1.ラブラドールレトリバーの基礎知識
4.ラブラドールレトリバーを飼うときの注意
4-1.ラブラドールレトリバーの病気
4-2.ラブラドールレトリバーのしつけ
5.ラブラドールを飼う時にここだけは気をつけたいポイント
5-1.食べさせ過ぎないように、肥満対策はしっかりとする
5-2.運動量をキープする
5-3.室内環境を整える
【掲載:2019.08.06 更新:2021.01.07】
ラブラドールレトリバーの基礎知識
【原産国】 イギリス
【体高】 オス57-62cm メス54-59cm
【体重】 オス29-36kg メス25-32kg
【毛色】 ブラック・チョコレート・イエロー
【寿命】 平均10-13年
ラブラドールレトリバーの性格は優しく温和で人懐っこい
ラブラドールレトリバーの性格の最大の特徴は、優しく温和で従順で人懐っこいことです。人懐っこいがゆえ、番犬には向きませんが、とても賢いのでしつけがしやすく、訓練などにも耐えてすぐに覚えることができるので盲導犬などに向いています。
人や他の動物とも仲良くすることができるので、とても飼いやすい犬種です。
大きさは、体重約25kg〜35kg、体高は54cm〜62cmとかなりの大きさの大型犬です。しかしそんな体格のラブラドールレトリバーですが、攻撃的な性格ではなく人間が大好きで飼い主の指示には従順に従うとてもお利口な犬です。人の子供の相手もよくしてくれるので、家庭犬としてはとても優秀です。
優しくて穏やかな性格ですが、遊びも大好きです。2歳ごろまではとてもヤンチャで部屋をめちゃくちゃにされてしまったり、飼い主はちょっと大変かもしれません。しかし本人は遊んでいるだけですし、2歳を過ぎるころになると、そのヤンチャぶりもおさまりますので大目にみてあげましょう。
泳ぎが得意!ラブラドールレトリバーの歴史と身体的特徴
ラブラドールレトリバーの特徴は、水かきがついていることです。ラブラドールレトリバーは、別名では『king of water fowl(水鳥回収の王)』と呼ばれているくらい泳ぎが得意な犬なのです。レトリバーと言う言葉は、獲物を回収するという意味があり、ラブラドールレトリバーと名付けられたのは、ラブラドールレトリバーが海辺や水辺で捕獲した獲物の回収作業に優れていた犬種だからです。
また、漁師の手伝いをしたり、小さな船を引くなどの仕事もこなしており、昔から泳ぎが得意だったということがわかります。
ラブラドールレトリバーは、忍耐強い性格なので盲導犬に向いているのは有名ですが、鋭い嗅覚を持っているので警察犬や救助犬、麻薬探知犬としても活躍しています。
身体的特徴は、体格が大きくてがっしりとしていてたくましい筋肉がついています。胴は短いですが幅広く、バランスの良い体つきをしています。密集している短毛は、水をよく弾く上毛と冷気を通さない厚い下毛からできているので、寒さにも強い犬種だと言えます。
ラブラドールレトリバーを飼うときの注意
◆ラブラドールレトリバーの病気
大型犬によく見られる病気なのでラブラドールレトリバーに限りませんが、股関節形成不全という遺伝的な病気には注意が必要です。股関節を形成する骨が十分に発達しない病気なのです。
また、膝の前十字靭帯断裂と呼ばれる怪我も多いです。これは、加齢で靭帯が弱くなったり肥満で膝に負担がかかったりすると膝関節の靭帯が切れてしまう病気なので、普段から頻繁に適度な散歩をして運動をするように気をつけなければいけません。
◆ラブラドールレトリバーのしつけ
ラブラドールレトリバーは、レトリーブと呼ばれる何でもくわえてしまうという本能的な行為をすることがあります。何でもくわえてしまうので、注意が必要です。かと言って、レトリーブという行為はラブラドールレトリバーにとって本能的に備わっている行為ですので、くわえるのを無理やりにやめさせてしまうとストレスが溜まってしまうのです。ですので、くわえてもいい物とだめな物をきちんと区別するように教えてあげることが大切です。フリスビーなどはラブラドールレトリバーにとっては最適な遊びですね。
