
①体力
ビーグルは小柄な体型の割にガッチリとした体格をしています。狩猟犬として活躍をしてきたこともあり、判断力、そしてスタミナに長けた犬種でもあります。
スタミナがあるぶん毎日の散歩が重要になってきますが、あまり長すぎると興奮が冷めるまでに時間がかかってしまい、無駄吠えの原因にもなるので注意が必要です。
さらにこのビーグルという犬種の素晴らしい能力は、家族以外の人や犬とも仲良く接することのできる友好的なところです。これは恐らく狩猟時代に多くの仲間たちと過ごしてきたという経験の賜物かもしれません。
ですからお出掛けをする際は見知らぬ犬がいても仲良く遊び、かつ、有り余るスタミナを消費することのできるドッグランがおススメなのです
②声帯
穏やかで他の犬とも打ち解けやすい性格といわれるビーグルですが、とても遊ぶことが好きで日常生活の中でもいたずらをしてしまうことや、探索に夢中になってしまうということもあるようです。
そして、ビーグルの特徴をもうひとつ。
それは、声、です。
ビーグルは小さな体のわりに低く大きい声を持っているので、まだ狩りをしていた時代は猟師に獲物の場所を知らせる大切な役目を担っていました。
もちろん、ビーグルの吠えはきちんとしたしつけをすれば改善される行為ですし、ビーグルのように低い声の威嚇は最大の防犯にもなります。上手に付き合えば、頼もしい最高のガードマンにもなるのです。
ビーグルの毛色や被毛について
ビーグルの毛色のパターンは3種類と被毛の特徴についてお話していきます。
◆トライカラー
ビーグルと聞いたときに多くの人が頭にイメージするのが、おそらく「トライカラー」でしょう。
ビーグルの定番とも言えるトライカラーは、黒、白、茶という3つのカラーから構成され、はっきりと色が分かるのが特徴です。
目の周辺や頭が茶色、背中が黒色、お腹周りが白…など、その個体によって色の表れ方が微妙に違い、印象が変わるのが面白いですね。
ビーグルにかぎらず、ほかの猟犬でも見られる毛色のパターンであることから、「ハウンドカラー」という言い回しをすることもあります。
◆レッド&ホワイト
赤に近い茶色、そして白の組み合わせパターンが「レッド&ホワイト」です。
“レッド”部分の感じは、かなり個体差があります。
「淡いレッド」だと優しげな印象、「濃いレッド」ならたくましい印象…と、同じレッド&ホワイトでも違った雰囲気になるのが面白いかもしれませんね。
◆レモンカラー
近頃、人気が急上昇しているのが「レモンカラー」です。
基本は、レッド&ホワイトと一緒ですが、“レッド”部分がさらに明るい茶色となったもの。
まるでレモンのように淡いカラーが柔らかい印象となり、たくさんの人を魅了しています。
◆光沢のある被毛が魅力
短毛なので抜け毛はあまりないイメージですが、実はそんなことはありません。
ビーグルは、アンダーコートとオーバーコートの2層構造の被毛で、生え変わり時期には「抜け毛が多い」ことを覚悟しておいた方がいいかもしれません。
また、ビーグルは「ツヤ」があって「丈夫」な毛質が魅力です。
その魅力的な被毛をキープするには、飼い主さんのサポートが欠かせません。
定期的なブラッシングとマッサージで、皮膚の健康管理をしてあげてくださいね。
ビーグルの起源は?日本産のビーグルもいる?!
スヌーピーのモデルでもあるビーグルは、世界中で知名度があります。
キャラクターのイメージのせいか、「可愛いビーグル」というイメージが強いですが、実はかつては猟犬。
その歴史はなんと紀元前のギリシャ…と古くまでさかのぼります。
当時は、小型で持久力があること、森のなかでも響きわたる高い鳴き声が「ウサギ狩り」のパートナーとして重宝されていました。
今では、日本でも、キュートな見た目と人懐こい性格が人気でたくさんの人に飼われています。
実は、イギリス産ビーグルとは区別したい、日本独自のビーグルの存在があります。
明治時代に、政府要人が海外から連れてきたセントハウンド(ハーリア、ビーグル、バセットなど)と、薩摩に生息する地犬たちを交配されたことにより誕生したのが日本産ビーグルです。
この「日本産のビーグル」は、イギリス産のビーグルとよく似ています。
外見が「洋」でも中身は「和」、日本犬の気質も併せ持っているのが特徴です。
飼い主さんへの忠誠心が大きな魅力と言えるでしょう。
犬種登録はされていませんが「サツマビーグル」「鹿児島ビーグル」などとも言われ、一時は絶滅の危機に直面したほど、かなり希少な犬。
地元の愛好家から大切にされています。
ビーグルのしつけ
ビーグルの特徴としてあげた、低い声。人懐こい犬種なので誰にでも好かれやすいのに、無駄吠えがひどくては好印象を持たれません。
まずはこの無駄吠えのトレーニングからはじめるとよさそうです。
他にも、ビーグルの食欲が旺盛なのは有名な話で、これは狩りをしていた時代にわざと空腹状態で置かれたため、食に対する執着が強くなったという説があります。
そのため、散歩中の拾い食いや室内のゴミ箱など食中毒を起こす危険性があるので、しつけと同時に家庭でも万全の対策が必要になります。
さいごに
いかがでしたか?
ハウンド・カラーとよばれる白地に黒とタンの斑がトレードマークのビーグルについて紹介してきました。
明るく元気な気質と小柄な体型、そして他の犬種と仲良くできるスキル。垂れた耳のケアさえすれば、被毛が短いのでブラッシングのみでほぼ手入れも充分です。
こんな飼育しやすいビーグルだからこそ、家庭犬として長く愛され続けてきたのかもしれません。
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