ペットはどうやって引っ越しする?
犬猫などのペットを飼っている場合、ペットはどうやって引っ越しをするのでしょうか。
飼い主さんは自分で移動ができますが、ペットはどうやって運んだら良いのかきちんと考えていますか?
ペットと一緒に引っ越しをする際に、ペットの移動手段として行える方法を以下の4つにまとめてみました。
◆飼い主と一緒の車で運ぶ
◆電車や新幹線、バスなどの公共交通機関で運ぶ
◆引っ越し業者に依頼する
◆ペット専門業者に依頼する
では、1つずつ詳しく説明します。
◆飼い主と一緒の車で運ぶ
犬猫などのペットが一番安心する移動手段が自家用車です。
犬は普段から車に乗りなれていますし、猫は飼い主さんが近くにいるとなれば安心して移動できるでしょう。
自分たちのペースで休憩ができたり、犬猫などのペットの様子を逐一確認できたりするのも自家用車のいいところです。
犬猫などのペットの体調や年齢も考慮しながら、ゆっくりのんびりとした引っ越しができそうです。
また、ほかの業者に頼むと費用も発生しますが、自家用車での引っ越しは飼い主さんの移動のついでなので、費用もかからず一石二鳥ですね。
◆電車や新幹線、バスなどの公共交通機関で運ぶ
自家用車がない場合、または自家用車で行くには遠すぎる引っ越しの場合、次にベストな方法は公共交通機関で犬猫などのペットを運ぶ方法です。
ただし、公共交通機関を利用する場合犬猫などのペットはペット専用のキャリーバックやキャリーケースに入れる必要があります。
普段からキャリーケースやキャリーバックに慣れている子なら心配いりませんが、あまり慣れていない子だと吠えたり鳴いたりしてほかの乗客に迷惑が掛かってしまう可能性があります。
また、新幹線や電車、飛行機などは犬や猫などのペットは基本的に「手荷物」扱いになりますので、別途料金と手続きが必要です。
飛行機で移動する際は、各航空会社によっても違いますが、鼻ぺちゃ犬種であるパグやシー・ズー、ボストンテリアやフレンチブルドッグなどは呼吸器系が遺伝的に弱いために、長時間のフライトでは搭乗を断られる場合もあります。
また、飛行機では犬や猫のペット専用の部屋などは存在せず、荷物が乗るスペースに乗せられますので、飼い主が逐一ペットの様子をうかがう事はできません。
飛行機に乗る前に同意書が必要となり、移動中に犬猫などのペットが万が一死亡した場合でも航空会社は一切責任を取らない旨が記載されています。
この同意書にサインする手続きが必要ですので、飛行機で移動する際はどんなことがあっても責任は持ってもらえない旨をきちんと理解して行ってくださいね。
ちなみに大型犬は専用のキャリーケースやキャリーバックに入らない限り、公共交通機関は使用できませんので注意が必要です。
◆引っ越し業者に依頼する
引っ越し業者に引っ越しを依頼する際、ペットも一緒に頼めるかどうかもチェックするという方法もあります。
ただし、引っ越し業者に依頼するという事は、飼い主とペットがしばらくの間離れてしまうことを意味します。
ペットにとって寂しい思いをさせてしまうかもしれませんし、移動最中は引っ越し業者がペットに対して何かあっては困るので、トイレの世話やご飯などの世話をしてくれないことがほとんどです。
また、引っ越し業者は引っ越しの家具を運ぶプロではありますが、犬猫などのペットを運ぶプロではありません。
料金も大きさやペットの種類によっても違いますし、引っ越し業者に依頼するのは最終手段といっても良いかもしれませんね。
◆ペット専門業者に依頼する
大切な犬猫のペットを、ペットのことをよく知らない業者に預けるのはとても心配という方、ペット専門業者に引っ越しの依頼をしてみてはいかがでしょうか。
ペット専門業者なら、犬猫などのペットの扱い方にはとても慣れていますし、行動からどんな気持ちなのかもくみ取ってくれます。
人間と同じ空間で運んでくれるので、空調などの温度管理もできますし、ペットの移動最中のトイレや、ご飯の世話を配慮してくれる会社もあります。
料金はペットの種類や大きさ、ペット専門業者によって違いますし、さまざまなオプションもありますので、一度調べてみることをおすすめします。
ペットを連れた引っ越し時の注意点
ペットを連れていく引っ越しにはいくつか注意点があります。
いかに代表的な注意点を4つあげましたので、引っ越しをする前にぜひ参考にしてほしいと思います。
◆かかりつけの動物病院に行く
今までかかりつけにしていた動物病院に挨拶に行きましょう。
