1.犬がトイレシートを噛んでしまう・食べてしまう原因
1-1.ストレス解消でトイレシートを噛む・食べる
1-2.純粋に楽しいからトイレシートを噛む・食べる
1-3.ヒマすぎてトイレシートを噛む・食べる
2.犬がトイレシートを食べてしまったときの危険性
2-1.犬のトイレシートの素材
2-2.トイレシートが胃腸でつまる
3.トイレシートを噛まない・食べないようにするためのしつけ
3-1.トイレシート=排泄の場所だと教える
3-2.言葉によるしつけをする
3-3.食べない環境を整える
4.トイレシートを食べないようにするための対策
4-1.メッシュ付きのトイレを使って対策
4-2.ニオイで対策
4-3.トイレシート+金網で対策
【掲載:2017.12.28 更新:2020.1.29/2022.09.23】
犬がトイレシートを噛んでしまう・食べてしまう原因
犬がいたずらしてビリビリと飛び散ってしまったトイレシート、片付けるのも大変です。
ごはんもしっかり食べているのでおなかがすいているわけでもないし・・・どうして犬はトイレシートを食べてしまうのでしょうか?
◆ストレス解消でトイレシートを噛む・食べる
犬もストレスがたまるとなにかで気を晴らそうとします。
特に、室内で静かに過ごしていてお外でのお散歩をしていない子犬の場合や、お留守番が多く運動量がちょっと足りていないなという成犬の場合、トイレシートを噛んだり食べることでストレス解消をしていることがあります。
この場合は、トイレシートを噛みちぎる、食べる以外でストレスを解消できるようにしましょう。
◆純粋に楽しいからトイレシートを噛む・食べる
遊びたい盛りの子犬は好奇心が強く、身の回りのものはなんでもオモチャにしてしまいます。
人間の子どもも新聞などをビリビリ破るのが大好きですが、子犬も同じようにトイレシートを破って楽しんでいる場合もあります。
トイレシートをくわえて引っ張ったり、かじってビリビリ破いているうちに、トイレシートの中身が出てくると、さらに楽しくなってトイレシートを食べる犬もいるようです。
◆ヒマすぎてトイレシートを噛む・食べる
犬もやることがなくてヒマだなぁと退屈すると、何か身近なもので暇つぶしをしようとするのでしょう。
そんなヒマを持て余した犬にとって、身近にあるトイレシートがオモチャに見えるかもしれません。
飼い主さんが仕事などで日中は留守がちだったり、犬がひとりで過ごすことが多い環境の場合にトイレシートを噛んだり破いたり、トイレシートを食べるということが増えるようです。
おもちゃなどを用意して犬がヒマすぎてトイレシートを食べることが起こらないようにしたいものですね。
犬がトイレシートを食べてしまったときの危険性
◆犬のトイレシートの素材
犬用のトイレシートはとても薄い作りのものが多いですが、たくさんのオシッコを吸収するため、トイレシートの中には吸水ポリマーがたっぷりと入っています。
トイレシートに使われている吸水ポリマーは、水分を吸収するとゼリー状になってふくらみ固める性質のものが使われています。
余談ですが、トイレシートに使われている吸水ポリマーは、人間用の紙オムツにも使われています。
子育て経験のある方は経験したことも多いかもかもしれませんが、赤ちゃんの洋服と紙オムツを間違えて一緒に洗濯機で洗ってしまい、洗濯機の中で水を吸ってパンパンにふくらんだ紙オムツと散らばったゼリー状のものを見たことがあるのではないでしょうか?
◆トイレシートが胃腸でつまる
トイレシートをビリビリ破ってしまうだけなら、「あ~あ」と思いながら片付ければ済むことですが、破ったトイレシートを犬が食べて飲み込んでしまうと大変です。
万が一飲み込んでしまった吸水ポリマーが胃の中で水を吸ってふくらんでしまうと、犬の健康状態にも危険が及びます。
トイレシートの素材は胃や腸では消化できませんので、そのまま胃腸につまってしまう恐れがあります。
また、犬がトイレシートを食べてしまった量にもよりますが、自然にトイレシートが排便されない場合は、最悪の場合、開腹手術が必要となるかもしれません。
犬がトイレシートを食べてしまった後、数日はしっかり犬のウンチの様子を観察して、トイレシートが出てくる様子がない場合や、犬の健康状態が心配だと思われる場合は、すぐに動物病院へ連絡し、獣医師の診察を受けるようにしましょう。
そして、これからは犬がトイレシートを食べてしまわないよう、しっかりとしつけをするようにしましょう。
トイレシートを噛まない・食べないようにするためのしつけ
犬がトイレシートを食べてしまうと危険だということがわかりました。
続いて、犬がトイレシートを食べないようにするためのしつけの方法と対策についてお伝えします。
犬がトイレシートを食べることがないようにするための、トイレのしつけのポイントを3つご紹介します。
◆トイレシート=排泄の場所だと教える
子犬にとってみれば、身の回りのものは全部オモチャに見えるかもしれません。
噛んでもいいもの、ダメなものは、ひとつひとつ教えていく必要があります。
トイレシートは、オモチャでも食べるものでもなく、排泄をする場所なのだと繰り返し犬に教えていきましょう。
◆言葉によるしつけをする
犬がトイレシートを食べないようにするために、いつも目を離さずにいることは難しいですが、トイレシートを破って食べるのを目撃した時は、低い声で叱るのも効果的です。
