犬の性別は何で見分けられる?
人間は、男性と女性で見た目にかなりの違いがありますので、性別を見分ける事は容易です。
では、犬の性別は外見から見分けることが出来るのでしょうか。
どの見分け方なら犬の性別が分かるのか、いくつか見るべきポイントを挙げてみます。
1、性別は顔つきで判断できる?
2、性別は体つきで判断できる?
3、性別は生殖器で判断できる?
4、性別は性格・行動で判断できる?
顔つきは、人間ならすぐに見分けが付きますね。
しかし、毛で覆われている犬の顔を見ただけで性別の区別がつくでしょうか。
鳥などは顔や体の模様でオスメスの違いがはっきりしている個体もいますね。
生殖器はわかりやすいかもしれませんが、生まれたばかりと成犬では同じように判別できるのでしょうか。
性格や行動は、人間でも男性は活発で力が強く、女性は器用で話し上手ですね。
そう考えると、犬もさまざまな違いがありそうです。
では、1つずつ説明していきましょう。
犬のオスメスの見分け方【顔つき】
犬のオスメスの性別の見分け方で、見た目の顔つきで判断する事は出来るのでしょうか。
◆犬の性別を顔つきで見分けるのは難しい
一般的に犬はメスのほうが柔らかい顔つきをするなどと言われますが、これは個人的な意見であって、専門学的には犬は顔の見た目だけでは性別はほとんどわかりません。
反対に猫は顔つきでオスメスの性別を簡単に見分けられるようになります。
◆猫のオスは顔が広く、メスはスマート
猫のオスは頬が大きく厚くなるため、横に広い顔になります。
これは、猫のオスは縄張り争いやメスを手に入れるための喧嘩を頻繁にするため、噛まれても致命傷にならないようにするためという理由があるようです。
また、ひげの生えている部分がふっくらしていたり、鼻の大きさがメスに比べて大きくなったりします。
オス猫の顔は全体的に大きくなるため、目の距離が離れているように見えたり、目が小さく見えたりする傾向にあるようです。
猫のメスはオスと反対の顔つきをします。
頬の出っ張りが少ないので顔が小さく見え、そのために目が大きく見えます。
小顔で目がパッチリしているほうがメス猫ですので、人間と同じように当てはまりやすく、覚えやすいですね。
犬と同じような位置づけで猫も上げられますが、顔つきでオスメスを判断しやすいのは猫、顔つきでオスメスを判断しづらいのは犬だというのは知らなかった方も多いのではないでしょうか。
犬のオスメスの見分け方【体つき】
犬のオスメスの性別の見分け方で、体つきで判断する事は出来るのでしょうか。
◆オスの方が大きい
犬は犬種別によって体格が違いますが、兄弟間に至っては、オスとメスを比較するとほぼ全犬種においてオスの体格の方が大きくなります。
体重もオス犬の方が重たくなりますし、体高もオス犬の方が高くなります。
犬のメスはオスに比較して小さめです。
◆オスの方が筋肉痛
野生時代の名残で、犬のオスは縄張りを守るためにケンカをしたり、獲物を得るための能力が長けているために、がっちりと筋肉質の体つきになるのが特徴です。
室内飼いを希望している方で、部屋があまり広くない場合は、オス犬よりもメス犬を飼った方が、犬にとって部屋が広くなり幸せかもしれません。
犬のオスメスの見分け方【生殖器】
犬のオスメスの見分け方で一番確実なのが「生殖器」を見る事です。
これさえ確認できれば、一目瞭然でオスメスの判断が付きますが、子犬の頃は少し見分け方が難しくなっています。
では、生殖器で見分けるオスメスの違いを、子犬の場合と成犬の場合で分けて説明します。
◆子犬の場合
子犬のオスとメスの生殖器は意外にも似ているように見えてしまいます。
それは、生後間もない2~3か月未満の子犬は、生殖器の形状が未発達であるという事が原因です。
オスの子犬の場合は、成犬に見られるような立派な睾丸(精巣)が陰嚢と呼ばれる袋の位置に降りてきていません。
小さな睾丸は下腹部から大人になるにつれて徐々に陰嚢へと移動し、初めて睾丸が外見からわかるようになります。
生後6~8週目ぐらいで徐々に確認できるようになり、生後半年もすれば外見からも確認できるようになります。
ただし、潜在精巣と言って、精巣が陰嚢に降りてこない病気もあります。
半年が経過しても陰嚢に精巣が確認できない場合は、潜在精巣の可能性があり、その潜在精巣は体内の温度がこもってしまってがん化しやすいとも言われています。そのためほとんどの場合は去勢手術と共にお腹に停留したままの精巣を取り除く手術をします。
メスの場合は、生殖器である陰部が子犬の体の大きさに比べると少し出っ張っている形状に見えるために、オスの生殖器と見間違えてしまう事があります。
メス犬の陰部はおしっこをする出口でもありますし、赤ちゃんを産む出口でもあります。
オスもメスも子犬の時は、おしっこをしゃがんでしますので、おしっこの仕方でオスメスの区別をすることもできません。
