公共交通機関に犬を乗せるには?車酔いの対処法は?

2017.05.05

公共交通機関に犬を乗せるには?車酔いの対処法は?

愛犬とのお出かけは楽しいものですが、犬が車酔いをして後始末が大変だったことがあります。また、犬と一緒に公共機関で移動するには、飼い主さんのマナーも問われます。犬と快適にお出かけするためのコツやアイデアをご紹介します。

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犬の車酔い対策方法

犬 乗り物 乗り方

車でお出かけする時に、飼い主さんはどこへ行くのか、どのくらい時間がかかるのかを把握していますが、同乗している愛犬はそれを理解できないので、不安な気持ちになったり、逆にハイテンションになったりします。
愛犬が車で酔うことがないよう、対策方法をご紹介します。

●におい対策をしましょう

いつも過ごしている家と違って、車の中はいろいろな臭いがします。
人間は気づかないけれど、犬にとって酔う原因となるニオイの代表的なものが、タバコやガソリンの臭いだったり、食べ物や芳香剤の臭いなどがあげられます。
様々なキツイ臭いがする中、窓を閉め切って走ると、車の揺れと臭いのダブルパンチで車に酔う犬が多いようですので、注意が必要です。
犬を車に乗せる前に、できるだけ車内の臭いを取り除くようにしましょう。
スーパーなどで販売されている市販の消臭剤は、犬にとってはキツイので、天然成分のニオイ分解スプレーなどを使って消臭するといいですね。
また、移動中の換気も大切です。
犬の鼻先が出るくらいに窓を開けて、新鮮な空気を吸うようにすると、車に酔って気持ち悪くなるのも防げますし、外のいろいろなニオイを嗅ぐことができて、いい気分転換にもなります。

●リラックスさせましょう

犬が車に酔うことを軽減させるために、普段から車内環境に慣れさせることも大切です。
お気に入りのおもちゃやお布団などを車内に持ち込んで、愛犬と遊びながら過ごしてみるのもいいですね。
長距離ドライブの前に、愛犬と一緒にプチドライブに行ったりして、少しずつ車内の環境に慣れさせるようにしましょう。

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車が苦手な子のドライブ時の必需品です。
キャリーに入れると吠える子にも。
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●ケージと揺れに慣れさせましょう

車で移動する場合、飼い主さんのお膝に乗せて走っている方を見かけることがありますが、運転に支障がでたり、急ブレーキなどで安全が確保できない場合があります。
車で移動中は必ずリードとシートベルトをつけるか、出来るだけケージに入れて移動するようにしましょう。

●こまめに休憩を取りましょう

車で長距離ドライブをする時は、こまめに休憩を取るようにしましょう。
休憩中にトイレや水分補給をしたり、遊んであげると気分転換になっていいですね。愛犬に、飼い主さんと一緒に車でドライブするのは楽しいものだと思ってもらえるようにするのが、なにより大切です。

●エコドライブをしましょう

人間はシートベルトでしっかりガードしているので感じにくいですが、ケージの中の犬は揺れを感じやすくなっているものです。
子犬の頃から車の揺れに慣れていたとしても、カーブを曲がる時や発進・停車時は揺れるものです。
できるだけ車体を左右に揺らさないよう優しい運転を心がけましょう。
ガクンと揺れることが少なければ、車に酔うことも軽減されます。
エコドライブで安心・安全にお出かけしましょう。


犬が乗車できる公共交通機関

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犬と一緒に乗車できる公共の交通機関は、電車やバス、船や飛行機などがあります。それぞれの乗り物別に必要な注意点などをお伝えします。

●電車に犬と乗車する時の注意点

電車に乗れるのは、盲導犬などの特別なケースを除けば、指定の大きさのケージに入れるワンちゃんのみとなっています。
犬を電車に乗せる場合、切符の購入が必要な鉄道会社もありますので、忘れずに支払うようにしましょう。

*電車に乗車できるケージの大きさ(JR)長さ:70センチ以内
タテ・ヨコ・高さの合計:90センチ 重さ:10キロ以内

上記の条件を満たしたケージやキャリーバッグは乗車可能だそうですが、鉄道会社によって変わりますので、事前に確認しましょう。
また、利用者が増えてきたペットカートですが、持ち込みの規定サイズを超えるため、電車に乗車できないところが多いようです。
電車は不特定多数の方が利用する公共の乗り物です。
犬が苦手だったりアレルギー持ちの方もいるかもしれませんので、電車に乗車中、ケージの中でおとなしくできるように乗り方の練習をすると安心ですね。
電車のアナウンスや揺れでパニックになる可能性もありますので、脱走などで迷惑をかけないようしっかり対策をして電車に乗るようにしましょう。

●バスに犬と乗車する時の注意点

公共のバスに犬と一緒に乗る時も、電車と同じく盲導犬や聴導犬などの介助犬以外は、顔や体の出ないキャリーバッグなどに入れて移動できる、小型犬サイズに限られるところが多いようです。
その場合、手荷物扱いになるのでバス料金はかからないそうですが、念のため乗車前に確認するといいですね。
最近は、愛犬と一緒に日帰りやお泊りのできるバスツアーも増えてきています。
公共のバスでは移動が難しい、中型~大型犬も一緒にお出かけできるサービスがあるのは、大型犬を飼っている私には嬉しいことです。
バスに乗車する前に必ずトイレを済ませ、車内で落ち着いて過ごせるように話しかけ、他の乗客のご迷惑にならないようにスムーズな乗り方を身につけるといいですね。

