ジャックラッセルテリアの性格
ジャックラッセルテリアは、キツネ狩りを補助するために改良された小型犬です。狩りをすることがなくなった今でも、猟犬としての本能が色濃く残り、性格にもはっきり現れています。
好奇心旺盛な性格で、動くものなら何にでも興味を示します。興味を持ったものをどこまでもいつまでも追いかけ続ける、大胆さと粘り強さがあります。また、訓練により人の指示通り動けるだけの、学習能力と従順さを合わせ持っています。
以上のような性格はキツネ狩りのお供として最適です。反面、ペットとして人と暮らすのには、しつけが必要です。時としてしつけが難しいとも言われますが、しつけに成功すれば、ジャックラッセルテリアほど元気でかわいくて性格の良い犬種はないかもしれません。
ジャックラッセルテリアのしつけ
一般的に犬は知能が高いと言われますが、ジャックラッセルテリアは犬の中でも特に頭が良い犬種です。理解力と学習能力に優れているため、しっかりしつけをすれば、飼い主の指示に従って行動することができるようになります。
また、判断力もあるので、飼い主の指示を自分なりの解釈で無視したり、自分より格下とみなした人の指示には耳を貸さなかったりすることもあります。まずは信頼関係を築き、飼い主(=指示を受け入れるべき主人)だと思ってもらうことから始めましょう。
●最初は「待て」のしつけから
「待て」の指示は、無理なく教えることができ、毎日の生活で使えるので、最初のしつけとしておすすめです。子犬のうちに「待て」のしつけを受けたジャックラッセルテリアは、飼い主の指示に従わなくてはいけないことを知り、我慢することを覚えます。
おやつでも食事でも、食べ物を与える時は、必ず「待て」と指示して待たせ、「よし」の合図で食べ始めるようにします。食べ物でマスターしたら、おもちゃで遊ぶ時や散歩中も、「待て」の指示で静止できるように練習します。うまく待てたら、おやつを与えたりいっぱいボールで遊んであげたりするなど、必ずごほうびを与えると効果的です。
●無駄吠えをさせない「ダメ」のしつけ
ジャックラッセルテリアは、無駄吠えの多い犬種だと言われることがあります。キツネの居場所を吠えて教えていた頃の習性が残っているので、吠えるのは仕方がないことかもしれませんが、無駄吠えを早くやめさせたければ、「ダメ」のしつけに挑戦してみましょう。
無駄吠えを始めたら「ダメ」と指示を出し、同時に犬にとって不快な音を聞かせます。アルミ缶の中に小石を入れて振ったり、アルミの鍋を叩いたりして、愛犬の嫌いな音を探して試してみてください。吠えたらイヤな音を聞かせ、吠えなかったらほめる。これを何度も繰り返していると、無駄吠えは減っていきます。
●「来い」のしつけでトラブル防止
動くものが大好きなジャックラッセルテリアは、何でも追いかけます。おもちゃでも人でも犬でも、全速力で追いかけ、つかまえようとします。そんな時は興奮しているので、とらえたおもちゃは壊すし、子供が泣いていても追いかけ続けるし、逃げる犬にかみつくこともあります。無我夢中で追いかけ、視野が狭くなっているので、車などにぶつかって大怪我をしてしまう可能性も考えられます。
このようなトラブルを避けるため、「待て」や「ダメ」の指示が効果的なこともありますが、さらに「来い」のしつけをしておくと便利です。最初はおもちゃなどを使って良いので、「来い」の指示で飼い主さんの足元まで来られたらOK!ボール遊びが好きな犬なら、ボールを転がして「来い」の指示で足元まで持ってきたらほめて、またボールを転がすと良いでしょう。リードをつないで1mの距離からスタートし、だんだん距離を伸ばしてできるようになったらカンペキです。
●しつけ成功のヒケツはほめること
ここでご紹介した「待て」「ダメ」「来い」のしつけは、どれもジャックラッセルテリアにとって楽しいことではありません。できた時にほめられて、飼い主さんが喜んでくれるから、身に付いていきますが、しつけ自体はストレスになります。だから、うまくできた時は、大げさなほどほめてあげてください。
しつけをスムーズに進めるには、ふだんからストレスをためないようにすることも大切です。ジャックラッセルテリアは運動量がとても多い犬種なので、たっぷり散歩をして、ストレスを発散させてあげると良いでしょう。
ジャックラッセルテリアの相場は?どうすれば飼える?
