1.犬と海にいこう!気を付けるポイントは?
2.海での注意点①犬が遊泳可能かどうか事前にチェック!
2-1.ペット禁止の海水浴場は意外と多い
2-2.事前に管理事務所に連絡する
3.海での注意点②愛犬の熱中症に注意
3-1.犬は人間よりも地面からの熱を受けやすい
3-2.日差しを受けすぎない工夫が大切
3-3.日差しが強すぎる日は避けるのが無難
3-4.氷や水など冷やせるものを準備していく
4.海での注意点③肉球のやけど・怪我に注意
4-1.犬にとって鉄板の上を歩いているような熱さ!
4-2.触って砂の温度を確かめよう
4-3.貝殻の破片などによる怪我にも注意
5.海での注意点④ゴミなどの拾い食いに注意
5-1.串付きのお肉やタバコの吸い殻に注意
5-2.人ごみは抱っこでの移動が安心
6.犬が海水を飲んでしまったら危険?
6-1.海に入る前にしっかり水分補給をさせる
6-2.下痢の症状が起きることも
6-3.危ないと思ったらすぐに動物病院へ
7.海水浴にもっていきたい犬用品は?
7-1.水
7-2.氷・保冷剤
7-3.ライフジャケット
7-4.ロングリード
7-5.ビーチパラソル
7-6.犬用日焼け止め
7-7.タオル
【掲載:2018.06.04 更新:2022.04.13】
犬と海にいこう!気を付けるポイントは?
犬と一緒にお出かけは楽しいものですよね。行き先が海となると、飼い主さんだってテンションが上がって嬉しくなってくるはずです。
ただし、犬と一緒に海に行く場合、飼い主さんにぜひとも気を付けてほしいポイントがあります。
注意点は飲み水を持って行って、熱中症に気を付ければ良いだけかな…なんてあやふやな考えの方はぜひとも読んで下さいね。
今回は、海に行くとき気を付けるポイントをわかりやすく4つにまとめてみました。
海での注意点①犬が遊泳可能かどうか事前にチェック!
せっかく行った海水浴場ですが、夏の行楽シーズンでは犬が立ち入り禁止、遊泳禁止になる場所もあります。
◆ペット禁止の海水浴場は意外と多い
夏場はたくさんの人が集まる海水浴場ですので、人間中心に施設が優先される場所もあります。中には犬嫌いな方もいますし、砂浜でのうんちやおしっこなどの粗相の問題もあるでしょう。
多くの有名な海水浴場では、犬やその他のペット禁止としているところも意外に多いものです。事前に行けない場所だとわかれば、違う選択肢を選ぶことができますので、下調べは非常に重要ですよ。
◆事前に管理事務所に連絡する
愛犬と一緒に海に行きたいと思われる場合、まずは愛犬と泳ぎたいのか、砂浜を散歩したいのか、海を眺めるだけで良いのかなど、飼い主さんがやりたいことを事前に思い浮かべてみましょう。
そして、行き先の海水浴場でそれが可能かどうか、海水浴場を管理する事務所などに事前に電話などをしてチェックすることをおすすめします。
また、数は少ないですが、犬専用のドッグビーチも存在します。犬と周りの人間に気兼ねなく過ごす海水浴を楽しみたいのなら、こちらも参考にしてみてはいかがでしょうか。
海での注意点②愛犬の熱中症に注意
夏場は日差しが非常に暑く、海水浴場の砂浜からの照り返しもあってかなり暑く感じられます。そんな暑い日に注意したいのが、犬の命も奪いかねない「熱中症」です。
◆犬は人間よりも地面からの熱を受けやすい
人間よりも背が低い犬では、砂浜からの照り返しの温度も高く、すぐに体温が上がってしまいます。人間は暑いといっても、地面から離れた冷やされた空気を吸っていますので、犬よりは暑くありません。
犬の場合、舌をハァハァと出すパンティングだけでは体内の熱を逃がすことができなくなり、体中の機能が熱によって働かなくなり、場合によっては熱中症で全身機能が麻痺をして命に関わる危険な状態になります。
また、脱水症状から熱中症にかかり、そのまま動けなって病院に直行するといった事も起こりえます。
◆日差しを受けすぎない工夫が大切
熱中症を防ぐには、十分な水分補給と、日差しを避けるパラソルなどを用意し、犬の体に直接太陽光が当たらないような洋服あるいはライフジャケットを水で濡らして着せてあげましょう。
遊んだ後は犬にはなるべく日陰にいるようにさせ、直射日光を当てないようにします。
◆日差しが強すぎる日は避けるのが無難
犬を熱中症から守る場合、海水浴の天気もチェックしましょう。犬を海水浴に一緒に連れていく場合は、カンカン照りの真夏の暑い日は避けた方が無難です。
人間にとって少し寒いかな?ぐらいの曇りの日を選んでください。
◆氷や水など冷やせるものを準備していく
万が一熱中症になりかけてしまった時に便利なものが「氷」です。
犬と一緒に海水浴場に行く場合は、万が一のために氷や保冷剤を大量に持っていきましょう。体を直接冷やすための水も、ペットボトルなどに入れて多めに持っていくのもいいですね。
ペットボトルに直接水を入れて、冷凍庫で凍らせてから持参すると、ひんやり冷たい氷枕で利用した後に、犬用の飲み水としても活躍してくれます。
海での注意点③肉球のやけど・怪我に注意
真夏のビーチの砂の温度は、人間でもびっくりするぐらいの熱さになっています。勢いあまって海に行くまでの間に、砂浜の砂でやけどしそうになるくらい「熱っ!!」と焦ったことは誰にでも経験があるはずです。
◆犬にとって鉄板の上を歩いているような熱さ!
