暑い車内に閉じ込められた状態は危険だということは多くの人が知っている筈ですが、それでも残念なことに毎年何千匹ものワンちゃん達が暑い車の中に置き去りにされ、息を引き取っています。それはもちろん、飼い主達の心無い行為が原因。未だにその虐待的な行為をする人達は後を絶ちません。
アメリカ、ニューメキシコ州のトゥルース・オア・コンセクエンセス市に住むシェリー・ニコラスさんもその1人でした。
ある暑い夏の日。娘とボーイフレンドと一緒に買い物に出掛けたニコラスさんは、スーパーマーケットで買い物をしている間愛犬を車内に置いていきました。その日の気温は約32度。車の窓は外の風すら入る隙間も無いほどピッタリと閉められた状態です。
彼女達はそのまま車を離れると買い物を済ませ、約10分後に車へと戻りました。
そこで彼女達を待っていたのは、何と1人の警察官。この猛暑の中、車の中に閉じ込められているワンちゃんに気づき、その飼い主の帰りを待っていたのです。
その警察官、ビンセント・クレイシャーさんはまず、風通しも無い車内に犬を置いていったことを指摘。するとニコラスさんの口から出てきたのは、「でもそこまで暑くは無いですよ」という言葉でした。
犬に対してゴメンねという気持ちどころか反省もしていない様子の彼女にビンセントさんは激怒。そして彼は彼女にこう言い放ちます。
「そうですか、そこまで暑くないんだったら、では今から車の中に入ってドアと窓を閉めきってもらいましょうか」
その言葉に対して腹を立てたのはニコラスさんでした。彼女は後に、「ビンセント警察官の行為は虐待的だわ」と非難の文章を書き綴った手紙をニュース局と警察署へ送付します。
しかし、当時その場でビンセントさんはニコラスさんの車内の気温をチェックしていました。閉めきった状態で10分後には車内は約46度の猛暑に。それこそまさに虐待といっても良い状態なのではないでしょうか?
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その他、オハイオ州のストロングビル市では警察署が実際に飼い主を数分間暑い車内に座らせたというケースもあります。この飼い主は愛犬を車内に残して買い物へ出掛けるということを何度も繰り返していたようでした。そしてこの彼女が警察官に放った言葉も、「私の犬は大丈夫なのよ」といった軽いもの。
数分間閉めきった車内に居た彼女は「ほら、全然大丈夫よ」と言っていたそうですが、その場に居た警察官によると彼女は見るからに不快感を感じていたようです。
猛暑の中ワンちゃんがどんな思いで彼女を待っていたのか…それを味合わせるために命令したとのことですが、この彼の行動に対しては様々な意見が飛び交っています。あなたはどう思いますか?
<参考サイト>
iheartdogs.com
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