1.サルーキの特徴や性格、価格について
1-1.サルーキの特徴
1-2.スリム体型の大きい犬
1-3.飾り毛がエレガント
1-4.足が速いサルーキ
2.サルーキの性格
2-1.穏やかで賢い
2-2.家族には愛情を示す
2-3.神経質な一面もある
4.サルーキはどんな人に向いている?
4-1.サルーキのお世話に時間を費やせる人向き
4-2.しっかりとしつけができる人
5.ボルゾイの特徴
5-1.颯爽と走る姿がカッコいい
5-2.大型犬に属するボルゾイ
5-3.ウェービーな長い被毛
6.ボルゾイの性格
6-1.基本的にはおっとり系
6-2.賢い
6-3.ナイーブなところもある
8.ボルゾイはどんな人に向いている?
8-1.しつけをしっかりできる人
8-2.小さな子どもがいると向いていない?
8-3.一緒に運動できる人
9.サルーキとボルゾイの見分け方
9-1.見分けポイント1:体型
9-2.見分けポイント2:被毛
9-3.見分けポイント3:走るスピード
【掲載:2017.10.27 更新:2020.11.25】
サルーキの特徴や性格、価格について
スラリと長身のサルーキの走る姿はとても美しいものがあります。
走るスピードも速く、風になびく毛並みにも魅力がたっぷりです。
そんなサルーキの特徴や性格、価格などはどんな感じなのでしょうか。
◆サルーキの特徴
サルーキの歴史はかなり古く、数多い犬種のなかでも最も古いのではと言われています。
実は、紀元前の頃にはすでに人間とともに生きていたという説もあります。
◆スリム体型の大きい犬
サルーキは基本的に大型犬種に分類されますが中型犬と言われることもあります。
体高は58~71㎝ほど、体重は20~25キロほどとスレンダーな体格をしています。
体全体に筋肉がバランスよくついていて、細身ではありますが、力強い印象も与えてくれますよ。
スラリとした足が自慢で、スピード感溢れる走りを見せてくれます。
◆飾り毛がエレガント
サルーキの耳や足、しっぽには、とてもゴージャスな飾り毛が見られます。
垂れ耳のサルーキですから、走るときにはボリュームのある飾り毛が一緒に風になびきます。
サラサラした被毛が揺れる姿は、とてもエレガントに見えますね。
サルーキの多くは長毛種なのですが、なかには毛が短いタイプもいます。
◆足が速いサルーキ
サルーキはとても軽い身のこなしで、足の速い犬ランキングの上位にも常に名前が登場する犬です。
足の速い犬のなかでも名前がトップに入るグレイハウンドが時速75キロほどと言われていますが、ドッグショーに出るサルーキのなかには時速70キロほどで走れる個体もいるのだとか。
車のようなスピードで走るなんて、かなり早いことが分かりますよね。
世界には、たくさんの種類の犬がいます。公認されていない犬種を合せるとなんと7~800種類だとか! 種類がそれだけあるのですから「かわいい犬」「活発な犬」「美しい犬」など、さまざまな特徴があります。今ではペット的要素が強い犬ですが、もともと人間の狩猟のサポートをしていた犬は、運動能力が高く、獲物を素早く追いかけることができた「速い足」があるはず。 今回は、もし犬が運動会をしたら、どんな犬種が上位にランキングするのか、足の速さに着目しながらご紹介していきたいと思います。
サルーキの性格
◆穏やかで賢い
サルーキは基本的に穏やかな性格をしています。
落ち着いて過ごすことが多く「おとなしい」という言葉がぴったりなのかもしれません。
優しい気持ちを持っていて、家族として過ごすと温かな気持ちになれるかもしれません。
◆家族には愛情を示す
サルーキは飼い主となる家族に対しては、愛情を示してくれます。
とても忠実な姿勢を見せ心は許していますが、飼い主さんのご機嫌取りはしないなど、感情のコントロールができる高貴な性格をしていると言えます。
◆神経質な一面もある
深い絆で繋がっている飼い主家族に対しては忠誠心を見せる一方、知らない人には神経質になり、警戒心を持つことが多いです。
しかし、極端に気性が荒くなるなど攻撃性は感じられないでしょう。
サルーキの身体は典型的なサイトハウンド(視覚獣猟犬)型で、シャープなボディと俊敏性や優美さを兼ね備え、足も速く、耐久力もあります。砂地や岩場でもスピーディーに動き、獲物を仕留める能力を兼ね備えており、威厳と気品を持った表情が印象的な犬種です。被毛は全体的に絹のように滑らかで、羽のように軽やかな長い毛が、耳や尻尾、足の指と指の間や足の後ろ側などにも見られ、気品が感じられます。 今回はそんなサルーキの特長などについてお話したいと思います。
サルーキの価格
サルーキを買うときには、子犬の頃に購入するパターンとなるでしょう。
サルーキの購入先として、ペットショップやブリーダーがあります。
価格帯としては、25~30万円くらいが平均的な相場です。
ただ、お店によっては平均的な価格帯よりも安かったり高かったりすることがあるかもしれません。
どのくらいの価格設定にするかは、販売店舗ごとに違うので参考程度に留めておくといいでしょう。
平均価格帯からあまりにも安く設定されている場合などは、何か裏事情が隠されている可能性もあるので気をつけた方がいいかもしれませんね。
サルーキはどんな人に向いている?
