【掲載:2017.04.15 更新:2023.08.17】
キャバリアってどんな犬?
キャバリアというのは略称であり、正式名称は『キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル (Cavalier King Charles Spaniel)』と言います。
キャバリアの原産国はイギリスで、『キング・チャールズ・スパニエル』という犬種を改良することで生まれた種類です。
ひとつの犬種として固定する際に、元となった『キング・チャールズ・スパニエル』に、“中世の騎士”という意味を持つ『キャバリア』が加えられ『キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル』という名前になりました。
体重は5~8kgほどと、小型犬ではありますが、小型犬の中ではやや大きいです。
よく混同されやすい犬種として、コッカースパニエルこと『アメリカン・コッカー・スパニエル』がいます。
キャバリアと同じスパニエルが付いていますが、よくよく見てみると違う点ばかりです。
アメリカン・コッカー・スパニエルの原産国は名前の通りアメリカで、愛玩犬として改良されたキャバリアと違い、コッカースパニエルの現在のグループは『その他の鳥猟犬(8G)』になります。猟犬としての形を大きく変えることなく愛玩化された為、顔つきや体つきも猟犬らしい筋肉質のスッとしたフォルムです。
体重は11~13kgほどあり、中型犬に分類されます。
なんとなく違いは分かるけど…という方は、是非この機会にキャバリアとコッカースパニエルを見分けられるよう、記事をご覧ください!
◆キャバリアの性格
キャバリアは活発でありながら穏やかな気質を持ち合わせており、人懐っこい性格の子が多いことから『理想の家庭犬』と呼ばれています。
人と一緒に遊んだり人に触れられるのを好む子が多く、まさしく愛玩犬といったような犬種です。
キャバリアが生まれた時代には、原産国であるイギリスの王室でペットとして溺愛されていたようです。
優雅で落ち着いているのにも関わらず、友好的で愛嬌のある性格が愛されたのでしょう。
キャバリアの平均寿命
キャバリアは遺伝的に僧帽弁閉鎖不全症という心臓病で亡くなる場合が多いことから、この犬種は他の犬と比べると寿命が短いと言われています。
犬は体の大きさで平均寿命が異なりますが、長生きすると言われる小型犬の中で、キャバリアは10年未満で亡くなることもある犬種です。
遺伝的なものなので、ブリーダーやペットショップから譲り受ける前に、その子の親や兄弟犬の健康状態を確認するといいですね。
ペットショップや良心的なブリーダーさんなら、心臓の検査結果を知らせた上で販売してくれることでしょう。
また、短命と言われるキャバリアの寿命を延ばすために、飼い主さんができることはいろいろあります。
キャバリアを迎え入れたら、すぐに動物病院で検査を受けましょう。
心臓のエコー検査を受け、奇形や異常が無いかを調べてもらい、検査で問題がなければ、ひとまず安心です。
もし、エコー検査で奇形や異常が見つかってしまっても、今は心臓病の発症を抑える薬もあります。
処方された薬や犬用のサプリメントを良質の食事と共に与えることで、犬の平均的な寿命まで生きるキャバリアも増えています。
キャバリアの気になる価格
◆キャバリアの販売価格
キャバリアは、販売価格の個体差が大きな犬種です。
平均的に10万〜20万円前後で販売されている子犬が多いようですが、ドッグショーに出るような血統のキャバリアだと30万円以上、中には50万円を超える個体もいるようです。
家庭犬として人気のキャバリアは、ペットショップやブリーダーさんなどから購入できます。
近所のペットショップでは、10万円台で販売されている子も見かけました。
この犬種は親の遺伝疾患を引き継ぐことが多い犬種なので、見た目や価格だけではなく、購入前に検査の記録や親やきょうだいを見せてもらうと安心ですね。
◆キャバリアの飼育価格
キャバリアの販売価格の目安をお伝えしましたが、次に生涯飼育費用についてお伝えしたいと思います。
犬を飼う時の生涯飼育価格の出し方を参考に、キャバリアの飼育費用の目安を計算してみました。
◆犬の飼育にかかる生涯費用の計算方法
初期費用+(年間飼育費用×寿命)=生涯飼育費用
キャバリアにかかる初期費用の目安は、子犬の販売価格が平均20万円として、飼育環境を整えるためのゲージやその他の費用が約5万円で、合わせると約25万円になります。
年間飼育費用には、毎日のエサ代・トイレ用品などケア代・ワクチン代など医療費に加え、トリミング代なども含みます。
年間飼育費用は、平均的な小型犬とそんなに変らず1年間で10万〜15万円となりますので、ここでは間を取って年間費用を約13万円で計算します。
キャバリアの平均寿命は12年と言われますので、概算で計算すると…
25万+(13万×12年)=181万円ほどになる計算です。
キャバリアは心臓病のほか皮膚の病気などにもかかりやすいので、ペット保険へ加入すると医療費の心配も少なくなりますね。
まとめ
キャバリアの性格や寿命、購入価格や飼育にかかる費用などについてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。
この犬種は探すのも育てるのも手がかかる犬種ですが、手間暇をかけた分、可愛く応えてくれることでしょう。
こまめにケアをして、陽気なキャバリアと永く楽しい時を過ごせますように☆
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