コリーの特徴
世界的にも知名度のあるコリーの特徴について見ていきましょう。多くの人が名犬ラッシーを頭に思い浮かべるかと思います。
「コリーと言えばコレ」と言える特徴について紹介していきます。
◆フサフサの被毛が特徴的
コリーは、風になびくようなフサフサの被毛に特徴があります。体を覆っている毛は、触り心地もよいことでしょう。
フサフサした被毛は、体、胸、足、しっぽと体全体に広がっていてゴージャス。飾り気が豪華なので、体は大きいもののどこか気品溢れる印象が漂ってきます。
また、公認されている毛の色は3色です。セーブル&ホワイト(茶色と白色)、トライカラー(黒と白、茶色)、ブルーマール(黒、灰色、白、茶色が混ざった大理石のような色)などがあります。
◆コリーは体が大きいのが特徴
オス・メスによって個体差がありますが、体高は56~61㎝程度と大きめです。メスの方がやや小さめです。
体重は、20~35キロくらいでオスの方が重い体重となるのが一般的です。
◆コリーはほっそりした顔立ちが特徴
コリーが大型犬なのに、どこかスマートに見えるのはそのほっそりした顔立ちのせいかもしれません。
細長い顔つき、シュッとした鼻筋、ピンと立った耳は半分垂れていて、全体的に凛々しく気品のある表情を作りだしています。
◆長毛の「ラフコリー」、短毛の「スムースコリー」
名前に「コリー」が入るいくつかの犬種がありますが、それらは上記でお話ししたコリーとは少し違った犬種となっています。
走りだすと毛が風になびくコリーを思い浮かべる方が多いですが、毛の長いコリーは「ラフコリー」と言います。
名犬ラッシーのコリーは、このラフコリーです。大型犬で、勇敢で頼りがいがありそうな外見をしています。長いフサフサの毛並が特徴的です。
一方、被毛が短いのが特徴なのが「スムースコリー」です。引き締まりのあるしなやかな体つきが印象的です。
ラフコリーとの違いは被毛が短いことがあげられます。被毛が短いため、その筋肉質で引き締まったボディが強調されてカッコよさが感じられるかもしれませんね。
ワイルドで凛々しい見た目で人々を魅了しています。
一般的に「コリー」と言ったら、前者の長毛のラフコリーのことを指します。
◆「ボーダーコリー」とは?
ボーダーコリーも多くの人が犬種名として知っているかと思います。ボーダーコリーは、イギリス原産の中型犬です。中型犬のなかでも体は大きいですが、体重15~20キロ前後で上記にあげたラフコリーとスムースコリーよりは小ぶりな犬種です。頭がいい犬種で、牧羊犬としての歴史も長く、古くから人々の良きパートナーとして暮らしてきました。近年は、ショードッグとしても活躍しており、ペットとしても世界的に人気が出てきています。
◆コリーの起源は?
コリーは、イギリスのスコットランドの牧羊犬としての歴史があります。その地方では、コリーというと「黒い」という意味がありました。
その頃には、黒い色が主流であったようです。また、1860年代に英国の女王がスコットランドを訪れた際にコリーに魅了され、自国に持ち帰ったことからコリーが注目されるようになった歴史もあります。初めは貴族など上流階級の間で可愛がられたようです。
その後、イギリス国内だけに留まらず、アメリカにも渡ったコリーは次第に注目されていきます。コリー人気に火をつけたのが皆さんご存知の名犬ラッシーです。
主人に忠実で、しかも放牧した動物をまとめる判断力や敏捷性を備えたコリーですが、コリーにも種類があるのを知っていますか? すぐに頭に浮かぶ毛の長いコリーをラフコリー。被毛が短いものをスムースコリー。コリーの近縁種には中型のボーダーコリーや小型のシェットランド・シープドッグがいます。 今回は、コリーの性格や特徴をタイプごとに紹介していきたいと思いますので、ぜひ参考にしてください。
コリーの性格
フサフサの長い毛が特徴のコリーは、優雅な雰囲気が感じられますがどんな性格をしているのでしょうか。
◆優しい
基本的に穏やかで優しい特徴があります。飼い主さんにはかなり忠実で、ペットとして飼っていても愛犬からの愛情を感じることができるでしょう。
基本的に優しい性格なので、家族全員が愛情を注げば、それに応えてくれ幸せに暮らすことができると思います。大型犬で体が大きいのが特徴ですが、人懐こく優しいのでしつけさえしっかりできていれば子供がいる家庭でも飼うことができるでしょう。
◆頭が良い
数ある犬種のなかでも、頭が良い特徴がある犬として知られています。その賢さから、周囲の観察力も抜群。牧羊犬として活躍した名残から、自分で周囲の空気を察知して動けるなど賢さを発揮してくれることでしょう。愛する飼い主さん一家のために、忠実に過ごしてくれる頭の良いワンちゃんなのです。
コリーの寿命は?
