1.犬にはシャンプーが必要!
2.ペットショップ・サロンのシャンプーのメリットは?
2-1.皮膚トラブル起こす可能性が低くなる
2-2.シャンプー以外のお手入れをしてもらえる
2-3.皮膚疾患などに早く気付くことができる
3.子犬の自宅シャンプーをおすすめする4つの理由
3-1.家計に優しい
3-2.コミュニケーションの場となる
3-3.備えとして役に立つ
5.自宅シャンプーに必要なグッズは?
5-1.ブラシ、コーム類
5-2.シャンプー、リンス
5-3.希釈用容器
5-4.ドライヤー
【掲載:2019.12.05 更新:2021.04.06】
犬にはシャンプーが必要!
犬は一部のヘアレスドッグを除き、全身が毛で覆われた生き物です。そのため、被毛のケアと、毛に隠れてしまっている皮膚のケアは欠かせません。
人間の様なスキンクリームやローションなどもありますが、多くの場合はシャンプーが被毛・皮膚ケアに使われる事が多いです。
お湯の温度は?頻度は?など疑問に思うことは全てクリアにしたうえで、万全の体制で臨みましょう!
ペットショップ・サロンのシャンプーのメリットは?
犬のシャンプーは、ペットショップやトリミングサロン、動物病院などのお店で施術してもらう方法と、自宅で行う方法の二種類に分かれます。
ペットショップに子犬のシャンプーをお願いした場合には、どんなメリットがあるでしょうか。
◆皮膚トラブル起こす可能性が低くなる
子犬の状態に合わせてシャンプーやリンスを選択するため、皮膚トラブルを起こす可能性は自宅よりも低いです。
薬用剤を使用する際にも、適切な方法で行うため効果が大きくなることが多いでしょう。
◆シャンプー以外のお手入れをしてもらえる
シャンプーのみのコースには、爪切り、耳掃除、肛門腺絞りなどのグルーミングがセットになっていることが一般的です。
この基本のグルーミングが苦手な飼い主には、とても大きなメリットになります。
◆皮膚疾患などに早く気付くことができる
定期的にプロにグルーミングを行ってもらうと、子犬の耳疾患や肛門腺異常などに早く気付くことができるというメリットもあります。
丁寧に子犬の被毛を梳かし、皮膚をチェックしてから施術に入りますので、自宅で洗うよりも早く皮膚疾患に気付くことが出来る場合もあるでしょう。
また、動物病院併設や提携のペットサロンの場合、そのまま治療を行う事もできます。
子犬の自宅シャンプーをおすすめする4つの理由
一方で、自宅で子犬のシャンプーをする場合にも、様々なメリットがあります。
◆家計に優しい
犬をペットショップやサロン、動物病院などのお店で施術してもらう場合は、犬種や個体により料金が異なります。
被毛の扱いやすさ、毛玉の量、一部のテリア種などのナイフを用いたストリッピングなど様々な項目により料金が決まります。犬種によって料金の違いはありますが、子犬、シニアなど年齢によっての違いはあまり無い事が多いです。
人気の犬種であるミニチュア・ダックスフンドを例に挙げて紹介しますと、およそ3000円が一般的な相場価格です。
犬のシャンプー頻度は、2~3週間に1度が望ましいので、仮に3週に1回(月1回と同等)とすると毎月3000円、年間で36000円かかる計算になります。
自宅シャンプーは、初めに道具を揃えてしまえば、1回あたりの料金は比較にならないほど安くなります。家計に優しいので、とてもおすすめの方法です。
◆コミュニケーションの場となる
トリマーとしてトリミングをしていると、お預かりした時には大暴れするほど嫌がっていた子犬がしっぽを振り、甘えてくるほど懐く事が多いです。
身体を触られることや、家族以外の人と自宅以外の場所にいるということが苦手な犬に対して、トリミングがコミュニケーションツールとして活躍するからです。
それは自宅であっても例外ではありません。目と目を合わせて、子犬の体調や機嫌を伺いながら身体のケアをする一時は、飼い主と子犬の最高のコミュニケーションとなります。
また、飼い主さんが体中を触ることになるので、病気やケガの早期発見にも役立ちます。
◆備えとして役に立つ
犬のトリミングは、怪我・病気の時や、高齢になった時などに受け入れを断られてしまうことがあります。そんな時、自宅で洗う方法に慣れておくと、飼い主も犬も困らずに過ごすことができます。
特に被毛が長い長毛種や、毛玉になりやすいダブルコート(上毛と下毛の二層になっている犬)、遺伝性疾患のある犬種、大型犬などは、自宅シャンプーに慣れておくことをおすすめします。
シャンプーに慣れさせるためには、子犬の頃からの経験と頻度が重要です。
子犬のシャンプーを初めてもいいのはいつから?
子犬のシャンプーを初めてもいいのはいつから、という明確な目安はありません。
獣医師やトリマー、犬の飼育本によって、子犬のシャンプー時期に最適だと言われている日数に誤差があるからです。
一般的には、生後2~3ヶ月でのワクチン接種から1週間空けてからのシャンプーが推奨されている場合が多いです。
個体差や健康状態もありますので、子犬の初回最適時期がいつからなのかは、獣医師に確認すると安心です。
自宅シャンプーに必要なグッズは?
