ニューファンドランドの特徴
ニューファンドランドというと大きな体が第一印象です。
それ以外にも、いくつかの特徴があります。
◆ニューファンドランドは超大型犬
ニューファンドランドは、かなり大きく超大型犬と言われるほどの体格をしています。
体全体にバランスよい筋肉がついていて、がっしりした肉付きのよい体型です。
オスは60~70キロ前後、メスは45~55キロ前後と人間の大人ほどの重量があります。
体高は66~71㎝くらいあり、人間並みの体の大きさにも感じられます。
ニューファンドランドはとにかく「大きい」のが第一印象の犬種です。
◆泳ぎが得意な犬
ニューファンドランドの歴史を語るうえで「水難救助犬」は欠かせないワードです。
漁船にのって漁のお手伝いをしたり、水上での人命救助にあたったりなど、得意な泳ぎを活かして人間たちのよき相棒だった過去が伝えられています。
今でも、水上で人間たちの命を守っているニューファンドランドがたくさんいます。
ニューファンドランドは、水分をはじく長めで厚い被毛を持っています。
ボリュームのある毛なので、水中に体を沈めても体温が低くなる心配がありません。
ニューファンドランドの被毛は、トップコートとアンダーコートの2層式。
アンダーコートは皮脂を含んだ撥水効果があり、水のなかでも動きやすい毛質です。
そして、足にある水かきが水中での泳ぎをスムーズにしてくれます。
ニューファンドランドは大きな犬と海や川で遊びたいという飼い主さんにもおすすめと言えるワンちゃんかもしれませんね。
◆モフモフの毛
ニューファンドランドが大きく見えるのには、モフモフしたボリュームのある被毛も関係しているかもしれませんね。
ニューファンドランドの毛色はブラック、ホワイト&ブラック、ブラウンが認められています。
実は、古い歴史のなかでは「ニューファンドランドの毛の色は「黒が標準」と思われていた時代がありました。
しかし、動物を描く有名な画家であるランドシーア氏により、白と黒のニューファンドランドが多く描かれたことによって、黒以外の毛色も世間に注目されてきました。
描いた画家の名前にちなんで、白と黒のニューファンドランドをランドシーアと呼ばれることもあるようですね。
ニューファンドランドの性格
がっしりと勇敢な体を持っているニューファンドランドですが、性格はとても温厚です。
◆穏やかで優しい犬
大きな体で勇敢な特徴があるニューファンドランドですが、性格はかなり穏やか系。
体格がいいので鳴き声も大きいのでは…?と思いますが、実はニューファンドランドは無駄吠えが少ないと言われています。
◆賢い
ニューファンドランドは、知能が高いワンちゃんと考えられています。
水難救助犬として人間の命を救う現場で活躍した歴史があるため、数多い犬種のなかでもトップクラスの賢さがあります。
そのため、ニューファンドランドは家庭犬としてもしつけがしやすい性格です。
飼い主さんが正しいしつけをすれば、家族みんなに愛を注いでくれるような優しいパートナーになってくれる犬ですよ。
◆フレンドリーで接しやすい
小さな子どもがいると「大型犬を飼えるかな」と考えるかもしれませんね。
ニューファンドランドは、とてもフレンドリーです。
小さな子どもが家族にいても、フレンドリーなので良き遊び相手にもなってくれる社交性があります。
その「フレンドリー」な性格は、家族以外にも向けられます。
ニューファンドランドは初めて会うようなお客さんが来ても、喜んでいる表情を見せます。
人見知りもせずに、愛嬌たっぷりで懐いてくれるでしょう。
攻撃性もないので、番犬的な役割はできないかもしれません。
ただ、家族に対しての愛情はかなり強く「愛する家族を守りたい」と、いざというときには力を発揮するほど素晴らしいワンちゃんですよ。
ニューファンドランドの購入方法
ニューファンドランドの魅力が分かれば、ペットとして購入したくなりますよね。
気になる購入方法は…?
◆希少価値が高い犬!?
日本では家庭のペットとしては、小型犬の方が根強い人気があります。
そのため、超大型犬のニューファンドランドはあまり名前が知られていないかもしれません。
でも、ニューファンドランドの知名度はあまりないものの、とても魅力的な犬。
「ニューファンドランドを飼いたい」と購入を考えている人も結構いるのではないでしょうか。
ただでさえ希少な犬ですが、購入を待ちわびている人もいるのですぐに売れてしまう現状なのです。
そのため、ニューファンドランドが欲しい場合には早めに購入の段取りを考えておく必要があります。
◆どこから購入する?
ニューファンドランドは珍しい犬ですから、ペットショップで見かけることはほとんどないでしょう。
繁殖数が少ないので購入は簡単ではないと考えておくといいですね。
ただ、大きいペットショップの場合には、気になる犬種を伝えることで他の店舗に聞いてもらえることが多いです。
訪れたペットショップで姿を見かけなくてもニューファンドランドを購入したい旨をスタッフに気軽に相談してみるのがおすすめです。
また、ブリーダーの数さえも日本ではかなり少ないです。
繁殖数が少ないので購入は簡単ではありませんが、インターネットなどを使って情報収集しておくようにしておくといいかもしれません。
ペットショップ、およびブリーダーなどに早めに連絡しておけば、購入に関しての相談にのってもらえると思います。
◆里親で迎える方法も…!
