犬のストレス解消法は?ストレスサイン・仕草を見逃さないで!

2021.11.22

犬のストレス解消法は?ストレスサイン・仕草を見逃さないで!

仕事に勉強に家庭のこと、ストレス社会に疲労困憊している方も多いはず。あなたを癒やしてくれる最高のパートナーである犬も、実はストレスを感じているかも。犬がストレスを感じる原因とそのサインや仕草を知ることで、ストレスを軽減することが出来ます。また、犬のストレスの解消方法もお伝えします。

【目次】
1.犬もストレスを感じることがある?

2.犬がストレスを感じたときに見せる仕草・サイン
  2-1.耳を後ろに倒し、上半身が後ろに引けている
  2-2.執拗に手足や身体を舐める、毛をむしる
  2-3.足の裏がしっとりとする
  2-4.視線や顔をそらす
  2-5.目を細める、あくびをする

3.飼い主のこんな行動が犬にストレスを与えているかも
  3-1.大きな音を立てる
  3-2.強制的な散歩
  3-3.過剰な運動
  3-4.家族の不仲
  3-5.引っ越し
 
4.犬のストレスを解消する方法は?
  4-1.スキンシップを増やす
  4-2.適度な運動
  4-3.噛み応えのあるおやつでストレス解消
  4-4.新しい家族とは少し距離を置く
 
5.まとめ

【掲載:2019.07.29  更新:2021.11.22】

犬もストレスを感じることがある?

ストレスのある犬

ちょっとした行動が愛犬にストレスを与えているかもしれません。直接的ではなくても、犬にも間接的に嫌だな、やめてほしいな、そう思っている時の仕草やサインがあります。

犬たちは、人語をしゃべれない代わりに感情を伝える様々な手段を持っています。
しっぽや仕草を駆使して、犬たち同士の意思疎通であったり、感情を飼い主に伝えたりしています。それをカーミングシグナルと呼びます。

ストレスを感じた時にももちろんカーミングシグナルを発して「やめてほしい」「これがストレスだからなんとかして」など伝えてきているのです。


犬がストレスを感じたときに見せる仕草・サイン

上目遣いの犬

こんなサインや仕草をしていたら、もしかしたら犬たちはストレスを感じているのかもしれません。

◆耳を後ろに倒し、上半身が後ろに引けている

何か怖いもの・苦手なものや苦手な犬に遭遇した時に、このような行動をすることがあります。ぐるぐると唸ったり吠えたりしていても、実際は怖がっているサインです。

人や犬など、距離を取れる対象であれば、対象が近づかないようにしたり、「ごめんなさい。人や犬が苦手で、怪我したら困るので」と愛犬が苦手に思っていることを伝えてあげましょう。

恐怖は人間でも大きなストレスの原因となります。犬にとってもそれは同じです。このサインが出ていたら、距離を取るか、怖がらない場所まで離れてあげましょう。

◆執拗に手足や身体を舐める、毛をむしる

皮膚病や怪我などではないのに、執拗に手足や身体を舐めていたり、場合によっては毛をむしるようにしていたら、人間で言う一種の自傷行為に近いものです。「色々辛いよ」「嫌なことがたくさんあるよ」のサインかもしれません。

1つの原因ではなく、複合的な原因でストレスが蓄積しているため現れるサインで、強いストレスを感じています。

舐めすぎて部分的に毛が抜けてしまったり、皮膚が荒れてしまったりと身体を自分で傷つけてしまっているので、大きなストレスを感じているといえます。長時間のお留守番や運動不足など早急に改善が必要です。

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家で一緒にいるときはとってもいい子なのに、お留守番をしている時に限ってトイレ以外で排泄したり、物を壊したりと問題行動を起こすことありませんか?それって、もしかしたら分離不安の兆候かもしれません。分離不安が悪化すると、毛をむしったり自分の足をかじったりといった自傷行為をしてしまいます。そうならないためにも、愛犬が暮らしやすい環境作りをしましょう。