人間はサンダルなどを履いているので、長時間砂浜を素足になって歩くことは少ないですが、犬は最初から素足状態で何もはいていません。
犬が真夏のビーチを歩くという行為は、素足で熱された鉄板の上を歩いているような状態です。とたんに肉球がやけどしてしまいますよね。
◆触って砂の温度を確かめよう
ビーチの砂の上を歩かせようか迷う場合は、人間がまず砂の温度を素手で触って確かめてからにしてください。
手を砂に当てて、数秒でやけどするくらいの温度であれば、犬の肉球がやけどを起こしてしまいます。そのような暑い砂の上に犬をおろすことはせずに、抱っこで歩きましょう。
また、砂浜の上を歩かせたあとは、ウェットティッシュなどで足裏を綺麗にし、肉球用のクリームでケアしてあげましょう。
◆貝殻の破片などによる怪我にも注意
海特有の貝殻の破片やガラスが波に流されてきて、砂浜の中に紛れて大量に落ちています。人間でも素足で貝殻を踏むと、場合によっては出血を伴うケガになってしまうように、犬も同様に肉球をケガしてしまいます。
もし砂浜に犬を下ろしたいなと思った場合は、まずは人間が素足になって砂の上を歩いて、砂の温度や貝殻などの危険なものが落ちていないかを確認してからにしましょう。
また、犬用のシューズを履かせて足裏を保護してあげることも有効です。
海での注意点④ゴミなどの拾い食いに注意
夏の海は、犬が散歩をしたり泳いだりするのには想定外のものがたくさん落ちています。せっかくの楽しい海水浴ですので、犬の誤飲は飼い主が注意して避けてあげたいですよね。
◆串付きのお肉やタバコの吸い殻に注意
動物病院での犬の誤飲治療トップ10に入る物の1つとして「串付きのお肉」があります。
夏の砂浜の上には、マナーを守らない人間が落としたごみがいっぱいで、串付きのお肉もごみとして落ちていたりします。大好きなお肉の香りに誘われて、犬がパクッと飲み込んでしまえば、串が食道や胃に刺さってしまい、全身麻酔の外科手術を行わなければいけない可能性も出てきます。
また、誤飲すると命の危険にさらされてしまうようなたばこの吸い殻も大量にありますし、クラゲなど人が触っても刺されてしまうような危険な物も砂浜に落ちています。
◆人ごみは抱っこでの移動が安心
犬と海水浴に行く場合は、このような拾い食いに注意してください。毎日の散歩コースでは落ちていないようなごみが、海水浴場にはたくさん落ちている可能性があります。
人込みの中でリードを引っ張って歩く場合は、犬が拾い食いをしてもわからない場合がありますので、できれば抱っこでの移動をオススメします。
犬が海水を飲んでしまったら危険?
人間が海水を舐めるととても「塩辛い!」となりますよね。海の水はとてもたくさんの塩が溶けていて、少し飲んだだけでも塩分がたくさん含まれているのがわかります。
飼い主さんが注意していても、犬が海水を飲んでしまった場合はどうすればいいのでしょうか。
◆海に入る前にしっかり水分補給をさせる
犬が多くの塩分を含む海水を摂取した場合、嘔吐する危険性があります。
犬はもともと塩分を大量に必要とする生き物ではなく、過剰な塩分は腎臓や心臓に多大な負担をかけてしまいます。
海で遊ばせていた犬が大量に海の水を飲んでしまい、しばらくして嘔吐や食欲不振になるという症状も報告されていて、胃が炎症を起こすなどという場合もあります。
犬は目の前にある海の水を「飲んではいけないものだ」と判断することができません。のどが渇いたからとりあえず飲んでみるといった行動を起こす場合もあります。
泳ぐと体力を消耗して水もたくさん欲しがりますので、目の前になる海水を飲みたいと思う前に、持参した水を飲ませてあげて下さいね。
◆下痢の症状が起きることも
犬が海水を飲むと、消化不良となり、下痢の症状を起こす場合があります。
下痢は体内の水分を十分に吸収できないまま外へと水分が流れてしまう症状ですので、そのままにしておくと犬の体の中の水分が足りない脱水症状となり、熱中症につながりかねません。
下痢の症状が出た場合は、水分補給ができる環境を整えて、少しずつで良いので水をいつもよりも多めにあげて下さいね。
◆危ないと思ったらすぐに動物病院へ
その日のうちは何も症状が出なかった場合でも、海水を飲んでしまった後の2~3日は注意して犬の体調を見てあげて下さい。
もし、海水をガブガブ飲んでしまって、犬の体調がおかしくなってしまった、いつもと様子が違って苦しそうなどの症状が出た場合は、動物病院に相談してくださいね。
海水浴にもっていきたい犬用品は?
