老犬に現れる認知症・痴呆症の症状
- 鳴き方が単調で意味もなく鳴き続ける
- おもらしが多くなる
- ぼんやりした様子でまっすぐ歩き続ける
- 隙間や机の下などにもぐりこんでしまって出られない
- ぐるぐると回り続ける
- 直角に曲がれない
- 昼夜逆転している
あなたの家に老犬と呼ばれる年齢のワンちゃんがいる場合、このような状態になっていませんか?はじめは、時々かも知れませんし、全部が現れない事もあります。どれか一つだけ、または時々そのような事が起こる場合も、老犬の認知症・痴呆症の疑いがあります。ほとんどの場合、ゆっくりと進行する物ですが、病気や環境の変化を引き金に突然現れる事もあります。
また、認知症・痴呆症の症状に良く似た別の病気の可能性もあります。老犬が今までと違う行動を取り始めたら、動物病院の診断を受ける事をおすすめします。診断の結果、他には病気の可能性が無いという事になったら認知症・痴呆症である可能性が濃いですね。早期から対策、進行しないよう予防する事で程度が軽いままで済む事もあります。
老犬の認知症・痴呆症の予防
老犬の認知症・痴呆症はある程度気をつける事で予防する事が出来ます。大切なワンちゃんが認知症になってボケてしまわないよう、日頃から気をつけてあげると良いですね。また、少しでも気になる症状があるワンちゃんに対しても、症状を食い止める働きもありますので諦めずに積極的に老犬の認知症に向き合ってみてはいかがでしょうか。
●こまめに声がけをする
脳に刺激を与える事は、人の認知症・痴呆症にも効果があると言われています。老犬の場合にもこれは良い事になります。大人しくしているからとそのまま放っておかずにこまめに老犬に対して話しかけてあげてください。
●日光浴・外気浴
脳は、外の空気に触れさせる事でも活性化します。また、老犬の認知症・痴呆症の老犬は昼夜の睡眠が逆転してしまう事もあります。この生活リズムの乱れを正す意味合いでも明るい外の空気に触れさせる事は良い事です。
●マッサージをする
体に触れられる事でも、脳は活性化されます。また、老犬にとってはマッサージはとても心地よく、飼い主と犬の心の触れ合いにも通じます。
●犬用サプリメントの利用
DHAやEPAは、脳細胞の活性化をしてくれる事から、老犬の認知症・痴呆症の予防になります。犬のおやつ用のにぼしや小魚をあげるのも良いですね。この他、レシチンやビタミンB群、コエンザイムQ10なども老犬の脳の活性化に効果があるとして、犬用のサプリメントも販売されています。食が細くなってしまった老犬の場合は、食べる事だけでは不足しがちな成分をサプリメントで摂取する必要も出てくるのです。
認知症の症状が出た老犬との暮らし方
認知症・痴呆症の老犬に現れる症状で歩行障害があります。まっすぐにしか歩けなかったり、ぐるぐる回りを繰り返すという物です。怖いのは、ワンちゃんが怪我をしてしまわないかということです。小さな赤ちゃんのための家具のクッション材などを利用して、家具の出っ張りをガードしてあげると、ワンちゃんの怪我を防ぐ事が出来ます。
また、老犬は自律神経の機能も低下してしまうので暑さ、寒さに対して自分で調節しにくくなっています。人の体感温度で判断するだけでなく、温度計を設置してしっかり部屋の温度管理をしてあげてください。
まとめ
ずっと一緒に過ごしてきた愛犬が、突然おかしな行動を取り始めたら、飼い主さんも驚いてさぞやショックを受けることでしょう。でも、人より早く成熟してしまう犬にとっては老いも早く現れてしまうのは仕方ない事です。楽しい時間をくれた老犬の変化にとまどう気持ちはわかりますが、一緒に暮らすのを諦めたり、そこから逃げたりしないでください。どうか、最後まで愛犬のためにお世話してあげて欲しいと思います。
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