1.チャウチャウの特徴
1-1.ぬいぐるみのような被毛
1-2.舌の色が青い
1-3.表情が分からないような小さな瞳
2.チャウチャウの性格
2-1.穏やか&クール
2-2.神経質
2-3.愛情深い
3.チャウチャウのしつけについて
3-1.しつけが難しいと言われているチャウチャウ
3-2.子犬のころに社会性を養おう
3-3.噛み癖に注意しよう
3-4.時間がかかるチャウチャウのしつけ
4.チャウチャウの購入方法
4-1.ペットショップからの購入
4-2.ブリーダーからの購入
4-3.里親制度を利用して家族に迎える方法もある
5.チャウチャウの値段
5-1.珍しい被毛色は高い値段になる
5-2.性別によっても値段の傾向が変わる
6.チャウチャウの飼育費用
6-1.チャウチャウの食費はどのくらい?
6-2.病院代は予想がつかない
6-3.トリミング費用は大型犬ほど高め
6-4.身の回り品は迎える前に準備しよう
6-5.生涯の飼育費用は?
【掲載:2019.02.10 更新:2020.4.29】
チャウチャウの特徴
チャウチャウは、中国原産の古い歴史を持つ犬で、見た目にさまざまな特徴があります。
◆ぬいぐるみのような被毛
チャウチャウはボリュームがある被毛で体全体が包まれています。
小さなクマやライオンのように、立派な毛並みという特徴があります。
「チャウチャウ」というとモフモフしたぬいぐるみのような雰囲気をイメージする人が多いかもしれませんよね。
チャウチャウには「長毛で被毛が立っているラフコート」「なめらかで短毛のスムースコート」と2種類の被毛のタイプがあります。
どちらかというと長毛タイプが主流となっていますが、実は短めの被毛のチャウチャウもいるんですよ。
また、チャウチャウの被毛の色は単色で「レッド」「ブラック」「ブルー」「クリーム」「ホワイト」「シナモン」などが認められています。
◆舌の色が青い
パッと見ただけでは分かりにくいですが、チャウチャウには他の犬にはあまり見られない特徴が口のなかにあります。
それが青黒い舌の色です。
初めてチャウチャウの舌を見ると「具合が悪いのでは?」とビックリするかもしれません。
しかし、これはもともとの色なので心配する必要はないようです。
チャウチャウには、下の青黒さから「黒舌犬」という呼ばれ方をすることもあります。
◆表情が分からないような小さな瞳
チャウチャウはフサフサの毛に包まれていて、小さな瞳が埋もれている感じなので、どこか哀愁が漂っている雰囲気もあります。
つぶらな瞳のせいか、どこか無愛想にも見えるかもしれませんね。
でも、その独特な風貌に魅了されているチャウチャウ愛好家の方も多いようです。
チャウチャウの性格
つぎにチャウチャウの性格について、大きな特徴をいくつか紹介します。
◆穏やか&クール
チャウチャウは、基本的に物静かで穏やかな性格をしています。
家のなかで激しく動いたり、遊んだりすることも少ないでしょう。
飼い主さんが遊びに誘っても、どこか面倒くさそうにすることもあるかもしれません。
いつもクールな雰囲気を出しています。
◆神経質
物静かで物事に動じない性格のチャウチャウは、常に堂々とした雰囲気があります。
無表情なタイプで、周囲に愛敬を振りまいたり、社交性な態度を取ったりすることはないワンちゃんです。
ただ、長い間一緒に生活している飼い主に対しては忠実な姿を見せてくれるのでとても可愛らしいです。
しかし、初めて見る人に対して友好的な態度を見せることはないでしょう。
神経質な性格なので、初対面の人が構ってきても嫌がることが多いです。
知らない人に心を開かないので、急に撫でられるなどは論外。
警戒心の塊で抵抗することもあるでしょう。
このように、知らない人に対しては持ち前の神経質な性格で対応するので、番犬として飼うのにも向いているかもしれませんね。
ただ、そんなチャウチャウの性格をそのままにしていると育てていくうえで問題も出てきます。
チャウチャウは被毛がフサフサしているので、定期的にトリミングが必要です。
他人と接する機会をあまりもたないと、トリミングに連れて行くのが難しくなるケースもあります。
それに、特に病気にかからなくてもワクチン接種や健康診断で動物病院に行く機会もあり、家族以外の人と接することは多いですよね。
チャウチャウをペットとして飼ったら、なるべく早めにしつけをして社交性を改善していくようにしましょう。
大好きな飼い主さんには忠実に応えてくれる犬種なので、根気良いしつけをしてあげてくださいね。
◆愛情深い
見知らぬ人には警戒心を前面に押し出していくチャウチャウですが、飼い主さんに対しては深い愛情を持っています。
忠実な気持ちはありますがそもそも冷静沈着なので「抱っこして~」「構って~」などのように甘えてくることは少ないでしょう。
分かりやすい愛情表現をしてくれるわけではないので、飼い主さん的には物足りなさを感じることもあるかもしれません。
しかし、無表情ながらしっかりと飼い主さんへの愛情を貫いてくれる犬種です。
チャウチャウのしつけについて
チャウチャウのしつけで注意すべきポイントを考えてみましょう。
◆しつけが難しいと言われているチャウチャウ
チャウチャウは、基本的にクール系でマイペースな性格で、しつけはしにくいとも言われています。
しつけにおいて信頼関係は重要なカギになりますが、愛情表現をおおげさにしないチャウチャウから「信頼されているか?」が心配になる飼い主さんも多いかもしれません。
