台風の時、室外犬はどうすればいいの?
私の愛犬はグレートデンMIXの大型犬です。
普段はお庭で長めのリードをつけて自由に動いて過ごしていますが、大雨や台風の時、犬の居場所をどうしようかと毎回、悩みます。
●こんな時、室外犬は大変!
住んでいる地域は台風が多く、当たり年になって多い時は、毎週台風が来ることもありました。
大型犬用のどっしりとした犬小屋でも、風の向きや強さによっては飛ばされたり倒壊する可能性もあるので、台風の時は屋外で過ごすのは危険です。
そうかと言って、家の中には入りたがらないし、入ったとしてもトイレは外ですることに慣れているので、うまくペットシーツの上ですることはないでしょう。
大雨強風の中、愛犬がトイレをする度に、私も外に出てずぶ濡れになる状況は、愛犬にとっても私にとってもハッピーではありません。
●災害時は同行避難が必要
家の中よりも、軒下の雨風が当たらないスペースや、屋根だけついている洗濯干し場など、屋根はあって自由に動けるスペースにいる方が安心するようなので、今まではそれでしのいできました。
安全面を考えて家の中、玄関先などで過ごすことにも慣らせておきたいなぁと思っています。
そして万一、超大型級の台風が来た時は、さすがに屋根だけのところでは危なさそうなので、家族と一緒に受け入れてくれる避難所の存在も確認しておきたいと思いました。
昔、台風の影響で土砂災害警報が出て、役所に避難したことがありましたが、人間はOKだけど犬や猫のペットは受け入れできないということで、泣く泣く愛犬を倉庫に入れて避難したことがありました。
記憶に新しい震災後に、災害時の避難所でもペットの受け入れOKのところも増えてきましたが、地域格差が大きいのと、まだまだ人間優先なので日頃からイザという時の避難先を確保することも必要だなと思っています。
室外犬が家に入りたがらない場合は?
外飼いに慣れてしまった室外犬は、家の中に入りたくないことが多いと聞きます。
台風など緊急な状況の時は、私も愛犬に「お願いだからちょっとだけ家の中に入って」と愛犬の体を引きずるようにして入れることもありました。
風雨はしのげても、慣れないスペースに落ち着かないようで「クゥンクゥン」と悲しげな声でなくので、また雨の降る外へ出したりすることもありました。
飼い主さんにとっては一時的な避難のつもりでも、外飼いされていた室外犬にとってはどうして狭いお部屋の中に入れられるのだろうと、不安で落ち着かない気持ちになっているかもしれません。
そんな不安を抱えた愛犬に、スムーズに家の中で過ごしてもらうためには工夫が必要です。
飼い主さんもできるだけ近くで過ごすようにしたり、美味しいごはんで犬を誘導してみたり、愛犬が好きなおもちゃを用意しておいたり、室内でも楽しく過ごせるような雰囲気を作って、台風が通りすぎるまでの数時間を安心して過ごせるようにするといいですね。
玄関先だと、置いてある靴をいたずらして噛んだりする犬もいるので、クレートを置いてその中で過ごしてもらうとさらに安心です。
台風時に、室外犬が室内で快適に過ごすためにあったらいいものをピックアップしてみましたので、参考なれば幸いです。
●台風時、外飼いの犬のために用意したいもの
*クレート
外飼いの犬は、犬小屋があるから大丈夫と、クレートを持っていない方もいらっしゃいますが、台風など家の中に避難する時や、車で移動する際にも便利ですので、愛犬のサイズに合ったクレートをひとつ用意しておくといいですね。
アウトドアに最適な軽量丈夫な折りたたみケージ。高い強度の金属フレームを使用し折りたたんで持ち運びができる。
*犬用おもちゃ
愛犬が退屈しないよう、いつも愛用しているオモチャや、音の出るオモチャ、飼い主さんと一緒に遊べるオモチャなどを用意しておくといいですね。
クツひもを編んでロープ状にして、その先にぬいぐるみを付けました。
適度な伸縮性があり、自由自在に動かせるので、ワンちゃんの好奇心を刺激します。
*ペットシーツ
家の中などに避難する時や移動の際にも使えますので、室外犬を飼われている方も、1パックは用意しておくといいですね。
オシッコをスピード吸収し、広がりを抑えます。長時間使用のハイスペック、炭で臭いを強力吸着消臭。超厚型タイプ。
*犬用おやつ
台風の時は、外に出ることはできないので、代わりに食べる楽しみが必須です。
食事とは別に、おいしいおやつを用意しておくと、愛犬も喜ぶことでしょう。
国産の豚耳を食べやすくカットしました。ストレス解消にも!