「ダメ!」「NO!」など、短くわかりやすい言葉で注意しましょう。
何回も繰り返し注意することで、犬がトイレシートを食べるのはいけないことなのだと認識していきます。
そして、トイレシートを食べることなく過ごせたら、ほめてあげましょう。
◆食べない環境を整える
犬がトイレシートを食べないように、環境を整えることも大切です。
詳しくは次の「トイレシートを食べない対策」でご紹介していますが、物理的に犬がトイレシートに触れることのないよう工夫したり、犬が苦手なニオイをトイレシートにつけてみたり、トイレシートの代わりにかじっても安全なオモチャを与えたりしてみましょう。
トイレシートを食べないようにするための対策
トイレシートを食べないようにしつけをしている間でも、飼い主さんが見ていない時にトイレシートを破って遊んだり、トイレシートを食べる子も出てくることでしょう。
そんな時は物理的に犬がトイレシートに触れられないようにする工夫をしてみましょう。
◆メッシュ付きのトイレを使って対策
最初からトイレシートを抑える網やすのこがついている、犬用のトイレトレーもあります。子犬などトイレのしつけが完了していない場合や、トイレシートを食べる恐れがある場合は、そういう便利なグッズを使うのもいいですね。
メッシュの周りにすき間なし!お手入れしやすいカタチ。
プラスチック製なので、水洗いできてお手入れ簡単です。
ゴム脚付きなので、ズレにくく床をキズつけません。
メッシュをつけて、シーツのかみちぎりや引っかきなどのいたずらを防ぎます。
しつけが終われば、メッシュを外してシーツトレーとして使えます
メーカー名 | リッチェル |
---|---|
材質・素材・成分など | 本体・枠・メッシュ:ポリプロピレン/ゴム脚:ポリウレタン |
サイズ | レギュラー・ワイド |
カラー | ライトピンク・アイボリー・ダークブラウン |
◆ニオイで対策
犬が苦手だと感じるニオイがする忌避剤が市販されています。
それをトイレシートにスプレーしておくと、トイレシートで遊んだり食べることもなくなることがあります。
犬用の忌避剤は、なめても安全なものですが、ただ、トイレのしつけが完了する前に忌避剤を使ってしまうと、トイレ自体が苦手になって、トイレトレーの上で用を足さなくなってしまう可能性もあるので、使うタイミングに注意が必要です。
シーツやトイレ砂にニオイをつけて、ワンちゃん・ネコちゃんのトイレのしつけをサポート。スプレータイプで吹きかけるだけなので簡単です。しつけ剤特有のツンとくるにおいをできるだけ抑えた優しい香りです。
メーカー名 | コジマ |
---|---|
材質・素材・成分など | 特殊尿臭配合液(アンモニア水、尿素等)、香料 |
製品重量 | 60ml |
製造国 | 日本 |
◆トイレシート+金網で対策
ペットのトイレコーナーに敷くトイレシートの上に、金網を乗せてみましょう。
トイレシートの上に乗せる金網は、バーベキューの際に使う目が細かめのものがいいでしょう。
金網の重みでトイレシートが抑えられて、犬がトイレシートにイタズラできなくなります。
金網をトイレシートの上に乗せているだけなので、トイレの後のお掃除も簡単にできます。ホームセンターや100円ショップなどでもいろんなサイズの金網が販売されていますので、使用しているトイレシートのサイズを確認して、試してみてくださいね。
トイレシートを食べる原因を解消
トイレのしつけや物理的にトイレシートに触れないよう遮断する方法の他に、トイレシートをイタズラして食べる原因を解消してあげましょう。
◆運動で解消
犬がストレスや寂しさなどでトイレシートを食べる場合、飼い主さんが意識してコミュニケーションを取るように心がけましょう。
愛犬がトイレシートをかじろうとしたら声をかけたり、お気に入りのオモチャで一緒に遊んだり、日々のお散歩の量を増やしたりしてみるのもいいですね。
子犬ではない成犬がトイレシートを食べるのは、運動不足が原因のこともあるようです。
普段のお散歩や運動の量を見直して、たまにはしっかり走ったりするなどして、犬の運動不足を解消するようにしましょう。
◆オモチャで解消
犬が楽しく遊べるオモチャがまわりにない場合、ヒマだからトイレシートで遊んでしまうということもあります。
犬がひとりでお留守番をする時などは、ケージの中に与えっぱなしにしても危なくない楽しいオモチャなどを入れておくようにしましょう。
愛犬がストレスを感じず楽しく過ごせていれば、トイレシートを食べることもなくなってくると思うので、飼い主さんが工夫して環境を整えてあげましょう。
犬がトイレシートを食べてしまう行為に関するまとめ
犬がトイレシートを食べてしまう原因や対処法方などについてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。
犬はヒマだったりストレスがたまったりして、トイレシートを破って遊んで食べることでそれを解消しようとすることもあるようです。
ただ破るだけではなく、吸収性の高いトイレシートを食べると、犬の体内で吸水ポリマーがふくれたり、消化できずに健康への被害がでる可能性もあり危険です。
トイレシートを食べることがないよう、しっかり犬にトイレのしつけをして、安心してトイレシートが使えるようにしたいものですね。
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