犬の飛びつき癖を直したい!飛びつく理由と矯正トレーニング方法をご紹介

2017.08.08

犬の飛びつき癖を直したい!飛びつく理由と矯正トレーニング方法をご紹介

犬の問題行動の一つと言われる飛びつき癖。悩んでいる飼い主さんも多いでしょう。特に体の大きな犬になるほど、飛びつき癖を直さずにいると大きな事故に繋がりかねません。また小型犬だからといって放置していい行動ではありません。ここではワンちゃんが飛び付いてしまう理由と、飛びつき癖のデメリット、今すぐ実践できるトレーニング方法などをご紹介します。

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飛びつき癖は必ずしつけるべき問題行動のひとつ

犬の問題行動の一つと言われる飛びつき癖。多くの飼い主さんが悩んでいます。嬉しさ、興奮、本能など理由は様々ですが、来客時や、散歩の時が一番多く報告されています。飛びつき癖から赤ちゃんを噛む、散歩中に出会った犬を噛み殺すなどの事件も実際起こっており、放っておくことはとても危険です。飛びつき癖というのは、一見その場限りの問題行動だと思われがちですが…実は飼い主との主従関係にとても関係が深いです。飼い主と犬が、二人三脚で矯正に取り組まなければいけない問題行動と言えるでしょう。矯正のためのトレーニングは、日々に取り入れられますし、実はとても明快で簡単。生活の中、散歩中などで矯正トレーニングに取り組み、安全に暮らせる様にするにはどうすれば良いのでしょうか?


犬が飛びつく理由

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●嬉しい

飼い主さんや来客が嬉しく、興奮している時に起こります。
嬉しくて興奮しすぎてしまい、うれションといってオシッコを漏らしてしまう子も…。
来客にオシッコかけちゃう…なんて悩みは本当に困りますよね。
また、犬が飛びついて帰宅を歓迎してくれると嬉しくなり、褒めてしまう飼い主さんも多いです。
これは飛びつき癖を褒めていると、誤学習してしまうので気をつけましょう。

●好奇心

特に散歩の時など「あれは何?」「気になる!」が行動として現れるのが、好奇心由来の飛びつき癖です。
始まりは好奇心だけでも、そのうち興奮状態になってしまい止まらなくなってしまうことが多いです。

●上下関係を確認する

いわゆる「マウンティング」という行為です。
自分の方が上だぞ、と上下関係を確認しているのと、威嚇の意味合いがあります。
散歩中に見知らぬ犬に飛びつくのも、群れの中で上下関係を確認している行為です。

基本的に飛びつきは、目上の者に対してはしない行為。
飼い主さんに対してしている場合は、家庭内での序列が犬の方が上になっている可能性が高いので注意です。

●要求

散歩に連れて行け、遊べ、という欲求からの飛びつき癖もあります。
これも、犬と飛びつく相手との上下関係を如実に表しているといえますね。

●本能

動いている物に飛びつく行為は、犬の狩猟本能からくる飛びつき癖です。
本能ですので、パッと動いてしまいますし、直ぐに興奮状態にもなってしまいます。
飛びつき癖自体の矯正は出来ても、本能に関しては根本的な解決は難しいです。
ですので、この飛びつき癖が多い犬の場合は飛びついて遊ぶオモチャを与える、など別の方法で本能を満たしてあげることが大事だといえます。


飛びつき癖のデメリット

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飛びつき癖は百害あって一利なし、だと言えます。
緊急の用事でペットホテルに預けなければいけない。手術で入院する…などの際に問題行動を抱えていると、預かって貰えない、途中でお迎えを要求される、次回から受け入れ拒否…など施設を利用できなくなる事もよくある話です。
特に大型犬の場合は、預け先は限られている為重大な問題です。
飛びつき癖のある犬の場合、興奮状態になっている事も多い為制御が家族以外には難しい事も多いです。

また、散歩中の飛びつきでリードを引っ張られ、骨折や脱臼をした飼い主も少なくありません。
興奮状態から、赤ちゃんを噛む、散歩中に出会った犬を噛み殺すなどの事件も実際起こっています。
対他人、対犬の場合は事故やトラブルも考えられ、非常に危険です。