室外犬のための家づくり(犬を外で飼う場合必要なグッズなど)
【まめの台風被害】 pic.twitter.com/s41g0Ok1rm
— ひーたんママン (@masumirock) 2015年8月25日
犬を外で飼うために必要なものはいろいろありますが、台風などの際でも安全な居場所を確保できる作りだと万一の時も安心できますね。
そのためにも、犬小屋はできるだけ家の近くに設置するといいと思います。
飼い主さんも悪天候の中や夜中など、家から遠い場所にある犬小屋をのぞくのは大変ですからね。
台風など災害時に備えて、日頃からできる室外犬のための5つの工夫をご紹介します。
●屋根を工夫する
犬小屋の上にさらに屋根がある作りにすると、気候の変動にも左右されにくくて安心です。
多少の費用はかかりますが、駐車場の屋根のように、鉄骨タイプの屋根をつけているお宅は、台風時でも大雪の時でも、変わらずに外で過ごしていて大丈夫だったと聞いたことがあります。
夏は日陰にもなり、冬は雪をかわして、台風の時には雨風を防ぐことができるので、がっしりタイプの屋根があるのは、愛犬にとっても心強いことでしょう。
●飛ばされないように工夫する
台風の時に、よく飛ばされるものリストに入っているのが、「屋根」や「蓋」だそうです。
家庭菜園をされる方がよく使っている生ゴミコンポストの蓋の部分だけ飛ばされたり、トタン屋根などまるごと飛ばされたりする映像を目にしたことのある方も多いかもしれません。
住んでいる地域では、屋根の上に雨水タンクを設置している家が多いので、そのタンク蓋が飛ばされるニュースをよく見かけます。
犬小屋も、本体は残って屋根だけ飛ばされることがないように、柱があればくくりつけ、犬小屋の屋根と本体を地面にしっかり打ち付けて砂袋やブロックなど重しを乗せるようにするとなおいいですね。
●浸水対策を工夫する
台風対策には屋根と壁があるところで、雨風を避けるのがいいと思いますが、大雨警報レベルになると、犬小屋の浸水も心配です。
丈夫な作りでも、地面に直接置くタイプの犬小屋だと、小屋の中に水が浸水して水浸しになってしまう恐れがあります。
万一の浸水に備えて、できるだけ地面から高さをつけたタイプの犬小屋を選ぶか、犬小屋の周りを一段高くするなど、設置する場所や方法に工夫をするといいかもしれません。
濡れた状態で過ごすのは、人間にとっても犬にとっても快適ではありませんので、忘れがちな浸水対策もしっかり行いましょう。
●倉庫を工夫する
お庭のあるお宅に限られてしまいますが、雨風をしのげて万一の時に犬も避難できるサイズの倉庫を用意できるといいでしょう。
台風時には風が強く、いろいろなものが飛ばされてきます。
屋根付きだと雨はしのげますが、飛来物による愛犬のケガを防ぐためには、屋根と壁のついたスペースのある倉庫だと安心ですね。
トイレスペースを作れると長時間でも安心ですので、ペットシーツなどを利用して、台風の非常時を愛犬と一緒に乗り切りましょう。
●覆いを工夫する
普通の雨なら大丈夫なタイプの犬小屋でも、勢いのある台風の時は、雨風が吹き込んでくるものです。
犬小屋の周りを水が入らない素材のもので囲ったり覆ったりするだけで、雨風はしのげます。
愛犬が安全に過ごせることも大切ですが、愛犬を守るグッズがよそのお宅に飛んだり人や車に当たったりしては大変です。
犬小屋の覆いが飛ばされないよう、地面や柱、庭木などにしっかりとめておきましょう。
まとめ
台風の時の室外犬の対策についてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。
犬を外飼いしていると、普段は気になりませんが、台風など災害時に避難の不便さや大変さを感じるものです。
クレートの中で静かに過ごすことに慣れておけば、イザというの災害時に避難所に連れて行けるかもしれません。
愛犬がいつもと違うところで過ごすストレスを感じないよう、お気に入りのおもちゃや美味しいものを用意して、台風時も快適に過ごせるように工夫したいですね。
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