飼育される環境やそのワンちゃんの性質にもよりますが、一般的にはコリーは12~15歳が平均的な寿命と言われています。一般的な数値なので、小さな頃から健康に気をつけた食事や生活環境にいれば、その寿命は長くなることでしょう。
病気にならないように栄養に気をつけたペットフードを食事に与えたり、運動不足に気をつけて元気な毎日を過ごさせるようにしたり、定期的に獣医師のもとで健康診断を受けたりなど、寿命を伸ばすことができるのは飼い主さんの管理によるところが大きいです。愛犬が少しでも長生きできるように、十分に注意してお世話してあげましょう。
特に、シニアと言われる世代になったら、食事や病気の管理を徹底するように配慮することも大事です。
●コリーに似ている?シェットランドシープドッグをご紹介
近年では目にすることも多い人気犬種の一つ、シェットランドシープドッグを今回は紹介します。 シェルティという通称で呼ばれることも多いですよね。 シェルティには、牧羊犬として活躍していた歴史があります。それ故の特徴や性質・性格を持っているので、飼い方を事前にしっておくことが大切です。 気になる値段も紹介しますので、家族にしたい!と考えている方は是非、参考にしてみてください。
コリーのしつけや暮らす上での注意点とは
頭が良く、穏やかという特徴を持ち合わせているコリーは、しっかりとしつけされていないと少し飼いにくい犬種となることもあります。
映画などで見るコリーは、とても穏やかで優しい表情をしていますが、それは画面に出るための訓練を乗り越えたワンちゃん。
つまり、コリーの「優しい・穏やか」という性格をしつけによって最大限に発揮できている優秀なワンちゃんなのです。
その様子を見ていると「どんなコリーでも優しく穏やか」と勘違いしてしまうこともあるかもしれませんが、家庭で飼うとすれば、しっかりとしたしつけをすることが重要になります。飼い主さんの育て方次第では、神経質になってしまうこともあります。
そこで、一緒に暮らす上で考えておきたいしつけや暮らす上の注意点についてお話しします。
◆早くから社会性を身につけさせるしつけをする
大型犬は運動不足になるとストレスが溜まってしまうので、運動はかかせません。
運動できずにいると体力を持て余して「ストレス」になってしまいます。毎日、コリーにふさわしい質の散歩を飼い主さんがしてあげるのが理想です。
また、散歩だけでなくドッグランや広場などに積極的に連れていってあげましょう。飼い主さんの行動的な性格は、コリーを飼う上で重要なポイントになります。
それに、外に連れ出し他の人間や犬と接することで、早くから社会性を身につけることができます。
社会性が身につかないと、少しのことで神経質になってしまうことがあります。そのまま成長するとしつけもしにくくなります。
早めに社会性を身につけ、ふだんは運動不足にならないように気をつけてあげてくださいね。
◆コミュニケーション不足もストレスの要因になる
コリーは飼い主に忠実で人間とのコミュニケーションを好みます。そのため、飼い主さんが忙しくコミュニケーションが不足するとストレスを溜めてしまう傾向にあります。
優しく穏やかな性格ではありますが、ナイーブな一面も持っているため、飼い主さんの微妙な気持ちの変化に敏感になることもあるでしょう。
また、しつけの一環として叱ることもあるでしょうが、しつけの域を超えないように注意しましょう。叱り過ぎるがゆえ、それがストレスになり健康を害してしまうケースもあります。日ごろのコミュニケーションを大事にして、愛情をたっぷり注いであげましょうね。
◆しつけは根気よく…そしてメリハリをつけて
賢いコリーなので、飼い主さんがしっかりしつければいろいろと覚えてくれるでしょう。ただ、頭が良いと言っても個体差や環境によっては、なかなか覚えてくれないこともあるのです。しかし、時間をかけることで、覚えて欲しいしつけを習得してくれます。飼い主さんの根気が重要です。