犬と海水浴を楽しむ際に、ぜひとも持っていきたい犬用品があります。
◆水
まずは「水」。たかが水だと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、これが意外と重要なのです。
冷えた水は、犬が飲んでも体にかけても熱中症予防に効果的ですが、それ以外にも水を必要とする場面はあります。
飼い主さんと犬が海に入った後は、人間は体がべとつく部分や砂がたくさんついた足をシャワー室で洗うことができますが、犬はシャワー室に立ち入り禁止の場合がほとんどです。毛が抜けたり、衛生的に考えたりして、シャワー室は人間だけ使用可能とする場所が多いようです。
犬がドロドロの砂を付けたまま車に乗って帰るのは、飼い主さんとしても困りものですよね。海の水や砂が付いた犬の体を綺麗に洗い流せるように、水は大量に用意しましょう。
この時、最低限のマナーとして、犬の体を流した後に出てくる犬の流れ落ちた毛は必ず持ち帰って下さいね。犬も一緒に行ける海水浴場をもっと増やしてもらうためにも、マナーを守って行動することは非常に重要ですよ。
◆氷・保冷剤
「氷・保冷剤」も必須ですね。これは、犬の体を冷やすためにもっていきたいアイテムです。
熱中症を防ぐために注意すべきことは、夏の暑いビーチでも犬の体温を上がり過ぎないように常に冷やしてあげる事。
犬が寝そべるキャリーバックやレジャーシートに保冷剤をタオルで巻いて、犬が常に触れるようにしてあげると、ひんやりして気持ちいい上に、熱中症を防ぐことができます。
◆ライフジャケット
次に「ライフジャケット」。犬は泳ぎが得意だから、ライフジャケットはいらないと思われがちですが、実は犬にも泳ぎが得意な子と苦手な子がいます。
足の間に水かきがあるニューファンドランドなどはとても泳ぎが得意なのは有名ですね。
しかし、日本で飼われているほとんどが小型犬となっている今、泳ぎが得意な犬はレトリバー犬種を除いてそうそういません。
泳ぎが得意な犬でも、もし万が一海の潮に流されてしまったり、足がつかないような場所に行って溺れてしまったりした時のために、ライフジャケットを着せましょう。
◆ロングリード
「ロングリード」があると便利です。犬を泳がせる場合、ロングリードを付けたままにしておけば、何かあった時にすぐに犬を連れ戻すことができます。飼い主の注意が届かないうちに勝手に遠くに行くこともありませんし、近くで泳いでいる人にぶつかる危険性も避ける事が出来ます。
ノーリードで泳がせるのはよほど慣れている犬でない限り、行わない方が無難です。ロングリードを持参して、飼い主の目の届く範囲で犬を自由に泳がせてあげると楽しがりますよ。
◆ビーチパラソル
また「ビーチパラソル」も必須です。「犬用のテント」でも大丈夫。犬が暑い海水浴場でも常に日陰にいられるように、ビーチパラソルや犬用テントで日陰を作ってあげましょう。人間も日焼けをせずに済みますし、何しろ涼しいですよね。
ビーチパラソルや犬用テントの日陰を利用して、犬が熱中症にかかるのを防ぎましょう。
◆犬用日焼け止め
人間も真夏のビーチに行く際に欠かせないのが日焼け止めですね。「犬用日焼け止め」もあります。
サマーカットをして毛が少なくなって皮膚がすぐ見えている子や、耳や顔などの焼けやすい部分を中心として、犬用の日焼け止めを使用してあげてくださいね。
注意すべきことは、犬には人間の日焼け止めは使用できないということです。犬には、犬専用の日焼け止めを使用しましょう。
◆タオル
「タオル」もいつも以上に持参してください。人間も濡れた体を拭く必要がありますが、毛が多い犬がいったん濡れると、大量に乾かすためのタオルが必要です。
吸収性がすぐれたマイクロファイバーや、水分をたくさん含むことができるタオルなど、便利な犬用商品もありますので、海水浴に行かれる方はぜひ吸収性の良いタオルを持参してくださいね。
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