子犬のオスメスを判断する場合は、生殖器の「形」に注目するのではなく「位置」に注目してみて下さい。
オスの生殖器はかなりお腹側に寄っていて、おへそに近い位置についています。
メスの生殖器は肛門に近い位置についています。
子犬の時のメスの生殖器は三角形をしていてかなり大きく感じられるので、余計にオスと見間違えやすいので注意してくださいね。
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◆成犬の場合
成犬になれば、生殖器を見ればオスかメスかを判断しやすくなります。
オスには睾丸(精巣)が股に2つあり、お腹の下あたりにおしっこが出る陰茎があります。
メスにはオスのような生殖器の出っ張りが無く、肛門の近くに陰部が確認できます。
また、メスにはオスにないヒート(生理)があります。
1年に2回、陰部から出血を伴うヒートがあり、妊娠可能という事を周りのオスにアピールしてくれます。
人間のような大量の出血ではなく、個体によっては舐めてしまって全くわからない場合もありますが、その際には陰部が少し赤みを帯びていつもよりも腫れているような状態になります。
室内で飼われている方は、犬が座った際に床に血の跡が付いたりしてヒート時だと判明する事が多いようです。
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犬のオスメスの見分け方【性格・行動】
犬のオスメスの性別の見分け方で、性格や行動で判断する事は出来るのでしょうか。
犬のオスメスの性格や行動は、人間の男の子と女の子に似ている部分があります。
それは、犬のオスは飼い主にかまってもらいたい甘えん坊に育ち、犬のメスは自立心が高くて飼い主に対してあっさりとした態度の子が多いのが特徴です。
◆オス犬は好奇心旺盛で行動的
野生時代の名残として、オスは率先して狩りに出かけたり縄張りを守ったり、強い子孫を残そうとするので活発的で好奇心が旺盛と言えます。
留守番最中にいたずらする子はオス犬の割合が多いと言われています。
そのため、しつけは十分に行う必要があります。
◆メス犬は大人っぽく落ち着いている
反対にメスは自分のテリトリーを守るための攻撃などはあまりせずに比較的落ち着いた子が多く、精神的な自立もオス犬よりも早く訪れます。
ただ、ヒート時には精神状態が不安定になりやすいため、普段とても大人しくてよく言う事を聞くような子でも攻撃的になってしまったりします。
◆マーキング行為はオス犬特有の行動
特徴的なのがオス犬は「マーキング」という縄張りを主張する行動をとることです。
このマーキングは、おしっこを利用します。
「俺はこんなに強いんだ!」「僕はこんなに体が大きいんだ!」「若くて繁殖機能が高いんだ!」などと周りのオスやメスにアピールするための行動で、片足をあげて電柱の出来るだけ高い位置におしっこをしたり、おしっこを何回にも分けて色々な場所にします。
お散歩最中では、おしっこをした場所を水で流したりするマナーが必要ですし、お家の中でマーキングと称してカーテンや家具などにおしっこをされると強烈な尿の臭いが残る事になります。
マーキングは本能に基づく行動ですので、きちんとしたしつけをしても100%治る事はないと思って頂いた方が良いでしょう。
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オス犬はメス犬のような発情期はありませんが、年中マーキングがあります。
もし、オス犬のマーキングを少しでも減らしたいと思っているなら、去勢手術がオススメです。
去勢手術をすると、子孫を残さなければという本能や、オスの縄張り意識などがかなり薄まります。
成犬になってからマーキング癖をしつけるのは難しい場合もあります。子供を残す気が無いのならマーキング癖がついてしまう前に去勢手術を検討してみてもいいかもしれませんね。
避妊・去勢手術をすると、性ホルモンの働きが減少するために、オスメスの特徴が薄くなります。
攻撃的なオス犬は、おとなしくゆったりとした性格になりますし、あまりべったりするのが好みでないメス犬は、飼い主さんに甘える事が多くなります。
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まとめ
オス犬、メス犬のどちらがいいとは限定できません。
個人的にはどちらにしてもオス犬の良さがあり、メス犬の良さがあって可愛いです。
オス犬を飼おうかメス犬を飼おうかと迷った場合は、避妊・去勢手術をするかしないかを十分に考えてから、あなたに合った性別の子を受け入れてあげて下さいね。
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