老犬介護はまずは環境づくりから
介護が必要な老犬と言っても、いきなり弱って歩けなくなる子もいれば、徐々に弱ってくる子もいます。今は必要なくても、どのような場合にも対応できるように、家の中・犬小屋の環境をどう整えてあげるか考えておきたいですね。基本的に老犬の扱いは老人と同じように考えます。愛犬を外で飼っている家庭もあるでしょうが、老犬になると自律神経の働きが弱まり体温調整も出来なくなります。そんな老犬を、暑さ寒さが厳しい外に置いておくと体調を崩す原因になってしまいます。老犬になったら戸内に犬の場所を作って、そこで面倒を見てあげるようにしたいものですね。家の中の段差をなくしたり、直射日光が当たらないような場所にケージを移動したり、足に優しい敷物を敷くのも老犬に優しい暮らしやすい環境づくりと言えます。
また、老犬に優しい環境だけでなく介護をする人の側からも便利なように直す所もあります。例えば、犬の糞尿をどのように処理するかという問題があります。臭いもあるし、水を使う事もあるし、大変だと感じる人が多いでしょう。これらの処理をしやすいように、おねしょシートのような物を用意しておくのも良いですね。
起き上がれない老犬には、食事をさせるだけでも一苦労です。横向きのままではうまく食べさせる事もできませんから大きな犬になると体を支え起き上がらせられるようなクッションのような物も用意しておく必要があります。このように、どう介護するかを考えて置くのは自分が困らないようにするという意味もあるのです。
老犬の食事介護はどうする?
老いが歯に来て、だんだんと硬いものをガリガリと噛む事も出来なくなるワンちゃんがいます。考えたく無い事ですが、最期が近づいてくると物を飲み込む事も出来なくなるでしょう。それでも少しでも長く生きて欲しい、少しでも栄養を口から取らせてあげたいと思ったら流動食やそれをあげるためのスプーンや管のような物も必要になってきます。
流動食などは、ペットショップで扱っている所がありますので探してみましょう。まだ必要なくても、気にして見てみると良いですね。もしも困ったらかかりつけの動物病院や、犬友達、ネットの質問サイトの過去の質問なども参考になります。その他、人間用のスポーツドリンクを薄めて使用したり、手作りのご飯も使えます。老犬が食べられる物を調べておくといざ介護という時にも困らなくて良いでしょう。
●おすすめ商品
いつもの食事が食べづらくなった高齢犬の為に、ささみと鶏レバーを主原料とし、消化しやすい軟らかなペースト状に仕上げた総合栄養食です。
徘徊犬には円形ゲージで対応
老犬と言っても、体よりも先に頭に老いが来る場合があります。認知症犬と呼ばれるワンちゃんです。認知症の老犬の特徴として、人と同じで徘徊してしまうことがあります。どこへ行こういう目的がなく、ただひたすらに歩くので、あちこちにぶつかって怪我をしてしまいます。そんな徘徊する老犬の介護には、円形ケージが役に立ちます。市販品でも丸い物がありますが、手に入らない場合は歩き回れるサイズの大きめの四角いケージの内側に、マットを丸めた物を置き代用する事が出来ます。
老犬介護は自分の親を見るつもりで
老犬の介護について、元気な時からでも少しずつ用意をしたり、心がけてあげて欲しいと思います。かわいかった子犬も、あっという間に老犬になってしまいます。介護が必要になった時に、自分自身が困らないためにも心づもりが必要です。人よりも生きている時間が短い犬だからこそ、最期までなるべくストレスを感じさせないよう、自分の親に対するような気持ちで介護にあたって欲しいと思います。
– おすすめ記事 –
・シニア犬のトイレのしつけ方について |
・シニアドッグだってかわいくなりたい!シニアも安心のトリミングサロンとは? |
・ワンちゃんがくしゃみを連発したら要注意! シニアドッグの歯周病(歯槽膿漏) |
・素敵過ぎる!難産だったママを優しく介護するパパ。その姿にほっこり(´▽`) |