1.犬はとうもろこしを食べても大丈夫!
2.犬にとうもろこしを与えるときの注意点とは
2-1.とうもろこしは生で与えない
2-2.とうもろこしの芯は与えない
2-3.アレルギーに注意する
2-4.与える量に注意する
【掲載:2019.05.09 更新:2020.07.30】
犬はとうもろこしを食べても大丈夫!
夏野菜といえば、シャキシャキとした食感とフレッシュな甘さが特徴的なとうもろこし!
6月から9月にかけてが旬となるとうもろこしは、この時期になるとご家庭のテーブルに並ぶことも多いのではないでしょうか。
そんなとうもろこしを愛犬が食べたそうにしていることもあると思いますが、犬はとうもろこしを食べても大丈夫なのでしょうか。
結論から申し上げますと、とうもろこしには犬に中毒を引き起こすような成分は含まれていませんので、犬はとうもろこしを食べても大丈夫です。
ただし、与え方や与える量など気を付けたい部分もありますので紹介していきます。
犬にとうもろこしを与えるときの注意点とは
一番初めに、「とうもろこしの与え方、与える量に注意して下さい」とお伝えしました。
なぜとうもろこしを犬に与える量や与え方に注意が必要なのか、注意するべき点とその理由を説明していきます。
◆とうもろこしは生で与えない
犬にとうもろこしを与える際に注意してほしい事の一つとして、とうもろこしを生で与えないという事が挙げられます。
加熱していないとうもろこしの皮はとても硬いため、生で食べさせてしまうと消化不良を起こしてしまう可能性が高いからです。
加熱することにより皮が柔らかくなりますので、犬にとうもろこしを与える時には必ず加熱し、人肌程度まで冷ましてから与えましょう。
また、とうもろこしを茹でて犬に与える場合には、塩で茹でた物を与えると塩分過多となってしまいます。塩茹でのとうもろこしは犬に与えないようにして下さいね。
◆とうもろこしの芯は与えない
とうもろこしは犬にとってとても栄養価が高く、体に良い食材です。
しかし、与えていいのはあくまで黄色の粒の部分であり、とうもろこしの芯は絶対に犬に与えてはいけません。
とうもろこしの芯は茹でていたとしても非常に硬く、嚙み切ることが出来ません。そのまま与えると犬が丸呑みしようとして、最悪の場合喉に詰まってしまう可能性があります。
また、小さく切ってあったとしても、とうもろこしの芯は食物繊維の塊であり、犬の臓器では消化しきれないものです。
腸に詰まる危険性が高いので、与えないよう注意しましょう。
- 下痢
- 嘔吐
- 腹痛
- 便秘
- 元気の消失
- 腹部膨満
- 呼吸困難
- 意識障害
とうもろこしが犬の器官に詰まってしまうことで、このような症状が引き起こってしまいます。
腸に異物が詰まり塞がることで起きる病気「腸閉塞」を引き起こしてしまうと、最悪の場合死に至ることもありますので、早期の手術が必要となってきます。
もちろん、とうもろこしの芯を飲み込んでしまった場合、必ずしもみんなが腸閉塞を引き起こすわけではありません。
飲み込んでしまったとうもろこしの芯の大きさによって症状の出方は異なります。
芯が大きく喉や腸に詰まってしまった場合は、当日だけでなく数日後に症状が現われる可能性もあります。
そのため、誤食してしまったとうもろこしの芯の大きさが大きい小さいに関わらず、必ず早期に動物病院を受診しましょう。
◆アレルギーに注意する
実はとうもろこしは犬のアレルギー源としても有名です。今まで食べた事がなかったために知られていないけれど、とうもろこしアレルギーを持っているという犬もたくさんいるはずです。
犬のとうもろこしアレルギーの症状としては次のような症状が挙げられます。
- 嘔吐
- 下痢
- 痒み
- 湿疹
アレルギーが酷いと重篤な症状が出てしまう事もありますので、犬がとうもろこしを食した後はしばらく様子を見るようにしましょう。
◆与える量に注意する
とうもろこしは犬にとってとても良い食材ですが、与えすぎは禁物です。
とうもろこしは体に良い反面、食物繊維が多く消化不良を起こしやすい食材でもあるので与える量には注意が必要です。
犬にとってのとうもろこしの適量の目安は、加熱した可食部を10~20g程度とされています。もちろん犬の大きさによって与えて良い量は前後してしまいますが、大量に与えてしまうと、消化不良を起こしてしまう可能性が高まりますので気を付けましょう。
基本的には主食のドッグフードにトッピングしたり、おやつやお裾分け程度に少量与える程度が望ましいでしょう。
一粒ずつ与えても問題はありませんが、加熱後にすり潰して与えると吸収もしやすくよいでしょう。
とうもろこしに含まれている栄養とは
とうもろこしの主な成分は炭水化物ですので、体のエネルギー源となります。
粒を覆っている皮の部分は、不溶性食物繊維であるセルロースでできており、整腸作用が期待できます。
また、胚芽の部分にはビタミンB群がとても豊富に含まれていたり、その他、ビタミンE・マグネシウム・カルシウム・カリウム・鉄分・葉酸などのミネラルがバランスよく含まれています。
とうもろこしは栄養価が高い素晴らしい食材と言えます。
まとめ
犬も食べる事ができるとうもろこしについて、犬への与え方や注意点なども踏まえてご紹介していきましたが、いかがでしたか?
おさらいとしてもう一度良く覚えておいて欲しい事は、「とうもろこしは加熱処理をしたものを」「芯は絶対に与えない」ということです。
もちろん与える量にも注意が必要ですが、特に愛犬がとうもろこしの芯を誤食してしまう事がないように、与え方には十分注意しましょうね。
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