シカゴの道端を歩いているところを発見され、救出された1匹のワンちゃん。ボーダーコリーとラブラドールレトリバーの雑種である「ピング」は、その後、動物保護施設Wags 2 Wishesへと連れていかれました。
生後9ヶ月と推定される彼を一目見て誰もが気づいたのは、彼の歩き方が不自然だということ。まるで、足の肉球を地面につけるのを避けるかのように動いていたのです。
そして、彼の体は標準体重よりも約10kgも痩せ細っていました。
ピングと名付けられたワンちゃんは獣医師の元へ。そこで撮ったレントゲンに映ったのは、変形した足の骨…。
獣医師によると、ピングは長い間小さいケージに閉じ込められていたのではないか、とのことでした。彼の体の大きさには合わない小さすぎる檻の中で長い間生活をしてきた為に、骨や筋肉、靭帯などが適切に成形されずこうなってしまったというのです。
奇跡的にまだ動ける状態のまま救出されたピングですが、後ろ足を動かすのはかなり痛い様子。その足を避けるように動こうとしますが、前足の骨は変形し曲がってしまっている為うまく歩けません。
「ピングは路上に捨てられるまで、ひどい環境下で育てられてきたようです。彼のような犬を救出する度に胸が痛みます。」そう話すのはWags 2 Wishesの設立者であるテリーさん。
テリーさん達は、奇跡的にも命を救うことのできたピングの状態を少しでも良くしてあげたいと頑張っています。
まずは変形してしまった前足。前足にギプスをはめることで、骨を正しい位置にもっていく効果を期待しています。そして、後ろ足の痛みを何とかして和らげ、それに成功したら理学療法を使い歩くリハビリを行う予定とのこと。
今のところ、ピングはとても協力的で嫌がることなくテリーさん達による療法を受け入れているようです。
「救出されるまで人間にひどい目にあわされてきたというのに、ピングはとっても人懐っこいんです。とってもフレンドリーだし愛着もある。彼の優しいハートまでもが奪われなかったことが奇跡だわ。」
現在、ピングはテリーさんの家にて、他の5匹の犬と1匹の猫と共に生活をしています。まだうまく歩けない彼は、トイレに行くにも誰かに抱っこして連れていってもらわなければなりません。
しかし、こんな障害を持つピングにも必ず新しい家族が見つかるだろうとテリーさんは信じています。
「彼は今はとっても幸せそうに暮らしています。彼がうまく歩けるようになり他の犬達のように走り回れる日がやってくることを願っているわ。」
<参考サイト>
dailymail
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