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◆足の裏がしっとりとする

もし、愛犬の足がしっとりしていたらそれは緊張のサイン。面接やプレゼンテーションなど、緊張する場面でふと手を見ると汗が…!なんてことありますよね。犬もそれと同じ現象が起きます。

犬が肉球から汗をかくのは、犬好きの方ならよくご存知かと思います。
犬も人間と同じように、緊張すると汗が増えるため、コンクリートや地面に足跡が付くくらいの汗をかいていたら緊張のストレスを感じているのかもしれません。

◆視線や顔をそらす

いたずらや悪いことをした時に怒ったら、視線だけふいっとそらしたり、顔自体をそらしてしまう子がいると思います。

「え~そんなの知らないし。」「悪くないし」と白を切っているわけではなく、「飼い主さんすごい怒ってるな…怖いな…」と怒っている飼い主さんに、恐怖のストレスを感じているサインです。

人同士だと、よく「目を見て話そう」と言われたりしますが、犬の世界では目を合わせ続けるのは「喧嘩の合図」になりかねません。

お友達と愛犬の行動を思い返してみてください。出会った瞬間は目を見ていますが、すぐに挨拶のために後ろに周ったりしているはずです。

見つめ合うならハッピーな時間がいいですよね。それは犬も同じで、飼い主さんと目を合わせるのは楽しい時間嬉しい時が良いのです。

◆目を細める、あくびをする

特に眠いわけでもなさそうなのにあくびをする、眩しいわけでもないのに目を細めていたりはしませんか?

このサインは、自分を平静に保つためのもので、あくびや目を細めることで自分を落ち着かせています。

また、自分だけではなく周りの不安や緊張をほぐそうとして「あくびする程度だよ~大丈夫だよ」「ゆっくりいこう」というサインでもあります。あくびをすることで群れの仲間を不安や緊張から解きほぐす、群れでの生活をしていた名残なのです。

実は、このサインは人間も発することがあります。人も緊張やストレスであくびが増えたりしますが、これも緊張をゆるめるために行っていると言われています。


飼い主のこんな行動が犬にストレスを与えているかも

膝の上で寝る犬

もしかすると私達飼い主が愛犬にストレスを与えてしまっている可能性も否定できません。大好きな愛犬は、飼い主のこんな行動がストレスのサインを出すのにつながっているのかも。

◆大きな音を立てる

扉を強く閉めたり開けたり、大きな音を立てていたりはしませんか?

犬たちは、私達よりはるかに耳がよく様々な音を聞き取ることが出来ます。雷やお祭りの音、花火の音が苦手な犬は結構いると思いますが、日常生活の大きな音がストレスになっているかもしれません。

◆強制的な散歩

犬にも個性が色々です。10匹犬がいれば、10匹とも豊かな個性や性格を持っています。そんな中に、犬種の特性や個々の特性で散歩が苦手という子もいます。

人間であれば、散歩やランニングなどは運動不足の解消やストレスの発散に繋がりますが、犬の場合はそれだけではすまなさそうです。

散歩そのものが嫌というよりは、人や他の犬に会うのが苦手、怖いと思っている犬は、散歩自体がストレスになってしまっています。

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◆過剰な運動

適度な運動は犬にとってもストレス解消につながりますが、ダックスフントなどの腰が弱い犬やチワワなどの足が強くないタイプの犬種の場合は、走り回らなくとも問題なく一日の運動量を賄うことが出来ます。

運動量が過剰になると身体に負担がかかってしまいます。ストレス解消のためと、足が痛いのに歩き続けたら身体に負担がかかり痛みによるストレスでより不満が溜まってしまいますよね。

犬種や年齢、シニアや足腰に不安がある場合は、獣医師の判断に従って、愛犬に合わせた運動を行っていきましょう。

◆家族の不仲

「夫婦喧嘩は犬も食わない」という諺、実際の意味は、夫婦喧嘩はすぐ戻るから放っておくべきという意味ですが、犬にとってはそうも行かない様子。

夫婦で無くとも、飼い主達の仲が悪いと不満が愛犬にも向けられてしまったり、怒鳴り声などで犬は心理的なストレスを感じているかもしれません。中には、喧嘩を止めようとしてくれる子もいるかもしれませんね。