小型犬の場合は、抱える事が出来るので大した問題では無いと考える方も多いですが飛びつく、飛び跳ねる行為で骨折や脱臼をしてしまう犬もいます。
過去には座布団からジャンプして骨折したパピヨンもいました。
犬の骨折は固定が難しい為、飼い主さんにも犬にも負担がかかりますし、時には手術で骨にプレートや固定ピンを埋め込む事もします。
ですので、小型犬にとって飛びつき癖は絶対に辞めさせた方が良い行為だと言えます。


飛びつき癖のトレーニング方法

一番やってはいけないのは、「やだー」「やめなさい」と甲高い声で怒ること。
小さい子供のいる家庭だと、キャーキャー騒いでしまう事も多いですね。
犬は声色で聞き分けていることが多いので、それを楽しんでくれている!と勘違いすることがあります。
そして…もっと喜んでもらおう!と興奮が高まり、飛びつきがエスカレートしてしまいます。
特に来客時や、散歩中などの自分以外の人や犬が関わる時に、ついついやってしまいがちなので気を付けましょう。
よく、興奮しやすい犬の飼い主が…自分の犬のことを「テンションが高い」と表現することがあるのですが、興奮状態にしているのは飼い主なんだという自覚も必要です。

犬の飛びつき癖に効果があり、一番取り組みやすい方法は「無視」です。
例えば帰宅した際に飛びつかれても無視。
犬は「あれ?おかしいぞ?」と思います。
まず興奮を抑えてあげて、冷静にさせることが大事です。
そして飛びついてきた足をおろした時に、しっかり褒めてあげる。
これを根気強く、何日も、何回も繰り返す事が大事です。

「NO」「いけない」と低い声色を使い、犬の目を見て怒ることも効果があります。
この場合も、必ず落ち着いた後は大げさなくらい褒めてあげてください。
声の高さはとても大事です。

飛びつけ癖に限らず、犬のしつけというのは飼い主さんの忍耐力、持続する気持ちに直結しています。
普段の生活では多少困らなくても、緊急の用事でペットホテルに預けなければいけない。手術で入院する…など様々なイレギュラーパターンがあります。
問題行動を抱えている場合、そういう時に困るのは飼い主さんなんです。
しっかり矯正トレーニングをし、問題行動は無くす様に心がけると良いですね。


スムーズに散歩するコツ

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まず、基本として犬との主従関係を築く事が重要です。
散歩の時に、散歩ルートを決める、などの主導権も必ず飼い主が握ってください。
例えば、右の道に行きたい。と言われても、飼い主さんは従わない。
もし右の道に行くのだとしても、犬の要求に応える形では無く、必ず飼い主さん主導で行く様に心がけます。

犬が飼い主さんの前を歩く事も厳禁。
リーダーが一番前で危険等を確認し、行先を決定するのが、犬の群れの基本です。
必ず飼い主さんが前に立ち、犬には半歩後ろを歩かせる様にしましょう。
守れなかった場合には、犬に待て、お座りで待機させる。
守れた場合は、大げさに褒める。
この繰り返しです。

大型犬の場合は、力が強い為飛びつき癖がある間は訓練用チョークチェーンを使用する事も効果があります。
これは、幼い犬の首元を噛みながら危険を教える母犬のしつけ方法と似ています。ハンドリングでよく利用されており、大型犬でもスムーズに理解できるものです。
ただしチョークチェーンを使用する場合は、首が締まりっぱなしにならない様に注意が必要です。
常に締まっている状態は、辛いだけでしつけとは直結しません。
一瞬だけ、ジャラッと大げさに音を立てるくらいに引っ張り、犬に飛びついてはいけない事を知らせます。
このタイミングはなかなか難しいので、ドックトレーナーの指導を受けトレーニングすることをおすすめします。

犬に対しての飛びつき癖がある場合は、早朝などのあまり人や犬が出歩いていない時間に散歩し、主従関係をしっかりトレーニングするという方法が効果的です。


まとめ

飛びつき癖というのは、「問題行動」と呼ばれる行為です。
けして微笑ましい行為では無く、家族も他人や、他の犬にも時には危険な行為になります。
根気よく主従関係のトレーニングや、しつけをしていけば解決に向かいます。
愛犬を守る為にも、飛びつき癖を無くす様努力することが大事ですね。



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