この時に現在の健康状態のチェックと、薬を服用しているのなら薬を頂き、今までにかかった事がある病気などを詳しく聞いておくと、新しい引っ越し先での獣医さんに犬猫のペットの健康状態を詳しく説明できます。
動物病院によっては、紹介状を書いてくれる場合もありますので、手続きができるか確認してみてくださいね。
また、引っ越し先での動物病院がどこにあるのかを事前にチェックしておく事も重要です。
引っ越しを理解できない犬猫などのペットは、今までと違う環境に住まなければいけない理由がわからず、人間よりもストレスが溜まってしまいます。
このストレスのために、隠れていた病気が表面化して体調不良になる可能性があります。
体調不良になった際にすぐに動物病院に行けるよう、引っ越す前には新居近くの動物病院をチェックしておきましょう。
◆新居での脱走・迷子に気を付ける
新居では、犬猫などのペットはここが自分のお家だと理解するのに時間がかかります。
広い初めての家で自分の居場所を探すのはとても苦労しますので、今まで使用していたゲージやキャリーバッグなどをいち早く組み立ててあげ、新しい引っ越し先でもペットの居場所を確保してあげてください。
中には新居を自分のお家だと理解せず、脱走して元のお家に自分で戻ってしまうという帰巣本能を発揮してしまう子もいます。
引っ越し先ではいつも以上に脱走や迷子に気を付けましょう。
お散歩最中でも、初めての散歩道で迷子になってしまえば、新居の場所がわかりません。
引っ越し先での散歩には十分に気を使い、脱走や迷子になるのを防ぎましょう。
◆散歩でお友達を作る
犬と一緒に引っ越しをされた方は、ぜひ散歩でお友達を作ってほしいと思います。
このお友達は、飼い主同士のお友達でもありますし、犬同士の友達でもあります。
お散歩仲間であれば、評判の良い動物病院を知っているかもしれませんし、安心・安全なお散歩道を知っているかもしれません。
散歩最中に犬を連れている方を見かけたら、自分のほうから積極的に話しかけてみてくださいね。
相手も新しいお友達に喜んでくれるかもしれませんよ。
◆ペットと一緒に過ごす時間をとる
引っ越し先についたら、引っ越しの荷物をほどく作業もありますが、きちんとペットと一緒に過ごす時間を作ってあげましょう。
長い移動時間でペットはストレスが溜まっているかもしれませんし、飼い主さんと離れて不安だったかもしれません。
新しいお家になっても、飼い主さんとペットとの生活スタイルは変えず、同じ時間に散歩に行ったり同じ時間にご飯にしたり、ペットが不安になるような不規則な行動は避けてあげましょう。
ペットにストレスがたまると、無駄吠えやいたずらが一時的に激しくなったりしますが、焦らずにゆっくりと新しい環境に慣れさせてあげてくださいね。
飼い主さんがいつも通り優しくいっぱい遊んであげると、ペットのストレスも軽減しますよ。
引っ越し後に必要な手続き
犬の場合、引っ越した後に必要な手続きがあります。
◆犬は自治体への登録手続きが必要
愛犬が狂犬病という病気を発症しないよう、毎年1回狂犬病予防注射をする必要があると同時に、「私は犬を飼っています」という報告もしなくてはいけません。
犬を飼っている方は、狂犬病予防注射をきちんと行っているかどうかを済んでいる地域に報告する義務があります。
毎年1回、4月が近づくと、狂犬病予防注射を打ってくださいと市役所からハガキが届くと思いますが、これは犬を飼っているという手続きを住んでいる地域にしているからです。
◆犬の登録手続きの方法は?
では、引っ越した先で犬の登録手続きをするにはどうすればよいでしょうか。
今まで住んでいた場所で犬の登録手続きを行っている方は、犬の鑑札をお持ちのはずです。
この鑑札は犬の情報が登録されている番号が載っていて、その番号から登録されている犬種や年齢、飼い主の住所を割り出すものです。
この鑑札をもって、新しく引っ越した新居の保健所か市役所に行けば、犬の住んでいる場所の登録変更手続きができます。
この新居での犬の登録変更手続きが終わると、旧住所の登録は変更されますのでご心配なく。
犬の登録手続きをしていない方、これは飼い主の義務ですので、狂犬病予防法という法律を守っていないことになります。
20万円以下の罰金が科せられる場合もありますので、引っ越し先では犬の登録変更手続きを忘れないようにしましょう。
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