世界的にも犬人気は高い!
日本ではペットというと犬か猫が一般的。
「犬派」「猫派」という言葉があるなど、ペットを飼うときに注目されているのが犬や猫。
最近では、猫ブームの影響もあって猫人気が急上昇しているものの、まだまだ犬の人気が高めです。
それでは、世界的にはどうなのでしょうか。
どんなペットが飼われているか…という調査によると、世界的に見ても犬を飼っている家庭が猫よりも多いという結果になったとのこと。
やはり、世界的にも「ワンちゃん人気」は高いようです。
愛犬家にとって犬と一緒に暮らせるのは嬉しいことですが、仕事や用事で出かけるときには留守番をさせなければなりません。
多くの飼い主さんが抱えている日常的な心配は「長い留守番に愛犬が耐えられるか」ということではないでしょうか。
それでは、犬のお留守番について考えてみたいと思います。
愛犬の留守番に不安を持っている飼い主さんは多い
日本では犬を留守番させることはよくあることですが、犬への愛情が強い国ドイツでは違った考え方もされているようです。
しかし、留守中に愛犬の様子が気になるのは世界共通のことかもしれません。
◆ドイツの犬事情。長いお留守番は禁止されている…?
世界のなかでも、動物先進国と言われているドイツ。
犬に関するさまざまな法律があり、国が一丸となって犬たちを保護しています。
犬の幸せをとことん追求した国には、なんと犬を守るための法律まであります。
そのなかには「留守番」に関する法律もあります。
「犬を孤独にする留守番を長時間するのはNG」というものです。
また、飼い犬のお世話に充てる時間も数時間もたなければならないという内容の法律もあり、ドイツでは犬と人間が一緒に過ごしている光景をあらゆるところで見かけることができます。
ドイツでは、ペットとして暮らす前提に犬の学校に通うのが一般的のため「しつけ」が行き届いているワンちゃんが多く、人間と犬たちが共存できる環境が整っています。
そんなドイツなので、犬を長時間一人ぼっちにさせる留守番には抵抗があるのかもしれませんね。
◆留守番をさせることはよくある
ドイツのように国をあげて長時間の留守番をさせないようにする地域もあるかもしれませんが、日本ではまだやはり長い時間の留守番はよくあることではないでしょうか。
しかし、家族のような存在の愛犬なので、できるだけ孤独にはさせたくないのが本音だという飼い主さんは多いはず。
ただ、仕事や用事で家を空けるなど仕方がないケースが多いので、愛犬を孤独にさせることに抵抗を感じながらも日常的になっているのかもしれませんね。
留守にするたびに「大丈夫かな」と愛犬への心配は常に抱えていることでしょう。
特に、留守番に慣れていない子犬の頃には心配が大きいもの。
愛情を感じているからこそ、犬に対しての心配や不安を持ちつつ、なんとなく後ろめたい気持ちでお留守番をさせている飼い主さんも多いかと思います。
そこで、「ドッグデイケアサービス」が注目されてきているようです。
冒頭で少し触れましたが、日本ではまだ定着率が低いドッグデイケアサービスなので知らない人も多いでしょう。
海外では結構一般的なものなので、その内容について紹介していきます。
海外で見られる「ドッグデイケアサービス」
人間の「デイサービス」が頭に浮かぶので、介護系のサービスではないかと思ってしまうかもしれません。
しかし、犬のデイケアサービスは少し違った意味合いになります。
◆犬のデイケアサービスは何をするところ?
簡単に言うと、犬のための「保育園」「託児所」です。
言葉の通りだとすると「ドッグデイケア=犬の日中のお世話」ということになりますよね。
飼い主さんが仕事や用事で外出する日中の間、犬を預かってお世話をしてくれる場所です。
◆留守が多い飼い主の強い味方…!海外のドッグデイケアサービス
まるで人間世界の子どもの保育園のように、仕事や外出で留守にすることが多い飼い主さんたちの強い味方となっています。
日本ではあまりメジャーとは言えないですが、カナダやオーストラリアなど海外では利用している飼い主さんも多いサービスです。
●朝に送っていき、夕方に迎えに行く
カナダのドッグデイケアサービスは、まさに人間の子どもの保育園と同じようなスタイル。
飼い主さんが仕事に出かけるときに愛犬をデイケアサービスの施設まで送って連れていきます。
そして日中預かってもらい、仕事が終わった帰りに迎えに行きます。
●散歩もしてくれる
デイケアサービスを利用する飼い主さんは多く、施設にはたくさんのワンちゃんたちが集います。
一日のスケジュールが決まっていて、散歩の時間ももちろんあります。
何匹もの犬たちが一斉に散歩している光景を街中で見かけることもありますが、慣れているせいかどのワンちゃんたちも楽しそうでお利口さん。
いろんな犬種の犬たちが同時に散歩している姿は、とても微笑ましいものですね。
デイケアサービスはペットホテルとは違って、散歩の時間があるため運動不足にもならなくて済みます。
●ドッグデイケアサービス利用のためにチェックされること
人間の保育園と違う点は、利用する犬たちの世代が広いということ。
まだまだヤンチャ盛りの子犬もいれば、落ち着いた時間を好むシニア犬もいます。
また、体が大きくたくましい犬、体の小さな犬、とにかく小さい超小型犬…など、年齢も体の大きさもバラバラです。
それに、それぞれの性格も異なるので、デイケアサービスを利用する前には「集団生活に馴染めるかどうか」という点についてチェックされることが一般的です。
他のワンちゃんたちと相性が合わないだけでなく、すぐに感情的になるなど攻撃性が高いとデイケアサービスを利用するのは難しいと判断されることでしょう。
日本のドッグデイケアサービス
日本でも、最近はドッグデイケアサービスを展開している施設が増えてきています。
留守番中の愛犬が心配という人は利用を検討してみてもいいかもしれませんね。
そこで、日本のドッグデイケアサービスの現状についてまとめてみました。
◆どんな内容?