●飛行機に犬と乗る時の注意点

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空飛ぶ公共の交通機関・飛行機に犬と乗る時は、残念ながら一緒に客室で過ごすことはできません。
国内線も国際線の飛行機も同じように、犬専用のケージに入れて、航空会社に貨物のように預ける形になり、離陸から着陸後まで愛犬に会うことは難しくなっています。
ケージに慣れていたとしても、普段とは違う雰囲気の中で輸送される犬にとって、飛行機の旅はストレスが多いことでしょう。
ペットを飛行機に乗せる際に、航空会社へ提出が義務付けられている同意書があります。
「航空便によるペットの運送にあたり、運送中に発生したペットの死傷について、その原因が自然的原因(航空機内の気圧や温度などの変化を含む)動物自身もしくは他の動物のウイルス・微生物による感染、梱包の欠損にある場合、一切の責任を問わないことを同意いたします」
最近は航空会社のサービスで、空港に獣医師さんが待機していることもありますが、ペットの体調や種類によって、飛行機の移動は厳しい場合もありますので、万一の場合があることを覚悟した上で飛行機に乗せてくださいね。

関連記事:「短頭種は飛行機に乗れない」といわれるのはなぜ?

●船に犬と乗る時の注意点

憧れの船旅、愛犬と一緒に行けるといいなぁと思って調べてみたことがあります。
船舶会社によって違いますが、ペット同伴OKの個室を取ると愛犬と一緒に客室で過ごすこともできます。
また、ペットルームが用意されている船では、食事の時など一時的に犬を預かってくれるサービスもあり、快適に愛犬と船旅ができそうです。
小型犬だけでなく、大型犬も乗船可能な船もあるので、船舶会社に問い合わせてみるといいですね。
気圧の変化に弱く飛行機での移動が厳しい犬種も、船なら一緒に過ごすことも可能なので、楽しく旅ができそうですね。


乗り物に乗る時のマナー

愛犬とお出かけする際に、乗り物に乗る前の注意点や公共交通機関を利用する時のマナーについてお伝えします。

●乗り物に乗る前に

ケージやキャリーバッグを用意しましょう。
サイズは公共交通機関の指定の大きさを選び、万一に備えてペットシーツを敷いておきましょう。
乗り物酔い対策として、お出かけ予定の2~3時間前に軽めの食事を与えるようにしましょう。
休憩する時に必要なリードやお水、おやつなども用意しておきましょう。
乗り物に乗る前に、トイレを済ませておくのも大切です。
酔いやすい体質の場合は、事前に獣医師さんに相談して、酔い止め薬を用意すると安心ですね。

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●乗り物の中で騒いだ場合

事前にケージの中で静かに過ごすようしつけておくことが、公共の交通機関の乗り方のマナーですが、長時間移動のストレスによって、騒いでしまうこともあるかもしれません。
飼い主さんが静かにさせようと焦る気持ちが伝わると、なかなか落ち着かないこともあるでしょう。
そんな時は電車やバスなど他の乗客の方のご迷惑にならないよう、一旦降りてひとけのないところでプチお散歩するなど気分転換を図ってみましょう。
飼い主さんも愛犬も、休憩をとって気持ちが落ち着いたころ乗るようにするといいですね。

●乗り物の中では犬を出さない

電車などに乗車している人の中には、動物が苦手な方やアレルギーを持っている人もいます。
そんな方達が、ケージから顔を出している犬を見たらいい気持ちがしないことでしょう。普段は落ち着いていても、いつもと違う場所で騒いだり逃げてしまうと大変です。
乗り物に乗っている方に迷惑をかけたり、お互いに嫌な思いをしないためにも、飼い主さんの乗り方のマナーが必要不可欠です。

●ケージの置き場所について

電車など公共の乗り物を利用する際は、ケージやキャリーバッグに入れた犬の置き場所もしっかり考えましょう。
公共の乗り物のマナーとして、ペットは飼い主さんの足元か膝の上に置き、座席や通路に置くのは周りの方の迷惑になるのでやめましょう。


まとめ

愛犬と車や公共の交通機関の乗り物で移動する際の注意点やマナーについてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?
外国では、ペットもそのまま一緒に乗車できる国もあるようですが、日本では必ずケージなどに入れることが乗り方のマナーとなっています。
電車やバスなどの公共の交通機関は、さまざまな方が利用します。
お互いが気持ちよく乗り物を利用できるように、乗り方のマナーを守って楽しいお出かけができるよう心がけたいですね。



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カリーナ

カリーナ

動物好きな親の影響で、子どもの頃からずっと犬がいる生活をしていました。 これまで飼ったペットは、犬5匹・猫3匹・鶏8羽です。 現在は大型犬2匹と人間7人で、にぎやかに暮らしています。

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