◆サルーキのお世話に時間を費やせる人向き
体が大きく体力があるサルーキなので、運動不足にならないように気をつけましょう。
日々の散歩時間は長く確保しなければなりませんので、小型犬の感覚で飼うのはNGです。
また、走り出したらスピードが出るので、コントロールできる体力が飼い主にも必要になります。
◆しっかりとしつけができる人
見た目がエレガントなサルーキなので「美しいから」という理由で飼う人には向いていない犬種です。
猟犬の本質を持っているので、散歩に行けば他の動物や人間を追ってしまう可能性もあります。
そのようにならないためには、子犬の頃からの徹底したしつけが必要です。
「綺麗で可愛い」というだけで育てるのではなく、サルーキが外に安心して出られるようにリーダーシップを持って訓練できる人が向いています。
「愛情」と「しつけ」…という感じで、メリハリをつけていくことで飼い主に従順なサルーキとなっていくことでしょう。
サルーキと良く似た犬種としてボルゾイの名前があがることが多いです。
一見、とてもよく似ているのですが、微妙に違う部分も多いですよ。それでは、ボルゾイの特徴や性格、価格などについてもみていきましょう。
ボルゾイの特徴
◆颯爽と走る姿がカッコいい
サルーキ同様、ボルゾイも足の速い犬種ランキングに名前を連ねることが多いです。
サルーキよりは少し遅めですが、時速50キロほどで走れる犬です。
それでもかなり速いスピードですよね。
◆大型犬に属するボルゾイ
ボルゾイは体高75~85㎝ほど、体重は34~47キロと大型犬に属します。
見た目はとても細いしなやかな印象がありますが、結構がっしりした体型です。
体高があるのでスリムに見えますが、実は筋肉質でがっちり体型なんですね。
◆ウェービーな長い被毛
ボルゾイの原産は厳しい寒さのロシアです。
そもそもオオカミ狩りをするときの猟犬として大活躍していた犬です。
極寒の地でもスムーズに速く走れるようにダブルコートの厚い被毛で覆われています。
ボルゾイの性格
◆基本的にはおっとり系
優雅で凛々しいボルゾイですが、しつけがしっかりできていれば基本的には穏やかでおっとりした性格です。
もともと猟犬だったこともあり、自己判断で過ごせる知性派でもあります。
飼い主に対しては従順で、べったりはしませんが時々甘えてくることもあるでしょう。
信頼している家族に対しては、明るく元気に対応してきます。
エレガントで優雅な雰囲気とのギャップに、可愛らしいと感じる人も多いかもしれませんね。
◆賢い
かつて人間の狩猟のサポートをしていた猟犬ですから、人間の命令に従えるだけの賢さがあります。
飼い主さんが愛情を持ってしっかりしつければ、訓練をスムーズにこなしてくれるでしょう。
大きくなってからしつけを始めても「リーダーが誰か」を認識しないこともあるので、訓練開始は子犬時代からがおすすめです。
◆ナイーブなところもある
一緒に暮らすときの訓練次第ではありますが、穏やかで優しい性格をしているボルゾイがいる一方で少し警戒心が強い個体もいます。
猟犬だった本能が眠っているため、警戒心が強く野生的な面を見せることもあります。
足が速いので、外出時に広い場所に行くと何かを追いかけたい衝動にかられることもあるでしょう。
ドッグランなどに行くと、他の犬たちを追いかけて攻撃性を見せることもあるかもしれません。
ボルゾイの価格
販売している場所で価格は違いますが、ボルゾイはおおよそ10~30万円で購入できるケースが多いです。
ペットショップやブリーダーと入手できる場所によって価格は違います。
他の犬種と同様に、月齢が低いと価格は高めとなる傾向にあります。
逆に、子犬と呼べないくらい成長してしまうと価格はびっくりするくらい下がることもあるでしょう。
しつけのタイミングを逃した成長済のボルゾイを購入するとその後の暮らしが大変となる可能性が大きいです。
スマートな体型で高身長、ほっそりした顔立ちが印象的なボルゾイはとても優雅で気品がある犬種です。走ることが得意なので、 スレンダーなボディで駆け巡る様子は多くの人を魅了します。 とても魅力的なボルゾイですが、家族に迎え入れるのは子犬の頃ですよね。そこで、ボルゾイの子犬の選ぶときの注意点、 一緒に暮らしていくときの遊び方の注意点など、ボルゾイについて学びながら見ていきましょう。
ボルゾイはどんな人に向いている?
