死に別れた飼い主のお墓に寄り添い泣くウルフドッグ。犬は別れを理解するのだろうか?

2018.04.03

死に別れた飼い主のお墓に寄り添い泣くウルフドッグ。犬は別れを理解するのだろうか?

アメリカ・カリフォルニア州で暮らすある犬の動画が、ネット上で大きな反響を呼びました。死に別れた飼い主の墓石の上に横たわり、口を震わせ悲しむようなその犬。はたして、犬は飼い主との別れを理解しているのでしょうか。

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一匹の犬と悲しい飼い主との別れ

墓石の上に身を横たえて、悲しそうに身もだえる一頭の大きな犬。
泣きながら嗚咽を漏らしているかのように見えるその姿がネットに公開されると、大きな反響を呼びました。

犬 別れ

彼の名はワイリー。保護団体LARC(Lockwood Animal Rescue Center)にレスキューされたウルフドッグでした。
飼い主のグラディスさんの介護犬としての役割も担っていたというワイリーは、グラディスさんとも大の仲良しだったそうです。

そんなある日、大好きなグラディスさんがワイリーより先に天国へと旅立ってしまいました。

そして一匹残されたワイリーは、グラディスさんの墓石に寄り添い、口を震わせながら側にい続けたのです。


ネットでは様々な意見が・・・

飼い主との別れを悲しむようなワイリーの行動について、ネットでの反響は二分されていました。

一つは「これは単なる呼吸困難だ」というようなものです。
犬や猫が人間と同じ様な感情表現をするかどうかについては議論の分かれるところですから、無理もない意見と言えます。

しかし、これらの意見に対して、投稿者は「これ以前にも以後にも、彼が同じような様子を示したことはない」と断言しました。

投稿者によれば、ワイリーは施設にいたウルフドッグたちの中でも特に気性が優しく、従順な犬であり、戦場から戻った兵士たちのPTSD治療を助けるセラピー犬としても優秀な実績を残していたということです。
グラディスさん一家と暮らすようになってからは、彼女をリーダーと認め、深い信頼を寄せていたのでしょう。


忠実で愛情深いウルフドッグ

Lokiさん(@loki_the_wolfdog)がシェアした投稿

ウルフドッグは、オオカミと犬のハイブリッド(ミックス)の犬種です。

群れで生きるオオカミは、社会性がとても高い動物で、一度リーダーと認めた相手・仲間であると認めた相手に対しては、忠実で情の深い最良の友となると言われます。
それは人間に対しても同様であり、彼らの愛情の深さは、飼育に伴う数々の高いハードルにもかかわらず、飼いたいと考える人が後を絶たない理由の一つにもなっています。

けれども、そんな野性のオオカミの血を引いたウルフドッグは、飼い主を選ぶ犬種です。
たくさんの運動量を必要とするため狭い場所で飼うには適さず、またリーダーとして信頼を得るには相応の資質と経験を必要とします。

セラピー犬として活躍していたワイリーがグラディスさんの家に来た経緯や、その後、彼らがどんな日々を過ごしていたかを伝えるものは見当たりませんが、自身もLARCの支援者であったというグラディスさんは、ウルフドッグについて深い知識を持っていたと思われます。

そんなグラディスさんに、ワイリー自身も大きな信頼と愛情を寄せていたのでしょう。


深い絆で結ばれたふたり

犬 別れ

彼らの間には、たくさんの幸せな思い出と、一朝一夕には成りえない、深い信頼と絆があったのでしょう。
慰めるお孫さんの手にすら振り向きもせず、逝ってしまったグラディスさんをひたすらに悼む姿は、その全てを最も悲しい形で体現していると言えるでしょう。

幸いにも、彼のそばにはまだグラディスさんのお孫さんがいるようです。今度は彼女がワイリーを見送るまで、幸せに暮らしてくれることを願っています。

★☆別れを悲しむワイリーの動画はこちら☆★


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