全4回で紹介する本記事。今回は第2回目「誤解されがちなワンちゃんのしぐさとは?」です。
あなたは愛犬に好かれている?頼られている? しぐさで分かる愛犬の気持ち1回目
誤解されがちなワンちゃんのしぐさとは?
これから紹介する、それぞれのしぐさは、ペットオーナー様が誤解する可能性があるしぐさです。しっぽを振っていたら、いつも喜んでいる?いえいえワンちゃんの思考はそんな単純ではないですよ…
1.しっぽを振っているとき
「犬がしっぽを振る」という動作は、一般的には犬が喜んでいると解釈されがちです。しかし、最近では動物行動心理学の研究が進み、「しっぽを振る」にも様々な意味があることがわかってきています。アメリカ・ニューヨークにある「Veterinary Behavior Consultations of NYC」(http://www.behaviorvets.com/)で動物行動心理学を研究するエリーゼ・クリステンセン・ベル博士(Dr.E’Lise Christensen Bel)は、犬がしっぽを振っているときの気持ちについて以下のように分析しています。
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嬉しいとき
恐怖心をもっているとき
心配している
相手に「下がれ、さもなければ攻撃を加えるかもしれない」という警告を送っている
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愛想がいい犬は初対面の人にもしっぽを左右にぶんぶん振りますが、これは
右に振る→「あなたに会えて嬉しいです」という喜びの気持ち
左に振る→「私はあなたに敵意がまったくありません、だから攻撃しないでくださいね」という恐怖心
の両方を表している、というわけです。ワンちゃんがしっぽを振っているときは、必ず全体の雰囲気からその気持ちを判断してください。
2.人をぺろぺろとなめる
ワンちゃんが人の顔などをぺろぺろとなめるのはとてもかわいい仕草です。でも、これも犬のほかの行動と組み合わせると、意味が変わってくる行動です。
これはまぎれもなく、その人に対する愛情表現です。なめられた人も、ワンちゃんをなでるなどしてワンちゃんに対して「大好きだよ!」の感情を表現してあげてください。
ワンちゃんは子犬のとき、お母さん犬の顔をなめることでおっぱいを催促することがあります。同じように、ペットオーナーさまの顔をぺろぺろとなめるのは「ご飯をちょうだい」のサインの場合もあります。これに反応してすぐご飯をあげてしまうと、「犬の欲求に人が応じてしまう」ことになります。よしよし、と犬をなでてその場をやり過ごし、少し時間が経ってからご飯をあげてください。
「かんだことを反省している」のではなく、「おまえよりもわたしのほうが偉い、わかったか!」という、権勢姿勢のだめ押しです。噛まれたときにペットオーナー様が取るべき行動については、そのワンちゃんの生い立ちや、ペットオーナー様との関係などによって異なります。人をかむ行動が見られるときは、必ずドッグトレーナーなどに相談して、指示を仰いでください。
一見甘えているように思えるしぐさでも、実は…というしぐさがあったのではないでしょうか?今回紹介したしぐさを発見したら、今回の記事を参考にしてワンちゃんに接することをお勧めします。
次回、第3回目は「あなたがリーダーですが、好きではありません」というワンちゃんのしぐさについて紹介します。お楽しみに!
第1回 「あなたが大好き!」「頼っています!」というワンちゃんのしぐさとは?
第3回 「あなたがリーダーですが、好きではありません」という犬のしぐさ
【最終回】 「好きだけど、リーダーはわたし!」「好きでもないし、リーダーはわたし!」と思っている犬のしぐさ
抱っこしてほしい犬のしぐさがかわいい-海外の癒される動画-は↓コチラ↓
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