◆しつけをしっかりできる人
ボルゾイは賢く穏やかではありますが、暮らしていく環境によっては攻撃性を見せる可能性もあります。
家のなかだけでなく、外に出たときにしっかりコントロールできる気持ちを持つことが大事です。
◆小さな子どもがいると向いていない?
ボルゾイは警戒心が強い犬です。
「リーダー」と認識した大人の飼い主には警戒しませんが、何をするか予測がつかない小さい子どもの場合、神経質になるでしょう。
小さな子供がいる家庭ではあまり向いていないかもしれません。
◆一緒に運動できる人
大型犬なので体力はかなりあります。
散歩は、1回1時間以上で1日2回くらいは必要です。
さらには、ドッグランなどの広い場所で時々走らせてあげるなどかなりの運動量が必要になります。
飼い主となれば、ボルゾイの飼育に費やす時間を確保できなければならないでしょう。
そのため、毎日仕事で忙しい人は向いていない犬です。
サルーキとボルゾイの見分け方
サルーキとボルゾイの特徴や性格について説明していきましたが、どちらも大型犬で優雅な雰囲気を持っていることが分かります。
しかし、実はちょっとした見分けポイントもあるのです。
◆見分けポイント1:体型
どちらも大型犬と言われていますが、サルーキの方が少し小さいです。
「体高は58~71㎝、体重は20~25キロ」のサルーキに対し、「体高75~85㎝、体重は34~47キロ」のボルゾイ。
ボルゾイの方が大型犬のなかの大型犬という感じです。
それに比べるとサルーキは、中型犬と言われることもあるなど少し小さい体型と言えるかもしれませんね。
個体差によりますが、サルーキとボルゾイを比べると20㎝くらい差があることもあるので大きい方がボルゾイと分かるでしょう。
◆見分けポイント2:被毛
ボルゾイもサルーキもどちらも長毛種です。
サルーキには短毛タイプもいますが、よく見られるのが毛の長いタイプ。
そのため、一見すると似ている印象のサルーキとボルゾイ。
サルーキの被毛はシングルコートで飾り毛が特徴です。
長毛とは言ってもそれほど厚みが感じられません。
胴体よりも飾り毛にボリュームがあり、耳やしっぽの風になびく被毛はサラサラしている直毛です。
一方、ボルゾイの被毛は同じ長毛ですがダブルコートで厚みがあるのが特徴。
体全体がふわふわと被毛に覆われていて、カールしているのが分かります。
長毛種の毛並みを整えるのに最適!
生え変わり時期の抜け毛の処理、毎日のお手入れに便利です。
◆見分けポイント3:走るスピード
サルーキとボルゾイ、どちらも「足の速い犬」と知られています。
体格はボルゾイの方が大きいのが特徴ですが、そのスピードを比べるとサルーキの方が速いです。
ドッグレースに出るほどの足の速いサルーキは時速70キロほどで走れると言われています。
また、ボルゾイも時速50キロほどで走れると言われていて、どちらも足の速さで言うと近いものがあります。
ただ、成長していくなかで体つきや体重には個体差があるので、一概にどちらが速いと言えない部分もあります。
いずれにしても、人間よりは遥かに走るスピードが速いため、スピードで見分けるのは実際に難しいのかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたか。サルーキとボルゾイ、一目見ると大型犬で優雅な体のラインに見分けがつかないかもしれません。
しかし、実際には違うところがたくさんあることが分かりましたよね。
体型や被毛、スピードなど微妙ではありますが見分けポイントがあるので、2種の犬種に興味があるなら知っておくといいかもしれません。
また、どちらの犬も大型犬で優しい性格を持っていますが、飼い主さんとの暮らしていく環境やしつけによって左右されるところが大きいです。
美しい姿に魅了されて「飼いたい」と思うかもしれませんが、運動面やしつけ面などサルーキやボルゾイの暮らしていく環境をきちんと考えてから飼うようにすべきなのかもしれませんね。
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