老犬がトイレを失敗する理由
犬も歳を重ねると、人間と同じように老化現象がみられるようになります。ジャンプ力がなくなり、走るのが遅くなり、だんだん歩くスピードが落ちてきて、最後は歩けなくなります。体内の臓器の様子は見えませんが、同じように徐々に衰えていきます。
そして、筋肉が衰えることによって、膀胱の出入り口のしまりがなくなり、お漏らしをしてしまいます。ちょっとクシャミが出たついでに、おしっこまで出てしまうこともあります。足の筋肉も弱くなっているため、トイレまで急いで歩けず、よけいに失敗してしまいます。また、ふんばる筋肉も衰えているので、おしっこを全部出しきることができず、常に膀胱内におしっこが残っていて、これがまたお漏らしの原因になります。
これらは、人間のおじいちゃん、おばあちゃんと全く同じ現象です。老化による身体機能の低下は、仕方ありません。むしろ「長生きしたあかし」と喜ぶべきことかもしれません。
加齢以外のお漏らしの原因
老犬のお漏らしは自然なものですが、病気の症状ということもあるので、注意が必要です。頻繁にお漏らしをするなら、慢性腎不全の可能性もあります。また、トイレの場所を間違える場合は、認知症の疑いもあります。ちょっとでも心配なことがあれば、かかりつけの獣医さんに相談してみることをおすすめします。
老犬のトイレの失敗は、皆辛いもの
老犬のお漏らしが心配のない自然な生理現象だとしても、飼い主さんとしては、困ることが多いと思います。とにかく、失敗するたびに部屋が汚れて、後片付けが大変です。あんなにかわいかった愛犬が、かわいく思えず、怒ってしまうことが多くなるかもしれません。年老いてしまったという事実を突き付けられて、悲しくなることもあるでしょう。
愛犬に残された時間は、そう多くないかもしれません。愛犬との大切な時間を、辛い思いで過ごしてしまうのは、とてももったいないことです。嘆いていても、老犬が若返ることはないので、飼い主さんも犬も、快適に過ごせるように対策を立てましょう。
老犬のお漏らし対策
老犬のお世話というと、まず「怒ってはいけない」と言われます。これは重要ですが、飼い主さんだって、できれば怒りたくないですよね。だから怒らないために、お世話が楽になるように、愛犬との生活を見直してみると良いと思います。
決まった時間におしっこをする老犬なら、トイレタイムを先回りしてトイレに連れて行けば、失敗の回数は減らせます。トイレに到着しないうちにお漏らしをしてしまうなら、トイレを数か所に置いてあげると効果がある場合もあります。
汚されて困る場所があるなら、入れないように、仕切りをしたり囲んだりします。老犬の過ごす部屋に、すぐ洗える敷物を敷いておけば、失敗した時のストレスが減らせます。ただし、あまりにも人間本位に考えて、サークルに閉じ込めておくのはダメです。せまい場所にいると、運動不足になり、ますます筋力は衰えます。そればかりか、あっという間に認知症が悪化して、犬らしさを失ってしまいます。
老犬のお漏らしにはオムツがおすすめ
部屋を汚さず、老犬に今まで通り家の中で自由に過ごさせてあげる唯一の方法は、オムツです。「オムツなんてかわいそう」と、抵抗のある飼い主さんもいるでしょう。実際、最初は嫌がる老犬もいます。
人間にとっても、最良のお漏らし対策は、オムツです。最初はプライドが傷付けられるかもしれませんが、気位の高い人ほど「お漏らしよりはずっと良い」と受け入れてくれます。オムツをすることで、服や布団を汚さなくなるだけでなく、行動範囲が広がり認知症の進行も防げます。
老犬も、オムツをすることで自由に動き回れて、運動不足が解消されます。部屋を汚さなくなるので、飼い主さんのストレスが軽減され、犬も安心して過ごせます。最近は、犬のオムツも快適になり、お洋服感覚でつけてあげられます。獣医さんもおススメのこちらのオムツは、形もサイズも選べてとても使いやすいです。
●おすすめ商品
・オシッコを吸収すると、黄色いラインが青色に変わる「オシッコお知らせサイン」
・「股下フィット吸収体」が動きに合わせてしなやかにフィット
・「足まわりスッキリ形状」でゴワつかないから動きやすく、嫌がりにくい
まとめ
長い時間を一緒に過ごし、いつの間にか老犬と言われる年齢になってしまった愛犬。お漏らしをするようになったとしても、飼い主さんが対策をして快適に過ごせるようにさせてあげることが大切です。トイレの失敗なんて気にしないで、生き生きと生活させてあげたいですね。
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