1.犬にマンゴーを与えてもいいの?
2.犬に嬉しいマンゴーの効能
2-1.β-カロテンの主となる成分ビタミンAが犬にもたらす効果
2-2.全体の80%以上が水分で出来ているので水分補給に効果的
【掲載:2019.07.23 更新:2022.08.12/2023.06.15】
犬にマンゴーを与えてもいいの?
マンゴー独特の甘い香りを好む犬は多く、ご家庭でカットしたマンゴーの匂いをクンクンと嗅ぎにくる等のしぐさがよく見られます。
果肉の色合いのイメージからか、与えていいのかどうかと心配になってしまう飼い主さんもいるようですが、マンゴーは水分量が多く栄養価も高いので、犬に与えてもいい果実の一つです。
ではここで、今回の主役「マンゴー」にまつわる簡単な紹介をしておきますね。
【マンゴー】(出展:くだものなび)
分類:ウルシ科マンゴー属
原産地:インド地方、東南アジア
季節の分類:夏
多く出回る時期:周年、4月~8月頃(国内産)
おもな栄養成分(可食部100g中)
βカロテン(610mcg)、葉酸(83mcg)、食物繊維(1.3g)、カリウム(170mg)
わたしたちが一般的に認識しているマンゴーは、アップルマンゴーという種類の赤い果皮、オレンジがかった黄色の果肉が特徴のマンゴーです。日本でも南に位置する地域、沖縄県や鹿児島県、宮崎県などで栽培されています。
そのなかでも「完熟マンゴー」は特に甘味が強く濃厚で、プリンやアイスクリームにも使われるなど大人気の果物です。
犬に嬉しいマンゴーの効能
続けてお伝えしたいのが、犬に嬉しいマンゴーの効能についてです。
◆β-カロテンの主となる成分ビタミンAが犬にもたらす効果
マンゴーに含まれている様々な栄養のなかで、最も高い成分がβ-カロテンという栄養素です。
β-カロテンとは、体内で必要な分だけがビタミンAになる栄養成分で、ビタミンAには皮膚や粘膜を保護してくれる働きがあります。
気温の上昇した屋外でのお散歩は、肉球へのダメージや水分不足による喉の粘膜不調の原因となり、食事や水分補給の妨げとなってしまうケースもあります。
マンゴーを水分補給用のお水と一緒にタッパーなどで少量持ち歩くなどの暑さ対策がおすすめです。
◆全体の80%以上が水分で出来ているので水分補給に効果的
マンゴーはねっとりとした食感のイメージとは反して、水分量がとても高い果物です。
夏場は水分と一緒にカリウムも体外に出てしまい特に不足しがちになってしまいますので、体温調節が苦手な犬にとって、水分とカリウムが同時に採れるマンゴーは良き補助食品となります。
夏場の愛犬の水分補給や食欲増進にマンゴーはもってこいのフルーツなのです。
犬にマンゴーを与えるときの注意点
愛犬にマンゴーを与える際にはいくつか注意をしておくべきことがあります。
◆与えすぎと食べ過ぎに要注意
犬が喜んで食べるからといって、過剰にマンゴーを与えるのはやめましょう。
マンゴーが甘くて美味しいのは、それだけ多くの糖分が含まれているからです。同様にカロリーも高いですので、少量であれば良い働きをする栄養素が、過剰に摂取をすることで、愛犬の健康にとってマイナスとなることもありえます。
他の愛犬用オヤツと同様に適量を守って与えることが特に大切です。
ここでの適量は中~大型犬で10グラム前後、小型犬の場合にはもっと少量の5グラムが目安になります。
◆加工品は絶対に与えない
ドライマンゴー・マンゴージュース・マンゴーアイス・マンゴープリンなどの加工品を犬に与えるのはNGです。
小ぶりにカットされているので一見は愛犬用に良さそうに見えるドライマンゴーですが、表面に砂糖がたっぷりとまぶされており、ただでさえ甘みの高いマンゴーの糖分が更に上昇をするため犬に与えるには不適切です。
続いてマンゴージュースですが、100%果汁の表記があるからといって犬にとっても安全だと鵜呑みにして与えないことが重要です。
100%の果汁を用いたジュースであっても、砂糖、香料、防腐剤、着色料などが使用されていることが多く、人体にとっては特に害がなくても、犬にとっては刺激物となり病気の原因になることがあります。
また、マンゴーそのものに食物繊維が多く含まれており、お腹の調子を整えてくれるメリットがあるのですが、多めに摂ってしまうと軟便になりがちです。
どうしてもマンゴーの加工品を愛犬に与えたい場合には、しっかりと含まれる成分表記を確認して、ごく少量のみを与えるように意識をしておきましょう。
マンゴーのアイスやプリンも同様で、美味しいからといって自分が食べているスプーンで一口だけ犬に与えてしまうなどといったことの無いようにしておかなくてはいけません。
糖度や含まれる内容のみならず、冷やして食べることが必須の食品ですので、犬に適している温度とはいえないです。
また、溶けて常温になったから与えてよいわけでもありません。マンゴーアイスやマンゴープリンだけでなく、アイスやプリンそのものが犬にとってはお腹を壊しやすい食べ物だという認識をしておきましょう。
マンゴーは犬の夏バテ対策おすすめ
マンゴーは犬と相性の良いフルーツですが、与える量や食材の種類によって少なからず注意点もあります。それに、自分と同じように犬にも快適に夏の暑さを過ごして欲しい気持ちはみんな一緒だと思います。
そんな愛犬家の皆様には、マンゴーを使ったワンちゃんグッズも毎年出ているようです。
ぜひチェックしてみてくださいね。
まとめ
マンゴーというフルーツ一種類だけでも犬にとってこれだけたくさんのメリットやデメリットがあることが分かりました。また、人と共通する栄養や健康効果も多く、愛犬と共に健康を考える機会にもなりましたね。
健康面に関することですので、注意点に関しては特に慎重になって記述をしておりますが、愛犬の健康を考えた手作りのフルーツ入り犬おやつを与えている方がいらっしゃることや、愛犬用のドライフルーツがあることなども存じております。
様々なご意見や健康法などがまだまだあり勉強不足な部分も多々あるかと思いますが、マメ知識ならぬマンゴー知識として温かくご一読いただければと思います。
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