毛に覆われた一匹の犬「ティンバリー」
寒いシカゴの町の中で猫に餌を与えていた人の目に、ある1匹のワンちゃんの姿が飛び込んできました。
家の外に出され、寒さの中震えていたワンちゃん。そのワンちゃんは多い毛に覆われていましたが、どう見ても様子がおかしく、その人は「The Anti-Cruelty Society」という動物保護団体に連絡を入れました。
救助員がその家を訪ねると、そのワンちゃん「ティンバリー」の飼い主である女性は、ひどく体調を崩しているとのこと。ティンバリーを家の中に入れておくともっと体調が悪くなるかもしれないと思い、彼を外に出したということです。
そんな身勝手な理由でティンバリーを寒さにさらしていた彼女は、救助員からの要望に応えてティンバリーを手放すことに同意。
そうしてティンバリーは救助され、暖かい施設へと連れていかれました。
厚く覆われた毛のトリミングがはじまる
その施設にてまず皆の注目を浴びたのは、ティンバリーの体を覆いつくす厚い毛でした。
見るからにベタベタしたその毛は絡まり、彼が長年毛の手入れを受けていなかったことを物語っています。
もしかしたら生まれてから今まで一度もグルーミングされていないのかも…。施設の人たちはそう思いながら、まずはその毛を刈ることから始めました。
「彼はその厚い毛が原因で動くことが困難な様子でした。そのベタベタした毛は伸びきり、彼の片目を完全に塞いでいたんです。動く時もゆっくりで、少し歩くとすぐに止まってしまう状態でした。」そう話すのはスタッフ、コレットさん。
スタッフ全員が見守るなか、ティンバリーの毛は刈り落とされていきました。
しかし、体の半分を刈ったところで、それ以外の部分は皮膚と毛がくっついた状態で危険だということが判明。
そうして翌日にプロのグルーマーに来てもらい、全ての毛を刈り落とすことに成功したのです。
驚きのキュートな姿が!
2日がかりで行われたグルーミングの結果、感動する皆の前に現れたのは、
何とも全く違う姿を持つ1匹のワンちゃんでした。
その体のスッキリしたこと!刈った毛の重さは、何と1kg以上もあったといいます。大量の毛から解放され感動する彼の姿は、周囲をも感動の渦に巻き込みました。
「重い毛が無くなって彼はとっても喜んでいました。刈られている時もリラックスした様子でしたよ。」
やっと自分の本来の体を取り戻すことができたティンバリー。あまりにも長い間飼い主から世話をされていなかった為、未だに体を触られるのに抵抗を感じるそうです。
しかし、日々を通し確実に活発になってきている彼。そんな彼の生きる力は感動的なものですね。
<参考サイト>
thedodo.com
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