アメリカのミズーリ州にある湖にて一匹のワンちゃんの救助が行われたのは、つい最近のことでした。
シェパードとラブラドールのミックス犬である7歳のそのワンちゃんは、何とコンクリートブロックにチェーンで繋がれ、その湖の浅瀬に置き去りにされていたのです。その湖の水位が上がると彼が確実に溺死するのを見込んでの行為でした。心無い人間により繋がれ置き去りにされたワンちゃんは泣いて助けを求めました。
幸い、湖の水位が上がる前に公園をパトロールしていた警備員達により助けられ、ワンちゃんは一命を取り留めたのでした。
Great Plains SPCAという動物保護団体へ連れていかれたワンちゃんは、そこでデピュティと名付けられました。
「私が到着した時、デピュティに食べ物を与えて優しく接することで彼の信用を得ることができました。そして重いブロックから解放してやることができたのです。」と話すのは、SPCAのスタッフでありアニマルコントロール隊員でもあるトニヤ・ハンプトンさん。
トニヤさんにより鎖をほどいてもらったデピュティは、警戒すること無く犬小屋へと入っていきました。小屋の中で最初は大人しかったデピュティですが、しばらくして自分が安全な場所に居ると確認することができたのか、数分後には元気に動き回るように。
湖の泥水の中に居たため体が泥だらけだったデピュティは、そこで体を洗ってもらい、綺麗にしてもらいました。その間も彼は、自分を洗ってくれているSPCAのスタッフに感謝をしているかのように嬉しそうにはしゃぎました。
救助された後、数本の歯が欠けていたのと皮膚の腫瘤が見つかったデピュティですが、SPCAにてきちんとそれらの治療も受けることができました。
デピュティを溺死させようとした人間は結局まだわかっていませんが、大切なのは今現在デピュティは元気だということ。そして何と、デピュティに新しい家族が見つかったのです!
16歳のラブラドールを持つ、カンザス市に住むジョン・ピバーンさんは愛犬が一緒に遊べるようにもう一匹犬を飼いたいと考えていました。そして丁度その頃、デピュティの事を知ったのです。
愛犬家であるジョンさんは、同じ人間がそんな酷い仕打ちを犬にすることができるなんてと嘆くと共に、デピュティの存在を知る事ができたのは何かの縁だと感じたそうです。そして彼はSPCAまで何度も足を運び、デピュティとの仲を深めていきました。
一目でデピュティの事を気に入ったジョンさんですが、デピュティを引き取ると決めた決定的なキッカケは、愛犬であるサンディがデピュティとすぐに仲良く打ち解けたのを見たため。
これからは新しい家族の元で楽しい生活を送ることができると、トニヤさんも大喜びしたのでした。
<参考サイト>
lifewithdogs
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