全4回で紹介する本記事。今回は4回目の最終回。「好きだけど、リーダーはわたし!」と「好きでもないし、リーダーはわたし!」と思っている犬のしぐさ について紹介します。
4回目で紹介するワンちゃんのしぐさ2種類は、ペットオーナーさまにとって大変深刻な事態です。今回の記事を読んで当てはまると思われた方は、ワンちゃんとの関係修復に真っ先に取り組む必要がありそうです。では始めます!
しぐさで分かる愛犬の気持ち(1)
しぐさで分かる愛犬の気持ち(2)
しぐさで分かる愛犬の気持ち(3)
第4回 最終回(全4回)
「好きだけど、リーダーはわたし!」と思っている犬のしぐさ
ワンちゃんがペットオーナーさまに何かを要求し、知らず知らずのうちにペットオーナーさまも応じてしまっているケースです。
- ペットオーナーさまの体に乗り、顔をなめたり、顔をひっかいたりする
- どこまでもついてくる
犬は自分よりも下に見ている人や犬の上にしか乗りません。そのうえ、顔をひっかいたり、なめたりするのは、「遊べ」「自分はあなたにとっていやな行動をしているが、あなたは私よりも下位だから受け入れなければならない」「ご飯がほしい」などの欲求を表します。このような行動をされたら、ペットオーナー様は愛犬を自分から下ろし、さっと立ち上がってその場を立ち去ってください。群れで暮らしてきた犬にとって「無視をされる」のは最も辛いことで、なぜ無視をされたのかを考えるようになります。追いかけてきても徹底的に無視をしてください。
群れで暮らしてきたので犬にとって、ひとりにされるのは不安だからついてくる場合もありますが、多くは「自分の手下が見ていないところで不穏な動きをしないように」という監視の行動です。
「好きでもないし、リーダーはわたし!」と思っている犬のしぐさ
こうなってくると、家庭内の様々なところにマーキングをする、吠え続ける、かむなどの問題行動が随所に現れているはず。すぐにドッグトレーナーなどに相談をしてください。
- 「要求吠え」をする
- マウンティングをする
- 噛む
おもちゃをペットオーナー様の前に持ってきて吠える、ご飯の器をカリカリとひっかいた後に吠えるなどのワンちゃんの行動は、一見ほほえましく思えますが、「遊べ」というワンちゃんからの欲求で好ましくない行動です。絶対に応じてはいけません。遊ぶのも、ご飯をあげるのも、その時間はペットオーナーさまが決めるのだということを辛抱強く教えてください。
ワンちゃんが前足でペットオーナーさまの足や腕にしがみついて腰を振るのは、性的な好意を示す行動ではありません。「わたしはあなたよりも上位だ」という優位性確認を示す「マウンティング」という行動です。すぐに腕や足をワンちゃんの前足から外し、無視をしてください。怒るなどの反応を示してはいけません。
体に触るなどすると、かまれる場合は、自分よりペットオーナーさまのほうを下に見ていますし、信頼関係も築けていません。危険なので、必ずドッグトレーナーなどに相談をしてください。
いかがでしたでしょうか。いままで4回にわたって「ワンちゃんのしぐさでわかる気持ち」について紹介しました。 どれかのしぐさに当てはまっていたのではないでしょうか? 関係修復がすぐに必要!そう思って慌てるのも無理はありませんね。 今はいい関係が築けていなくても、ドッグトレーナーなどの指導のもと毎日こつこつと正しく触れあっていれば、必ず気持ちを通い合わせることができます。ワンちゃんと人間は、言葉を交わせなくても、ボディランゲージでお互いをわかりあえますよ!
第1回 「あなたが大好き!」「頼っています!」というワンちゃんのしぐさとは?
第2回 誤解されがちなワンちゃんのしぐさとは?
第3回 「あなたがリーダーですが、好きではありません」という犬のしぐさ
【最終回】 「好きだけど、リーダーはわたし!」「好きでもないし、リーダーはわたし!」と思っている犬のしぐさ
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