1.犬はお茶を飲んでもいいの?
1-1.【NG】緑茶
1-2.【NG】紅茶
1-3.【NG】ウーロン茶
1-4.【NG】ほうじ茶
1-5.【OK】ルイボスティー
1-6.【OK】麦茶
2.犬にカフェインがNGな理由
2-1.犬がカフェイン中毒になる可能性がある
2-2.カフェイン中毒で死に至るケースも
3.犬の水分補給に麦茶がいい?
3-1.基本はOK。でも麦茶に注意が必要な場合も…
3-2.犬に麦茶を飲ませる効果は?
【掲載:2018.12.31 更新:2022.11.30】
犬はお茶を飲んでもいいの?
そもそも、犬にお茶は飲ませても良いものなのでしょうか?
正解は、「飲ませて良いお茶とダメなお茶がある」になります。知らなかった方は「へえ~、大丈夫なお茶とダメなお茶があるのか~」と感心してしまいますよね。
では、どのようなお茶が飲ませても良いお茶で、どのようなお茶が飲ませてはいけないお茶なのでしょうか。早速ご紹介していきたいと思います。
◆【NG】緑茶
日本人には昔からなじみ深く、緑茶ポリフェノールの中にカテキンが多く含まれており、体に良いイメージしかない緑茶ですが、犬に飲ませる事はNGなお茶の一つになります。
なぜなら、体に良いカテキンの作用よりも「カフェイン」の悪影響の方が怖いからです。
犬にとってカフェインというものは有害物質ですから、避けるべきものの一つとなります。何故犬にはカフェインが有害物質になるのかは、後程詳しくご説明いたしますね。
緑茶の100ml辺りのカフェイン含有量は30mgとなっており、お茶の中でも高めな印象を持ちますので十分注意が必要です。
◆【NG】紅茶
緑茶と同様、紅茶にもカフェインが多く含まれています。茶葉の状態で比較すると、実はコーヒーよりもグラム当たりのカフェイン含有量は多いんですよ。
紅茶は茶葉にカフェインがギュッと濃縮されているので、コップに注ぎ薄まった状態の紅茶でもカフェイン含有量は高めとなってしまうのです。
コップに注いだ後の紅茶は100ml辺り20mgのカフェイン含有量となります。そのため、紅茶も犬にはNGなお茶の一つになります。
◆【NG】ウーロン茶
ウーロン茶というものは、元々緑茶と同じ茶葉から作られているという事をご存知でしょうか?では、何故同じ茶葉でもウーロン茶と緑茶で見た目と味の違いが出るのか気になりますよね。
実は、発酵方法の違いによって違いが出るのです。発酵方法が違うだけで味も見た目も大きく変わってしまうなんて驚きですが、元々が同じ茶葉なだけに、緑茶とウーロン茶はカフェインの量も同じという事になります。
ウーロン茶のカフェイン含有量は100ml辺り20mgとなっています。ウーロン茶のカフェイン量に気付かずにゴクゴク飲んでしまうと夜眠れなくなってしまう場合もあるので気を付けた方が良いですよ。
緑茶に近い量のカフェイン量ですから、犬にウーロン茶を飲ませることもNGとなります。
◆【NG】ほうじ茶
最近ではほうじ茶も人気が出てきて、コンビニなどでも手軽にペットボトルなどで購入できるようになりました。香ばしいのにとても飲みやすく、おいしいですよね。
しかし、そんな飲みやすいほうじ茶にもカフェインは含まれているんですよ。ほうじ茶のカフェイン含有量は100ml辺り20mgとなっています。
紅茶やウーロン茶と同じくらいのカフェイン含有量となりますので、当然犬にはNGとなります。
◆【OK】ルイボスティー
ルイボスティーといえばカフェインゼロで、妊婦さんにも優しいので、老若男女問わず皆さん飲んでいるイメージがありますよね。
基本的にカフェインが含まれていないので、少量であれば犬に飲ませても大丈夫と言われています。
◆【OK】麦茶
夏の代表飲料の一つでもある麦茶ですが、麦茶もカフェインが含まれていません。カフェインが含まれていないため、麦茶も犬に飲ませても大丈夫なお茶の一つになります。
このように、お茶の中にカフェインが含まれているのかいないのかによって、犬に与えられるお茶の種類が決まってきます。
犬にカフェインがNGな理由
犬にカフェインの入っているお茶がダメな事は分かりましたが、何故犬にはカフェインはダメなのでしょうか?