何らかの理由で飼い主と離ればなれになる犬たちは全国に多数いるのが現実です。
現在の日本では、保健所に持ち込まれると「殺処分」という悲しい現実が待っています。
そんな悲しい現状を減らそうと里親制度により新たな飼い主を探す取り組みもあります。
しかし、ペットショップやブリーダーからの購入も簡単ではないニューファンドランドですから、里親募集で見かけるのも難しいかもしれません。
ただ、可能性的にはゼロとは言えないのでニューファンドランドを迎えるときには、参考までに里親制度もチェックしてみてもいいかもしれませんね。
ニューファンドランドの価格
希少価値が高いニューファンドランドですから、その分価格も高めの傾向です。
一般的には、30~40万円くらいが相場価格と考えらえています。
◆購入先によって価格が異なる
価格は、その店舗によっての価格設定があります。
高く設定されているお店だと、ニューファンドランドを購入するときには高めに感じるかもしれませんね。
◆個体差によって価格が異なる
ニューファンドランドの子犬とひとくちに言っても、血統、毛の色、性別など個体の状況によって価格が変わってきます。
血統を見たときに、チャンピオンの血筋だと価格はかなり高額になる可能性が大きいですね。
先ほどお話しした平均的な相場に当てはまっている価格であればいいですが、あまりにも安すぎるニューファンドランドには何か問題がある可能性も少なくありません。
購入するときには、価格だけに左右されないようにしたいものですね。
◆価格は月齢によっても変わる
ニューファンドランドは希少価値が高い犬ですから、売れないまま月齢が過ぎるケースは少ないかもしれません。
ただ、なかには何らかの理由で購入希望者が出てこないニューファンドランドもいるでしょう。
そんなときには、月齢が高くなるほどに価格が安くなることもあります。
一般的に犬へのしつけは子犬の頃が最適と言われています。
早ければ早いほどいいので、少し育った場合にはしっかりと根気よくしつける前提で購入することをおすすめします。
ニューファンドランドの飼育費用
犬をペットとして家庭で育てる場合には、食事代やトイレ用品、病院代などの飼育費用がかかります。
◆ペットフード代
大型犬のニューファンドランドは、小型犬と比較するとペットフードにかける飼育費用は高くなってしまうでしょう。
ニューファンドランドの筋肉質で頑丈な大型体型をキープするには、良質なペットフードを与えてあげることが大切です。
ペットフードには、さまざまな種類があって価格もそれぞれ異なります。
しかし、飼育費用がかかるからと安過ぎるペットフードを購入するのではなく、愛犬の健康管理ができる栄養分にも注意して選んであげましょうね。
どんなタイプのペットフードを選ぶかにもよりますが、月に1~2万円程度が平均的な費用で年間にすれば12~24万円程度かかると思います。
安い場合には月1万円以内で済む場合もあるでしょう。
◆ワクチン代
飼育費用のなかでも忘れてはいけないのがワクチン代。
病気にかからなくても年に1回混合ワクチンや狂犬病予防のワクチンを接種する必要があります。
夏近くから秋の終わりにかけては、フィラリアの予防薬を飲ませなければなりません。
外を散歩する犬たちにとってノミダニの対策も必要ですね。
これらには2~3万円毎月かかるでしょう。
◆トイレシーツ代
おうちのなかで排泄をさせるには、トイレトレーに敷くシーツが必要です。
大型犬のニューファンドランドの場合、体の大きさに合わせてワイドタイプのトイレを使うことになります。
ペットショップなどで売っているワイド幅のトイレシーツを準備してあげましょう。
●おすすめ商品
多頭飼いの方でも安心!
とても大きいサイズのシートなのでまとまっての使用も可能です。
1回にするオシッコの量については、個体差があるのでトイレシーツを1日に何回交換するかによっても月々の費用は変わるでしょう。
また、メーカーごとにトイレシーツの厚みや消臭性などによっても価格が変わります。
◆生活環境を整えるグッズ
ニューファンドランドを迎えるときに準備してあげたいのが身の回りに必要なグッズです。
散歩のときに必要な首輪やリード、眠る場所のケージ、食事に必要な食器や水飲み器などです。
これらは必要に応じて新しいものを購入すればいいですが、頻繁に買換えることもないのでニューファンドランドを購入する前に数万円程度ですべて揃うかと思います。
◆病院代
飼育費用のなかでも予測がつかないのが病院にかかる費用です。
健康体で年齢を重ねられるのが理想的ですが、病気を持ってしまえばそれに応じた治療を動物病院ですることになるでしょう。
手術が必要なほど重大な病気になれば、手術代・乳医代・薬代などで数十万円と高額になる可能性もあります。
突然の出費に備えたペット保険もあるので、ニューファンドランドを飼うときには検討してみてもいいでしょう。
また、健康体の場合でも去勢手術や避妊手術を受けさせておく飼い主さんも多いです。
手術費用は各病院によって違いますが、数万円かかります。
高齢になるにつれて病気のリスクが高くなってきます。
年に1回の健康診断も考えておくといいかもしれません。
◆生涯かかる飼育費用は?
このように、ニューファンドランドには飼育費用が結構かかることが予想されます。
ペットフードの価格や病院にかかるかどうかによっても年間の飼育費用が変わってくると思います。
寿命によっても生涯にかかる飼育費用のトータルは違いますよね。
ただ、上記にあげた飼育費用を考えておくとおそらく数百万円かかる可能性が大きいです。
世界各地に存在する大型犬・超大型犬をご存知ですか?日本では、小型犬に比べると大型犬や超大型犬を目にするのは珍しいかもしれませんね。しかし、大型犬にも色んな種類の犬種が存在しますし、魅力がいっぱいです。今回は大型犬・超大型犬の、飼い方やしつけ、気になる病気をご紹介!大型犬との暮らしに必要な生活用品や便利グッズの情報もお届けします。
まとめ
いかがでしたか。
ニューファンドランドは希少な犬種で購入費用も高いです。
また、飼育費用も小型犬と比べると高いかもしれませんね。
でも、頭が良くてとても魅力的。
優しく穏やかな性格で家族の一員として大きな癒しを与えてくれる素敵なワンちゃんです。
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