海外では、犬にとっての保育園的な意味を持つ「ドッグデイケアサービス」ですが、日本では、飼い主さんが仕事などで外出するときに預かってもらう目的のほか、プラスαとして「トレーニング」的なものも内容に含まれていることがあります。
デイケアサービスで受けられるトレーニング内容は、「おすわり」「まて」などの一般的なしつけから、他の犬たちの交流により協調性を高めるためのものまで充実しています。
子犬時代に社会性を身につけるとこれからの暮らしがより幸せになるので、留守番をさせつつ、社会性が身に付くのは飼い主さんにとっては嬉しいメリットとなりそうですね。
保育園というより、幼稚園的な「学びの場」に似た利用もでき、社会性を育ませたいという飼い主さんの利用もあります。
デイケアサービスは基本的には飼い主さんが犬を送迎するスタイルですが、施設によっては別途料金を支払えば近隣なら送迎をしてくれるケースもあるようです。
また、延長保育ができることもあり、働く飼い主さんには嬉しい内容ではないでしょうか。
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◆利用するための条件はある?
デイケアサービスを利用するには、他の犬たちとの交流に抵抗がない子を条件項目にあげている施設がほとんどです。
「安心して預けられるところ」と考えられているドッグデイケアサービスなので、他のワンちゃんに対して攻撃的だと断られることになります。
また、ケガをしていたり、なんらかの病気になっているなども預かりは断られることになりそうです。
◆利用料金は?
愛犬を一人ぼっちにしなくて済むサービスなら利用を考えてみたいものですが、気になるのはその料金でしょう。
地域や施設によって利用料金の設定はさまざまですが、犬の大きさや犬種別に利用料金が変わったり、会員になると割引されたりするのが一般的なようです。
また、一か月の利用回数が多ければ一回当たりの単価が安くなるコースを設けているところが多いです。
毎日のように利用するのを検討している人はパック料金などで契約すれば、お得感が増すと思います。
だいたい3000~6000円くらいの利用料金が平均的な相場です。
毎日預けるとなると、10万円前後かかることになるので「毎日預けるのは費用的にも厳しい」と考えるかもしれませんね。
しかし、毎日通わせなくても、週に数回あるいは週に1回という利用もできます。
◆日本での呼ばれ方
日本では、さまざまな名前で犬のデイケアサービスが増えてきています。
海外のように「ドッグデイケア」「犬のデイケア」と呼ばれることもあれば、分かりやすく「犬の保育園」「犬の幼稚園」などとなっているところもあります。
内容的には「しつけ教室」を兼ねていることが多く、預けることによって社会性が身に付くメリットが感じられます。
ドッグデイケアサービスを利用するメリットやデメリット
デイケアサービスの利用には嬉しいメリットもあれば、ちょっと気になるデメリットもあります。
◆嬉しいメリットの内容は?
・ワンちゃんを孤独にさせなくて済む
自宅で長く留守番させるときには「寂しくないかな」という心配がつきものですよね。
でも、ドッグデイケアサービスなら、多くの仲間や犬の扱いに慣れているスタッフさんがたくさんなので寂しい思いはしなくて済みます。
●運動不足にならない
留守番が日常的になると、運動の時間がなかなか取れなくなるかもしれません。
犬の保育園は、散歩もスケジュールのひとつになっているので運動不足も解消できますよね。
●プロにしつけをしてもらえる
日本の犬の保育園は「トレーニング」をメインにしているところが多いようです。
初めて犬を飼う人なら、日中預けることでプロに本格的なしつけをしてもらえるのがメリットになります。
特に、子犬期と呼ばれる時期には「社会性」を身につけることはとても大事なこと。
留守がちだと、どうしても愛犬との触れ合いの時間が減ってしまうものですよね。
そこで、犬の保育園でトレーニングしてもらえる環境が多くの飼い主さんに喜ばれるものなのかもしれませんね。
◆一方、デメリットは?
デイケアサービスを利用するときの一番のデメリットは、なんと言っても「お金」でしょう。
一回について、数千円という料金がかかります。
利用が頻繁になるケースでは、施設によってはお得に利用できることがあるものの、利用回数が多くなれば出費が家計を圧迫する…という悩みが出てきます。
愛犬のためとはいえ、月に数万円の出費は痛いと考えてしまうのも正直なところでしょう。
まとめ
海外と比較すると日本ではまだまだ定着していない犬のデイケアサービス。
それでも、少しずつ犬の保育園として注目されつつあり、利用している方も増えてきているようです。
保育園とはいえ、人間の子どもたちの保育園のように「毎日通う」という必要はありません。
愛犬の様子を見ながら、好きなタイミングで通わせることもできます。
保育園というネーミングでも、実は「しつけ教室」のような意味合いもあります。
社交性を身につけたい子犬ならトレーニング次第で明るく人懐こい犬に育つメリットもあります。
他の犬たちと触れ合えば「孤独なお留守番」が「楽しい一日」となり、一日を楽しく過ごしてくれることでしょう。
「留守中が心配」「社交的になってほしい」「しっかりしつけをしたい」と通わせる理由はそれぞれですが、デイケアサービスの利用はワンちゃんたちの気分転換やストレス発散にもなり、愛犬の幸せな表情を見ることができそうですね。
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