信頼関係がしっかり築けていれば、忠実に対応してくれるチャウチャウなので、コツコツとしつけていくようにしましょう。
◆子犬のころに社会性を養おう
チャウチャウは家のなかだけでなく、外の世界でも生きていかなければなりません。
外の世界には、ほかの動物や人間、自動車などチャウチャウが警戒するものがたくさんあります。
散歩のときに、周囲の音に過剰に反応することもあります。
そもそも、“神経質”“人見知り”と、社会性が乏しくなりがちなチャウチャウ。
子犬時代という早い段階で飼い主さん以外のあらゆるものに慣れさせることが大事です。
社交性がないまま成長すると、そもそもの「神経質」がさらにエスカレートするかもしれません。
◆噛み癖に注意しよう
なかなか人に心を開かないチャウチャウは、警戒心から相手に噛みつくこともあります。
子犬のころはパワーがないので、「噛む」というよりも「甘えてガジガジする」という程度に思えるかもしれません。
体も小さいので、飼い主さん的には噛まれてもさほど痛くないので、放置するケースもあるようです。
ただ、そのまま成犬になると、「知らない相手にイヤなことをされたら噛んで抵抗すればいいのだ」とチャウチャウは勘違いして覚えてしまいます。
甘噛み段階でも、「人を噛むのはダメなこと」をしっかりしつけておきましょう。
同時に、子犬のころに散歩などでほかの動物や人間に慣れ、「飼い主さん以外の人も安心だ」と覚えさせることが大事です。
◆時間がかかるチャウチャウのしつけ
チャウチャウはとてもマイペースです。
悪気はないのですが、しつけをしている最中でも「もう飽きたからイヤ」という態度を見せることもあるでしょう。
そんな姿を見た飼い主さんが「なんとかしつけなければ…!」とイライラしながらしつけをしようとすると、それがチャウチャウの負担になるかもしれません。
それに、飼い主さんとの信頼関係が築けていないと、簡単なしつけを覚えるのも一苦労です。
子犬のころに愛情をしっかり注ぎ、チャウチャウに愛される飼い主さんになるようにしましょう。
基本的なしつけをマスターさせるときでも、チャウチャウの様子をチェックしながら、焦らずにゆっくり、何度も訓練しながらチャウチャウをしつけていってくださいね。
チャウチャウの購入方法
フサフサの被毛がぬいぐるみのようなチャウチャウは、かつてテレビやメディアなどでも取り上げられる機会が多く、ペットとしても人気だった時期があります。
そんな人気も低迷したようにも見えるチャウチャウですが、一部には愛好家も多くペットショップやブリーダーなどからの購入ができる犬種です。
◆ペットショップからの購入
日本でペットとして人気の犬種はやはり小型犬ですよね。
ペットショップに足を運んでも、大きな体に成長するチャウチャウを見かけることは少なく購入が難しいかもしれません。
しかし、店頭で出会えなくても取扱いがゼロという訳ではないでしょう。
ペットショップによっては系列の他の店舗から取り寄せてくれるなど「チャウチャウが欲しい」という希望を伝えれば購入できるケースもあります。
ペットショップのスタッフに声をかければ、チャウチャウ購入について値段から購入後についての悩みなど幅広く相談にのってくれるでしょう。
◆ブリーダーからの購入
チャウチャウを繁殖しているブリーダーから直接購入する方法もあります。
チャウチャウを購入するときに疑問となる点や育てていくポイント、気をつけるべき点など、アドバイスをもらうことができます。
「チャウチャウ」という犬種について熟知しているブリーダーからの購入なら安心と言えるかもしれませんね。
◆里親制度を利用して家族に迎える方法もある
購入とは違いますが、保護犬などの新しい飼い主になる「里親制度」を利用する方法もあります。
保護犬の場合、ペットショップやブリーダーからの購入と違い、ある程度成長していることが予想されます。
チャウチャウは、神経質で社交性があまりないので、幼少期のしつけが重要と言われている犬種です。
すでに子犬時期を過ぎてしまった場合には、これから根気よくしつけを行っていく覚悟で迎えるといいかもしれませんね。
チャウチャウの値段
チャウチャウを購入するときに気になるのが値段ですよね。
購入するときの値段は、ペットショップやブリーダーなど入手先によって違いがありますが、平均的にみると20~35万円です。
次にあげるような理由で値段は少し変動してくるようです。
◆珍しい被毛色は高い値段になる
チャウチャウと言えば…と連想されるレッド系の色は、その他の被毛色と比べると平均的な値段で購入できる傾向にあります。
しかし、珍しいと言われる被毛色になると繁殖数が少なめとなり、値段もそれに比例して高めになると考えておくといいでしょう。
店舗によって設定は異なりますが、さきほどお話しした平均的な値段の範囲内でも高めになるかもしれませんね。
◆性別によっても値段の傾向が変わる
他の犬種と同様に、オスよりもメスの方が高い値段になります。
子犬を出産できるメスのチャウチャウが欲しい人は、オスよりも高い値段になることを予想しておくといいですね。
チャウチャウの飼育費用
成犬になると大きな体になるチャウチャウは、生涯を通しての飼育費用も結構かかるようです。
どんなものに飼育費用がかかるのか見ていきましょう。
◆チャウチャウの食費はどのくらい?
