突然飼い主が亡くなった時、残された犬はどうなる…?重い鎖に繋がれた一匹の犬の救出劇

2018.07.29

突然飼い主が亡くなった時、残された犬はどうなる…?重い鎖に繋がれた一匹の犬の救出劇

マイアミの住宅地でひっそりと過ごす、一匹のアメリカンブルドッグ「フランシス」。重い鎖につながれていた彼女は、誰にも世話をされることなく、自由の無い毎日を送っていました。彼女がそんな残虐な生活を強いられたのは、ある悲しい出来事がきっかけでした。鎖に繋がれたそのままの状態で取り残され、屋外での生活を強いられてきたフランシス。彼女は一体どうなったのでしょうか?

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作業員が一匹の犬の姿を見つける

マイアミにある一軒の家でリフォーム工事が行われていたある日のこと。
作業員が誤ってセキュリティシステムを可動してしまい、家のアラームが鳴り響くといった出来事が起きていました。

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作業員たちは慌ててアラームを解除しようと必死。そんな中、作業員の一人であるクレアさんは、隣の家で一匹の犬が動くのを目にします。

「あぁこの子もアラームにビックリしたんだろうなぁ」と、クレアさんはそのワンちゃんの様子を確認する為に家をのぞいてみました。

そこで彼女が見たもの、それは、マダニに全身を覆われ、痩せ細ってガリガリになった哀れなワンちゃんの姿だったのです。


鎖に繋がれ全身マダニだらけの犬

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このワンちゃんの両目もどこかおかしく、さらには重そうな鎖で繋がれグッタリとしている様子。
この異様な状況に驚いたクレアさんは、この犬の写真を撮るとFacebookに載せ、地元フロリダ州の動物救助団体をタグ付けしました。

そして、そのワンちゃんの写真は、救助団体の一員であるジャンさんの目に止まることとなったのです。

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過去4年間マイアミで犬の救助を行ってきたというジャンさんですが、このワンちゃんの状態は酷かったと言います。

「私は自分を強い人間だと思っています。でも、この子の姿を見た時は崩れ落ちてしまいました。それほど酷い状況だったんです。」


原因は「飼い主の死」

近所の人達の話から、この保護犬の飼い主は亡くなっているということが判明。
そしてその子の痩せ具合から、最低でも数週間はこの重い鎖に繋がれたまま、置き去りにされていただろうと予測されました。

このコンクリートの一角で暑い日も雨の日もただただジッと耐えて過ごしてきた彼女。その後すぐにジャンさん達により動物病院へ連れていかれ、ようやくその重い鎖を切ってもらったのでした。

「よっぽど重かったのでしょう。ボルトカッターで鎖を切った途端、尻尾をふってくれました。」

「フランシス」と名付けられた保護犬は、ひどい感染症にかかっていた両目を、残念ながら手術で摘出。そして体にまとわり付いていた何千匹というマダニを取り除く処置を受けました。


新しい飼い主のもとで生きるフランシス

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その後、適切な食事療法で徐々に体重を増やし元気を取り戻していったフランシス。当初は動物病院のマネージャーが引き取るつもりでしたが、結局はジャンさん宅にて住むことに。

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「フランシスはとっても元気に暮らしています。人間が大好きで、特に私の体の上でゴロンとなって寝転ぶのがお気に入りなんですよ。」

あんなに辛い経験をしたのに人間を精一杯愛して止まないという保護犬、フランシス。これからも幸せに暮らしていってほしいです。

<参考サイト>
thedodo.com



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yukoyosshi

yukoyosshi

昔から動物が大好きで、野生動物や自然が多いオーストラリアに留学。現在もオーストラリアにて生活を送っています。家では犬や猫やその他の動物も飼っていて、中でも12年も生きた柴犬のミミとはバディな関係でした。


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