またラブラドールレトリバーは誰にでも友好的な性格なので、初対面の人などにもいきなり飛びついてじゃれてしまう可能性もあります。人や他の犬に危害を加えてしまわないよう散歩など外出の際には注意が必要です。
ラブラドールを飼う時にここだけは気をつけたいポイント
体が大きくたくましい外見のラブラドールですが、人懐こく、人間が大好きなラブラドールレトリバー。
家族となった飼い主さんには従順でとても飼いやすい犬となるでしょう。
ただ、「大きな体」ゆえ、飼うときに注意したい点は多いです。
◆食べさせ過ぎないように、肥満対策はしっかりとする
まずは、肥満にならないように注意しましょう。
体が大きなラブラドールレトリバーは、本能的に「食べること」が好きです。
食欲は自分ではコントロールできないので、与えられるとたくさん食べてしまうでしょう。
食べるほどに肥満になりやすいので、食べさせ過ぎはNGです。
飼い主さんがカロリー計算をしながら、年齢に合った食事量を調整していきましょう。
また、子犬のときから、食事に対するしつけをすることも重要です。
人間の食べ物に興味を示すようになると大変です。
「待て」「おすわり」などの指示を守るような訓練をし、食事をコントロールできるようにしましょう。
頭がよい犬なので「この人は信頼できないな」と感じるとしつけができなくなります。
単に甘えられるだけの存在ではなく、「この人の言うことなら聞かなきゃ」と思ってもらえるような飼い主さんを目指しましょう。
盲導犬になれるほどの賢い犬なので、コミュニケーションを上手く取りながら、しっかりとしつけをしていってくださいね。
◆運動量をキープする
性格は穏やかですが、体格のよさから動くことが大好きなラブラドールレトリバー。
単に、一緒にコミュニケーションを取るだけでなく、「運動」と言えるほどの動きを毎日の生活に取り入れることが大事です。
散歩をするなら、体の大きなラブラドールレトリバーが満足するほどの散歩コースを考えてあげましょう。
1回30分程度の距離で、1日2回は連れていくのが理想です。
◆室内環境を整える
暑さに弱い、そして「寂しさからストレスを溜めやすい」という性質があるので、室内で飼うことがおススメです。
コミュニケーションを密にできるように、一緒に遊ぶために広めの飼育環境を準備しましょう。
成犬に成長するとかなり大型化するので、家が狭い人は不向きかもしれませんね。
また、子犬時代は好奇心旺盛でやんちゃです。
家のなかのあらゆるものを噛み、いつの間にか、ラブラドールレトリバーの手の届く範囲内のものがボロボロになっていることもあるでしょう。
誤飲すると危険なものは、あらかじめしっかりと片付けておく必要があります。
また、注意したいのが、ラブラドールレトリバーに多いと言われる股関節形成不全という病気。
室内の床が滑りやすいフローリングだと、ラブラドールレトリバーが動くたびに股関節を痛めてしまうかもしれません。
「すべらない素材の床にリフォームする」「カーペットを敷く」など、ラブラドールレトリバーの活動範囲の「床」は滑らないような配慮をしてあげましょう。
ラブラドールレトリバーは大型犬の中でも飼いやすい犬種
ラブラドールレトリバーは、音に過剰に反応してむだ吠えなどをほとんどしません。縄張り意識も薄いため、人間が大好きですし、他の犬種とも友好的です。警戒しない犬種ですので番犬には向かないですが、短毛で毛も抜けにくいため、大型犬ですが比較的室内犬として飼いやすい犬種です。
遊び好きな性格なので、人間と遊ぶことが大好きです。賑やかな環境を好む犬種です。また、レトリーブと言う行為を本能的に持っていますので、ボール遊びやフリスビーなどはラブラドールレトリバーにとって最適な遊びです。
ラブラドールレトリバーは温和な性格で人間が大好きで友好的な犬種だと言うことがわかりました。しっかりしつけをしていれば、素敵なパートナーになることは間違いなしですね。
ラブラドールレトリバーはスキンシップが大好きな犬ですので、スキンシップを忘れずに接してあげましょう。
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