チャウチャウの健康的な体をつくりだすのに重要なのが食費です。
毎日、欠かすことができないペットフードですが値段の安さにばかり気をとられるとチャウチャウの健康に必要な栄養が不十分なこともあります。
それに、チャウチャウは、少し太りやすい犬種なので低脂肪タイプのペットフードを考えなければなりません。
体の大きさは中型から大型になるチャウチャウの1日に必要な食事量は350~400グラム程度です。
どのペットフードを選ぶかにもよりますが、月に10,000~20,000円の間くらいを想定しておくといいかもしれません。
安いペットフードを購入すれば飼育費用をおさえることはできますが、愛犬の健康を考えるならば高たんぱくで低脂肪、ヘルシーなものを選びたいものです。
◆病院代は予想がつかない
ペットフードやおやつ代などは、食べる量がだいたい体の大きさによって比例するので飼育費用を考えやすいですが病院代は予想がつきにくいですよね。
年1回接種する混合ワクチンや狂犬病予防接種は、体の大きさに関係なく接種費用がほかのワンちゃん達と同じです。
しかし、フィラリア予防薬やノミダニ予防薬は体重に応じて価格が若干変わります。
また、それ以外に予想がつきにくいのが病気になったときの治療費です。
「健康か」「病気がちか」でかなり変わってくるでしょう。
チャウチャウにはいくつかのかかりやすい病気があります。
小さな瞳が要因となっている眼病、フサフサの被毛が関係している皮膚炎など、病気にかかれば薬代や入院代なども必要になってきます。
チャウチャウは、積極的に動き回るタイプではないものの、肥満ぎみになると股関節の病気にかかることも多いです。
家のなかでも思わぬケガに気をつけなければなりません。
病気やケガの状況にもよりますが、手術が必要になると治療費は高額になることもあります。
思わぬ飼育費用が飼い主さんの家計に響くこともあるので、ペット保険も注目されています。
◆トリミング費用は大型犬ほど高め
チャウチャウはフサフサした被毛が特徴的で、こまめにお手入れが必要です。
被毛を定期的にカットするためにトリミングに行くことになりますが、一般的には体の大きさで価格が高めに設定されています。
体の大きなチャウチャウはトリミング代という費用が年間を通して結構かかるかもしれませんね。
◆身の回り品は迎える前に準備しよう
チャウチャウを家族として迎える前には、家のなかで安心して暮らせるように身の回りのものを準備しましょう。
体が大きいので、サークルやケージなどの犬小屋は小型犬のものと比較すると高めになります。
ペットショップやインターネット販売から購入することもできます。
値段は店舗や品質などによっても異なり、1~3万円くらいの値段で購入できるでしょう。
室内で飼うときには、留守番などでケージのなかで過ごさせることも多いので事前に用意しておきたいものです。
また、食器やトイレ、首輪など、チャウチャウの生活必需品をすべて揃えると数万円くらいの値段になるかと思います。
◆生涯の飼育費用は?
生涯を通して必要な飼育費用の内訳は、初期費用と毎月の飼育費用です。
初期費用には、犬そのものの購入費用、登録費、ワクチン代、ケージなどの生活用品が含まれます。
毎月必要な飼育費用には、ペットフードやトリミング代、トイレシーツなどがあります。
そのほか、フィラリア予防費や各種ワクチン代などの医療費がかかってきます。
初期費用ははじめの1回で済みますが、食費や医療費は長く生きればそれなりに増えていきます。
チャウチャウの寿命は、生活の環境や個体差によって若干違いますが平均すると10~12年くらいと言われています。
個体によって差があるものの、生涯で必要な飼育費用は、大きなチャウチャウの場合にはなんと400万円前後はかかるとも言われています。
チャウチャウに関するまとめ
日本でひと頃ブームとなった昔と比べると、注目されることが少なくなったチャウチャウですが、愛嬌のある見た目から愛好家も多い犬種です。
クールな性格のためしつけには飼い主さんの根気も必要ですが、愛情を注げば注ぐほど忠実に応えてくれる魅力のある犬ですよ。
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