パピーミルにいたトイプードル「B.B.」彼女が元気になるまでのストーリー

2017.07.25

パピーミルにいたトイプードル「B.B.」彼女が元気になるまでのストーリー

アメリカにて発見された、一匹の子犬B.B.。B.B.は何と、生まれて以来太陽の光も浴びること無く、暗い地下室にある小さなケージの中に入れられて生活をしてきたのです。ケージの中にあるのは水のお皿だけ。走り回ることも他の犬や人間と遊ぶことも無く、発見されるまでの毎日を過ごしてきました。保護されてからも震え続ける B.B.。そんな B.B.に救いの手が!B.B.と彼女を救ったブレンダの感動のストーリーです。

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ビジネスのために珍しい犬種や人気の犬種を繁殖させ養育する「パピーミル(Puppy Mill)」。パピーファーム(Puppy Farm)とも呼ばれ、直訳すると『子犬生産工場』となります。お金儲けの為だけに、劣悪な環境で子犬たちを繁殖させるブリーダーのことを指す言葉です。

聞くだけでも恐ろしい言葉ですが、実際では世界中に存在すると言われている、このパピーミル。これは、あるアメリカのパピーミルを動物保護団体が訪れた際に救出された、一匹のプードルのお話です。

犬 パピーミル

そのプードルの名前は、B.B.(ビービー)。パピーミルにて生まれ、それ以来ずっとパピーミルの建物の地下室にて生活をしてきました。

犬 パピーミル

彼女の行動範囲は、彼女が閉じ込められていた小さいケージのみ。食べる、飲む、寝る、といったことしかできない環境で、B.B. は他の犬と触れ合うことも無く、可哀想な生活を強いられてきたのです。

去年の9月、Humane Society of the United States(アメリカ最大の非営利の動物保護団体、通称”HSUS”)が、ノースカロライナ州にあるパピーミルを訪問。そこで救出されたB.B.は、何度も品種改良を繰り返されて生まれたであろう、とっても小さくて弱々しい姿を見せるプードル犬でした。

犬 パピーミル

「彼女は小さくて気力の無い生物のようだったわ」と語るのは、HSUSの動物犯罪チームでマネージャーを勤めるジェシカ・ラウジェニガーさん。

スタッフ達により外に連れ出されたB.B.は、そこで初めて太陽の光を浴びたのです。

犬 パピーミル

眩しそうに目を細めるB.B.。生まれてから一度も感じたことの無い感覚に包まれ怯える彼女は、その後アニマルホスピタルへと搬送されていきました。

そのアニマルホスピタルでB.B.から目を離せなくなってしまったのは、そこで受付係を勤めていたブレンダ・トートレオさんです。

犬 パピーミル

「B.B.はずっと部屋の隅から動こうとしませんでした。痛々しいほど可哀想に映ったんです。彼女は本当に怯えており、このままでは恐怖から死んでしまうのではないか、という程でした。」

そんなB.B.の姿を見て「彼女を引き取るんだ」と固く決意をしたブレンダさん。

犬 パピーミル

しかし、それまで小さいケージの中で生活をしてきたB.B.にとって、ブレンダさんの家は大きくて広くて奇妙に映ったようです。
「B.B.を床に置くと、小さい円を書く様にクルクル歩き回るの。走ったりした事が無いからでしょうね。」

空も太陽も草むらも砂も、全てが未知の世界のもの。怖がるB.B.にブレンダさんは根気よく接し、そしてB.B.は徐々に新しい生活に慣れていきました。

犬 パピーミル

今ではブレンダさんの家中を走り回るようになったというB.B.。外の空気に触れ自由に動き回れるという幸せを噛み締めている彼女、これからも幸せに暮らしていってほしいですね!

<参考サイト>
boredpanda.com



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yukoyosshi

yukoyosshi

昔から動物が大好きで、野生動物や自然が多いオーストラリアに留学。現在もオーストラリアにて生活を送っています。家では犬や猫やその他の動物も飼っていて、中でも12年も生きた柴犬のミミとはバディな関係でした。

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