元気いっぱいな性格なジャックラッセルテリアは、しつけが難しいとのイメージもありますが、持ち前の粘り強さと頭の良さで信頼する飼い主さんの指示を聞く従順さもあります。
しつけに成功すれば、素敵なパートナーとなってくれるでしょう。
そんな魅力もあり、「ジャックラッセルテリアを是非我が家に…!」と思った方も多いのではないでしょうか。
ジャックラッセルテリアの迎え方として、ペットショップやブリーダーでの購入があります。
ペットショップの場合、そのときに応じてガラスケースに並ぶ犬種は違います。
そのため、たまたま立ち寄った店頭にジャックラッセルテリアがいないこともあるでしょう。
そんなときでも、店舗数の多いペットショップなら、系列の他の店舗でジャックラッセルテリアが販売されていることもあります。
店頭にいなくても、ひと声かけて探してもらってもいいですね。
ペットショップのメリットは、特に予約しなくてもいつでも見に行けること。
訪れたペットショップにいない場合でも、他の店舗情報を聞くなどして、都合の良い時間帯に会いに行ってみてもいいでしょう。
一方、ブリーダーからの購入は、ジャックラッセルテリアのふだんの様子がチェックできるのがメリット。
生まれて間もないときには、母親や一緒に産まれた兄弟たちと触れ合っている様子を見ることができます。
他の犬たちと接しているときの雰囲気で、迎え入れたときのだいたいの性格が分かるかもしれません。
ペットショップ、ブリーダーのどちらにしても、その子と触れあってみて見ることが大事です。
さて、気になるのはジャックラッセルテリアの価格相場ですよね。
ジャックラッセルテリアの価格は、ペットショップやブリーダーなど購入先によって設定が異なります。
ジャックラッセルテリアの年齢、オスかメス、被毛の種類や模様、見た目、両親の血統などによって、価格が変わってくるものです。
10万円前後で購入できることもありますが、高ければ30万円くらいになることが予想されます。
この相場感は、ペットショップおよびブリーダーのどちらにも言えることです。
「ペットショップは人件費がかかるから高いかな?」と思えるかもしれませんが、仲介サイトを通じて子犬を販売するブリーダーだと仲介料がプラスされて高めになることもあるでしょう。
そのため、価格に関してはケースバイケース。
どちらが安いとも言い切れないものです。
一般的には、「あどけない子犬の頃から育てたい」という飼い主さんが多いので、月齢が低いワンちゃん達は人気です。
価格設定も高めとなっているでしょう。
少し成長してしまったケースは、価格が下がったタイミングで新しい飼い主さんとの出会いに繋がることも多いです。
いずれにしても、「見た目に一目惚れした」「リーズナブルだからすぐに買おう」など、勢いで購入するのはおすすめできません。
今後、一生をかけて愛情を注ぐ大事なパートナーになるワンちゃんとの出会いです。
ペットショップ、あるいはブリーダーからの購入、どちらのパターンでも、じっくり話を聞いて決断することが大事です。
まとめ
活発で俊敏な性格のジャックラッセルテリアは、飼い主の指示を理解する賢い犬です。飼い主が、「はっきりとした指示を出し、うまくできたら必ずほめる」という方針でしつけをすれば、ちゃんと応えてくれます。「待て」「ダメ」「来い」のうち、一つでもしつけることができれば、ほかのこともきっとできるようになります。粘り強い性格のジャックラッセルテリアに負けずに、根気よくしつけを続けてください。
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