自宅で子犬を洗う際には、どのようなグッズが必要なのでしょうか。確認してみましょう。
◆ブラシ、コーム類
子犬を洗う際には、必ず毛玉や毛のもつれを取り除いておく必要があります。
毛玉をそのままにしておくと、摩擦により更にもつれや毛玉を増やすことになりますし、子犬の皮膚炎、皮膚病の原因にもなります。
ブラッシングは毛に絡まったゴミや汚れを浮かび上がらせる効果もあるので、シャンプーの前に必ずやっておきたい工程です。
子犬の犬種や、被毛に合わせたブラシを使用し、最後の毛玉・もつれチェックに金属コームを使う様にしましょう。
ブラシやコームは、金属製やラバー製のものが多く、長く使う事ができるため、頻度を考えるとコストは抑えられます。
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サイズ | S,M |
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製造国 | 中国 |
◆シャンプー、リンス
シャンプー、リンスを子犬に用いる場合には、パピー用(子犬用)と書いてある商品を選ぶ様にしましょう。
パピー用(子犬用)は人間のベビーシャンプーと同様の原料を使用しているものが多く、子犬の皮膚や被毛に負担が少なく使用することができます。
シャンプー、リンスは使用直前にお湯で希釈して使用することが一般的なため、一見高価に見えますが、年間頻度を考えると1回あたりの料金は格安です。
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◆希釈用容器
シャンプー、リンスを希釈し、泡立てる時に使用する容器です。
シャンプー、リンスの原液を直接被毛につけると、泡立てる際のムラになったり、子犬の被毛への摩擦によるダメージも増しますので、容器で希釈して使用するようにしましょう。
希釈の際には、犬を洗う温度に最適といわれている38度から40度のお湯を利用します。
使い捨て容器を使っても良いですが、年間頻度を考えると安価な容器を用意しておいた方が経済的な負担は少ないです。
◆ドライヤー
ドライヤーは、自宅にある人間用でも構いません。生乾きになってしまうと、皮膚炎の原因になったり、匂いの素となりますので、必ず完全に根元から乾かす様にしましょう。
ただし、音や風量に敏感な子犬や、シャンプーに慣れていない飼い主さんの場合は、ペット用のハンドフリーのドライヤーなどを活用すると良いでしょう。
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自宅シャンプーのお湯の温度は?
子犬を自宅で洗う場合のお湯の温度は、人間が触ってみて「ぬるい」と感じる程度の温度が最適です。
低すぎる温度だと、子犬は違和感を感じてしまいますし、高すぎる温度だと低温火傷のリスクが生じます。
季節にもよりますが、温度はおよそ35度から38度が目安です。
子犬にシャンプーを慣れさせるには?
お風呂タイムを嫌がる子犬は、とても多いです。水の音、見えないところで水圧が身体にかかる刺激、何をされるのかわからない恐怖など、犬はお風呂タイムに多くの不安を抱えています。
◆シャンプーの練習方法
まずは段階を経て、この時間は怖くない、楽しいものだと子犬に教えることが大切です。
はじめは、洗う場所(浴室又は洗面台)に行きおやつを与える、などのご褒美で慣らしていくとスムーズです。
次は足先に35度から38度ほどの温度のお湯をかけて、ご褒美を与えます。
その次は身体に、そして頭部、顔と徐々に範囲をひろげていくと良いでしょう。
身体を濡らす事に慣れたら、いよいよ薬剤を使って洗う練習です。
本来犬を洗う頻度は月に1~2回ですが、慣らす為の練習は子犬が忘れない様に頻度を高くすることをおすすめします。
勿論、全然不安なんて無い!という度胸のある子犬の場合は、どんどん頻度を上げてステップアップしていって大丈夫です。
◆シャンプーの練習はいつからはじめる?
子犬のシャンプー慣れの練習をいつから始めるのかは、特に決まっていません。ですが、子犬を迎えた時から直ぐに始めた方が恐怖心も出ませんし、スムーズです。
不安感を持ってしまった犬を改善することは、とても大変です。そのため、子犬の頃から少しずつ慣らしていくことが、シャンプーに慣れる一番の近道になります。
成犬以上のシャンプーの慣れさせ方
成犬、シニア犬でお風呂嫌いの場合は、慣れるまでに子犬以上の時間がかかります。
嫌がり、暴れる力も強いので、飼い主も抑えつけがちになりますし、その力づくで抑えつけられる感覚が嫌で、よりお風呂嫌いになってしまう悪循環に陥ります。
成犬以上の場合の慣れさせ方も、子犬と同じ方法が使えます。
まずは場所慣れさせ、足など小範囲に適切な温度のお湯をかけ、だんだん範囲を広げていきます。ご褒美も忘れないでください。
ただ、成犬の場合は場所自体にすでに苦手意識を持っていることが多いため、強制は根気と時間が必要です。子犬よりも慣れにかける頻度を高くして、臨みましょう。
シニア犬になると、嫌がり暴れることで心臓にも負担がかかりますので、シニア年齢になる前には慣れさせておくことをおすすめします。
子犬のシャンプーで健康管理をしましょう!
子犬のシャンプーと聞くと、お店でお金を払ってお願いするイメージの方が多いかもしれません。
ですが、自宅で洗うと節約にもなりますし、飼い主と犬のコミュニケーションの場にもなるのでおすすめの方法です。
子犬の頃からシャンプーに慣らしておくことが、犬がお風呂タイムを嫌いにならない一番の方法です。
やってみれば意外に簡単な自宅シャンプーを、子犬と家族の休日の触れ合いイベントにしてみてくださいね。
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