犬がやけどをする原因とは
やけどは、熱・放射線・化学薬品などにより皮膚や体表組織が損傷をうけた状態のことを言います。私たちの身の回りで起こるやけどと言えば、熱によるやけどが多いのではないでしょうか。熱によるやけどには、以下のような原因が考えられます。
- ストーブ
- ティファールやポットの湯気
- 焚き火
- 電気こたつ
- ホットカーペット
- ドライヤー
- ヒーター
- 夏場のアスファルト(夏場は40℃を越えます)
犬のやけどの主な症状
犬がやけどをすると、以下のような症状があらわれるので注意深く観察するようにしましょう。
- やけどした場所を気にしている
- やけどをした場所の皮膚が赤い
- やけどをした場所に水ぶくれができている
- 皮膚の皮が剥けている
- 筋肉が見えている
やけどには軽度~重度ものもがあり、軽度であれば少し皮膚が赤みを帯びるくらいですぐに治癒するのですが、水ぶくれの場合は治癒に10~14日、皮膚の皮が剥けている場合は1ヶ月以上、筋肉が見えている場合は皮膚移植が必要となります。基本的に、日常生活で愛犬がやけどをする場合は、軽度なものが多いかもしれませんが油断は禁物です。飼い主さんが目を離した隙に熱いもにものに近づいてしまう可能性もあります。
低温にも注意しよう!
低温やけどという言葉を聞いた人も多いでしょう。低温やけどとは、まさしく今の時期に最も起こりやすいやけどで、その原因はホットカーペット・湯たんぽ・ストーブ・こたつ・ヒーターなどに、6~10時間温められた状態で起こるやけどです。家の中でホットカーペットを使用している場合、犬は水を飲みに行ったりトイレに行ったりと動くことがあるので、長時間その場にいることは少ないですが、ケージやサークル内であると行動範囲が狭まるので低温やけどのリスクが高まります。ホットカーペットの上にケージやサークルをおいて長時間ホットカーペットを使用したり、ヒーターの熱を直接当たるようにするなどの行動は避けましょう。
犬がやけどをした際の応急処置や治療法を知りたい!
犬がやけどをした際は、まずはすぐにやけどをした場所を保冷剤などで冷やしましょう。ただし、犬の皮膚は披毛で覆われているため人間と違いやけどした場所が探しづらいです。そのため、よく注意しながら探しましょう。無理にやけどをした場所に触ってしまうと、犬が嫌がってしまい応急処置ができなくなってしまいます。もし、やけどをした場所がほんのり赤みを帯びているくらいであれば、(例えが、人間の軽度なやけどのような状態)冷やすくらいの処置で問題はありません。経過観察になるので、とくに悪化するようなことがなければそのままでも良いでしょう。しかし、皮膚が剥けて地肌露出したり水ぶくれができているような状態であれば早急に獣医師に相談しましょう。
また、重度のやけどをした場合は、感染症のリスクも高まります。状態によっては外科手術を伴う入院も必要になるケースもあります。軽度なやけどでない限りは、必ず獣医師に相談するようにしましょう。
冬は、他の季節に比べやけどのリスクが高まる季節でもあります。大事な愛犬が痛い思いをしないようにやけど防止の対策をしっかり取りましょう。
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