意外に気がつかない「犬のよだれ」実は健康のバロメーター

2015.05.27

意外に気がつかない「犬のよだれ」実は健康のバロメーター

意外に気にすることのない「よだれ(唾液)」。 この「よだれ」と言うのは、実はすごく重要なサインだという事を知っていますか?

そもそも、何故「よだれ」をわんちゃんは出すのでしょうか?

そこから説明していきましょう。
わんちゃんは「発刊作用」が弱く汗をかきにくいために、体温調節は主に口で呼吸をすることは皆さん、ご存知の方も多いと思います。
夏気温が高いと「ハァ ハァ」しているのは体温調節をしている為です。
また、暑いときや運動した後などには、よだれもだして体温を調節しています。
あとは、美味しい食べ物の臭いなどがした場合にも、よだれが出てきます。
ただ「よだれ」が出る原因はこれだけではありません。
異常なくらいに「よだれ」が出た場合には、要注意です。
なんらかの病気になっている場合もあります。

どんな「よだれ」が異常なのでしょうか?

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例えば、だらだらと流れ続ける。
あぶく状、血が混じっている、臭いがひどいなどの様子が感じられた時には異常だと思って下さい。
重大な病気にかかっている可能性もありますし、怪我をしている可能性もあります。

他に、考えられる病気としては…

ジステンバー、狂犬病、レプストピラ菌に感染しておこるレプストピラ症てんかんや口の中の癌などがあげられます。
また、唾液を分泌する耳下腺、顎下腺、舌下腺におこる炎症の場合もあります。

よだれを出しているから「暑い」とは限りません。
これらの病気が隠されている場合もあるのです。
飼い主さんが注意して見てあげて、おかしいと思ったらすぐに病院に受診して下さい。
ほおっておくと「命」を落とす危険性もあります。

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Dr.佐藤 貴紀

Dr.佐藤 貴紀

幼い頃から大の動物好きで、獣医を志す。 麻布大学獣医学部卒業後、西荻動物病院、dogdaysミッドタウンクリニックにて副院長をつとめる。 また、獣医生命科学大学内科学教室において循環器を主に学ぶ。 2008年7月に「白金高輪動物病院」開業。 2011年4月に「中央アニマルクリニック」開院。 専門は「循環器」。全国に約60人しかいない(2013年5月現在)「日本獣医循環器学会認定医」の一人。 専門外来を特徴とし、確定診断にもこだわり、かかりつけ医を推進している。 誠実でやさしい人柄と確かな技術に惹かれて、全国の飼い主さんから相談が絶えず寄せられている。


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