◆犬がカフェイン中毒になる可能性がある
犬がカフェイン入りの飲料を飲んでしまった場合、カフェインの分解ができないために「カフェイン中毒」になってしまいやすいのです。
カフェイン中毒は人間にも起こりますが、犬の場合は体重1kgあたりにカフェインを20g摂取してしまうと、カフェイン中毒になってしまうと言われています。
つまり、体重1kgの犬が100mlの緑茶や紅茶を飲んだ場合にはカフェイン中毒を引き起こす可能性がかなり高いという事になるのです。
◆カフェイン中毒で死に至るケースも
カフェイン中毒になってしまうと、興奮状態、頻脈、嘔吐、下痢、呼吸が速くなってしまったり、痙攣や失神を引き起こしてしまう可能性があります。
重症化してしまうと死に至るケースもありますから、「たかがカフェイン」と甘く見ないでください。
人間にとっては美味しいカフェイン入りのお茶ですが、犬にとっては危険物という事なので、絶対にカフェイン入りのお茶を飲ませないように気を付けましょうね!
犬の水分補給に麦茶がいい?
犬にカフェインがダメな理由は分かっていただけたと思います。先ほどもご説明しましたが、犬はカフェインがダメと言う事は、麦茶は大丈夫という事になりますよね。
噂によると、麦茶は水分補給に良いという事を聞いた事があります。その噂は本当なのでしょうか。
◆基本はOK。でも麦茶に注意が必要な場合も…
まず麦茶について詳しく説明しますと、麦茶というものは大麦というものが元になっているため、緑茶や紅茶などとはまた違い、犬に有害なカフェインやタンニンと呼ばれる成分は含まれません。その点では問題ない事がわかります。
しかし、麦茶には「ミネラル」が多く含まれているものがありますよね。犬にはそのミネラルが問題になってしまう子もいるのです。
例えば、アレルギーや尿結石になった事のある犬や、なりやすい犬は特に注意が必要で、ミネラルによって尿結石になりやすくなってしまう可能性が高くなります。
そのため、ミネラルが多く含まれている麦茶には注意が必要です。
最近では犬用の麦茶などもペットショップで販売されているので、どうしても飲ませたい時にはそちらを利用すると良いかと思います。
◆犬に麦茶を飲ませる効果は?
麦茶の効能としては「胃粘膜を守る」「抗酸化作用」「血行促進」「体を冷ましてくれる」などがありますが、どれも人間のようにたくさん飲んだ場合の効能ですから、犬のように少量飲んだ場合には効能は微々たるものです。
麦茶は、暑い日に少量飲ませる程度なら水分補給として与えても大丈夫と言うことです。
先ほども言いましたが、水分補給に与える麦茶はミネラルの入っていないものか、ミネラルが少ないものを選んで下さいね!
犬が茶葉を食べたときの対処法
◆量に関わらずすぐに動物病院へ
いくら気を付けていても、少しの油断で愛犬が誤食をしてしまう事ってありますよね。そんな時には、誤食の量にかかわらず、必ずすぐに病院に掛かりましょう。
「今は平気だから様子を見ていよう」と考えてしまいがちですが、誤食というものは急に容体が変貌する危険性が強いため、油断できません。
特に茶葉というものは、コップに抽出されたお茶と違いカフェインが濃縮されているため、少量の茶葉を誤食しただけでも、カフェイン中毒になってしまう危険性がある事を忘れてはいけません。
誤食というものは、基本的には飼い主の目が離れた隙に行われるものなので、どれほどの量の茶葉を食べてしまったのか正確な量は分かりませんよね。
そのため、例え犬が誤食してしまった茶葉を吐き出させる事に成功したとしても大丈夫だと過信せず、必ず病院に掛かりましょう。
◆飼い主の意識が大切
誤食を防ぐためには、飼い主さんが誤食を防ぐために注意しようとする気持ちが一番大切です。
愛犬が誤食をしないように愛犬から絶対に届かない場所に置く、愛犬が開けられない容器に入れるなど、愛犬の口に絶対に入らないようにすることが大切ですね。
まとめ
犬とお茶の関係性について良くお分かりいただけたでしょうか?
まとめとしては、
- カフェインの入っていないお茶ならOK
- カフェイン中毒に注意!
- 麦茶はミネラルの少ないものを少量なら水分補給にもOK
- 誤食した場合はすぐに病院に掛かる!
という事になります。
犬にとって中毒の危険性がある怖いカフェイン。あなたの愛犬がカフェイン入りのお茶や茶葉を誤食してしまわないように、日頃から愛犬の手の届かない場所での管理が大切です。
あなたの家のカフェイン入り飲料の保管場所は大丈夫でしょうか?この機会に今一度しっかりと確認して保管場所を見直してみると良いかもしれませんね。
また、カフェインが入っていないお茶だとしても、あくまでも暑い日などの水分補給として少量のみ与えるようにし、普段はきちんと水を与えるようにして下さい。人間も犬も、お茶は正しく与えて美味しくいただきましょうね!
– おすすめ記事 –
・犬がペロペロ舐める理由。ただじゃれているだけではなかった? |
・犬がティッシュを食べたがる理由と対処法 |
・【目頭が熱くなる】里親に引き取られた女の子のショートストーリー。この女の子が訴えるものとは? |
・NY通の方へのススメ・セントラルパークの意外なおすすめエリア |