年齢に応じた愛犬の食事について
人間の食事も年齢に応じて変わってくるのと同じように、犬も年齢に応じた食事の与え方が変わってきます。
哺乳期には母乳やミルク、離乳期には柔らかい離乳食、成長期には栄養満点な食事が必要ですが、老年期の食事には何が必要になるのでしょうか?
*幼犬の食事
母乳やミルクだけを飲んでいた哺乳期を卒業したワンちゃんは、柔らかいフードを与えるようにしていきます。離乳期用のフードもありますが、ドライフードをお湯やミルクでふやかして柔らかめで与えましょう。生後6ヶ月くらいまでのワンちゃんは消化機能が未熟なので、一度にたくさん食べることはできません。1日の食事量を3~4回に分けて与え、6ヶ月を過ぎたら、1日2~3回に分けて与えるといいですね。
*成犬の食事
ワンちゃんの消化機能は発達し、一度に1日分の食事を食べきることもできるようになりますが、朝夕の2回に分けて与えることをおすすめします。食事の時間に飼い主さんと楽しい時間も過ごすことができると、ワンちゃんもハッピーですね。
*老犬の食事
老犬になると、運動量が低下するのに伴って食事量も減ってきます。1日に3~4回に分けて与えると、食べやすく消化しやすくなります。また、老犬の体調に応じて必要な食事も変わってきます。それでは老犬に応じた食事についてお伝えしていきます。
老犬の食事で気をつけること
老犬の食事には、摂取する栄養や量、味付けに加えて、年をとると柔らかさなどにも工夫が必要になってきます。老犬にありがちな「ご飯を食べない」、「ご飯の量が減った」など、食欲不振の症状が出ると、栄養バランスが崩れて健康状態が悪くなります。愛犬の状態に合わせて、適切な食事を与えるようにしましょう。
*食事の姿勢に注意
また、老犬になると、低い床に向かった食事の姿勢がつらくなる場合があります。ごはん台などを使い高さをつけて、老犬が楽に食べられる姿勢が取れるよう工夫も必要です。
*食事の内容の注意
味覚や嗅覚も衰えるので、食事が美味しくないと感じて食欲不振になることもあります。温かい食事は食欲を刺激するので、普段の食事に温かいご飯を加えてみたり、お湯でやわらかくしてあげましょう。成犬用のドッグフードは、老犬の内臓には負担がかかる場合があります。愛犬の様子を見て、シニア用のドッグフードにかえるのもいいですね。
*食事の回数の注意
老犬になると一度に食べる量が減り、痩せてしまいがちです。
食べ残すことが続くような時は、食事の回数を見直しましょう。
1日1食だった場合→1日2食、1日2食だった場合→1日3食にするなど、1日の摂取量はそのままで、回数を増やしてあげるようにしましょう。
愛犬が自力で食事をとれない場合
老犬になり、ゆっくりでも自分で食事が摂れていたのが、ある日、自力で食べられなくなることもあります。
病気の場合は獣医さんに診せることが必要ですが、年をとったために食事がとりにくくなっている場合は、食事の与え方を工夫してみましょう。
*犬用の流動食
老犬になると歯も弱ってくるため、ごはんが噛みにくくなったり、飲み込みにくくなったりして食事が進まない場合もあります。
そんな時は、固形のものから流動食に変えてみましょう。
犬用の流動食も市販されていますが、ドッグフードをすりつぶしてぬるま湯などでトロトロにしたものをあげてもいいですね。
流動食をあげる時は、寝たままだと喉につかえたり気管に逆流する場合があります。
寝たきり状態の老犬でも、必ず頭を起こして支えてから、流動食をあげるようにしましょう。
流動食をあげる時は、針のない注射器を使ってあげると、老犬も飲み込みやすくなるようです。
●おすすめ商品
栄養補助食やサプリメント等を流動食として容易に給与することを目的とした、注射器型の注入器です。
離乳期や産前産後・病中病後・シニア期の栄養補給に適しています。 <総合栄養食>
まとめ
老犬の食事についてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。
可愛い愛犬も年をとっていきますが、老犬になった時の食事の対処法を知っておくと、慌てずにすみますね。
愛犬にはいつまでも元気で過ごしてもらえるように、飼い主としてできることをしていきたいと思いました。
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