また、愛犬なので甘やかしてしまいそうになるとこいもあるでしょう。しつけと分かっていても、いろいろと制限することに抵抗があるからと犬の好きなようにさせているとワガママぶりが発揮されることも…。飼い主さんの威厳を忘れずに「愛情」と「しつけ」をしていき、「飼い主さんはリーダーだ」ということを分からせるようにすることが大事です。
しつけを成功させるには、飼い主さんからの愛情を受けていることも重要です。しつけをするときは「しつけ」、遊ぶときには「可愛がる」と、メリハリをつけて愛情を持って接することで、愛犬との絆が深まることでしょう。
◆優柔不断な指示はしない
賢い特徴があるコリーは、自分でも判断できるなど牧羊犬時代の性質を持っています。しかし、飼い主さんの指示に従えないとしつけが成功したとは言えません。
飼い主さんをリーダーとして覚えてもらうことも大事ですが、しつけのときに優柔不断な指示を出さないようにしてください。
コリーが混乱して、飼い主さんをリーダーとして認識しなくなることもあるかもしれません。
◆室内飼いが理想的
家族のそばにいたがる忠実な犬なので、体が大きい大型犬ですが室内飼いをすることが理想的です。体が大きいので、コリーが暮らしやすいスペースのある環境で飼うことが大事です。
◆ブラッシングをこまめにする
コリーには、ラフコリーとスムースコリーがいますが、長毛種であるラフコリーは定期的なお手入れが重要です。特に、季節の変わり目などは念入りにしてください。
ブラッシングのケアをすることも大事ですが、シャンプーで抜け毛を取り除いてあげるようにしましょう。
ただし、シャンプーのし過ぎは皮膚を傷める原因にもなるので、あまり頻繁にしないように注意してくださいね。
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コリーの価格は?
魅力がいっぱいのコリーを飼いたいと思ったら、まずは価格が気になるかもしれませんね。どこから入手するかということで価格も変わってくるでしょう。
一般的には、ペットショップやブリーダーから購入されることが多い犬種です。コリーに限らず全ての犬種に言えることですが、オスかメスで価格は若干異なります。また、色の違いなども価格に影響が出るところです。
ペットタイプの場合、あまり価格にこだわらずに購入できるかと思います。ペットショップ、ブリーダーともに10~15万円くらいの価格でコリーの子犬を飼うことができるでしょう。
また、色の出方が美しい、メス、血統が良いなど条件が良くなれば、20万円以上と高めの価格になることもあります。
高い場合だと、30万円近くの価格となることもあるでしょう。
血統が良く美しいコリーを育てたいとこだわりを強く持てば、それなりに価格は高くなると思っておくといいですね。
ただ、コリーと暮らす幸せは価格だけで決まるものではないと思います。一緒に暮らしていくなかで、価格以上の価値を持つコリーとの生活が送れるなら、価格はあまり関係ないのかもしれませんね。
上記であげた価格は、コリーの一般的な参考価格として留めておき、ペットショップやブリーダーから購入するときには、特徴や育てる注意ポイントを考慮したうえで入手するようにしましょう。
まとめ
頭が良く穏やかな特徴を持つコリーは、名犬ラッシーのように飼いやすいイメージが一般的にあるかもしれません。
コリーが本来持つ優しい性格を発揮させるためには、飼い主さんのコリーに対する愛情やしつけが重要になります。
基本的なしつけや健康管理をしっかりすれば、多くのご家庭で受け入れやすい犬種です。
周囲の空気さえ読める賢い犬なので、献身的な愛情で育ててあげてくださいね。
飼い主さんの思いやりは、コリーにも伝わり、家族みんなで幸せな暮らしができることでしょう。
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