愛犬には直接関係なくても、犬たちは飼い主を含め家族の仲が悪いと家族間のストレスもしっかり感じ取ってしまいます。

小さい子であれば、愛犬がお姉ちゃんにも優しくする!弟とばっかり遊ぶなど(犬たちは決してそんなことはないのですが)の少し理不尽な不満が向けられてしまう可能性も無きにしもあらずです。

しかし、意見の相違などは生きている以上避けられないもの、もし避けられない喧嘩がある場合は愛犬が居ないところで。

◆引っ越し

転勤や新居など様々な理由で住み慣れた地や家を離れなければならない引っ越し。人によっては引っ越し準備や引っ越し自体がストレス!という方もいるかもしれませんね。

犬たちも新しい環境や家に慣れるまでは、不安や恐怖、緊張が続きます。見慣れた散歩コースもお友達もお家も変わってしまうのは、心細いですよね。

慣れるまではしっかり飼い主さんもフォローしてあげましょう。


犬のストレスを解消する方法は?

走る犬

愛犬がストレスを感じているとわかったら、ストレスを解消してあげなくてはなりません。

では、どんな方法でストレスを解消すれば良いのでしょうか。

◆スキンシップを増やす

犬が眠くもないのにあくびをしていたりする場合には、スキンシップ不足の可能性があります。

最近の行動を振り返ってみてください。忙しくてあまり構ってあげられなかった、そんな場合はスキンシップの時間を増やして、愛犬をマッサージしてあげたり撫でてあげたりする時間を作ってあげてくださいね。

おもちゃで一緒に遊んだり撫でてあげるだけでもストレスの解消に繋がります。

◆適度な運動

過剰な運動はよくありませんが、運動のしなさすぎもよくありません。もし、愛犬が突然飛びついてきたり、特に足腰も悪くないのに、カーブを描くように歩いているならば運動不足なのかもしれません。

家にこもりっぱなしでは刺激も無く、肥満にもつながってしまいますので、散歩の回数・時間を長くするなどの工夫をしてストレスを解消しましょう。

◆噛み応えのあるおやつでストレス解消

くつや椅子の足などを噛んでしまう子は、歯がかゆいだけではなくストレスによるものなのかもしれません。

そんな愛犬には、歯みがきにもなる犬用ガムや噛めば噛むほどお肉の旨味がたっぷりのジャーキーなどを与えてみましょう。噛みごたえがあり長く噛めるものは唾液の分泌を促すなどによって歯みがきにもなりますし、一石二鳥ですね。

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◆新しい家族とは少し距離を置く

新しい家族や犬が増えてからストレス行動を取るようになった場合は、少し距離を置いてみてください。

特に、犬同士の場合はどうしても相性があります。その場合は、部屋を分ける、散歩の時間を変えるなどの工夫をしてなるべく一緒にならないようにしてあげましょう。

慣れさせる場合も、いきなり同じ部屋に入れるのではなく徐々に慣らしていくことが大切です。

しかし、相性が悪かった場合は無理に同じ部屋に入れると喧嘩になってしまうので注意してください。


まとめ

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今回は、犬たちのストレスサインとストレスを感じる飼い主の行動についてご紹介しました。

人間と同じように犬たちもストレスを感じ、同じようにストレスが発散できます。しかし、出来ることならストレスが溜まるのは避けたいものです。ストレスサインと解消法を参考に、愛犬のストレスチェックと解消にお役立ていただければと思います。

ストレスによって体調が悪くなってしまうのは犬も人も同じですので、愛犬も飼い主も息抜きをして日々を生き抜いてくださいね。

少しでもストレスが緩和され愛犬との日々が楽しいものでありますように。



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ユーチカ

ユーチカ

動物が大好きで、幼少期から動物と一緒に生活しています。今は、柴犬と猫2匹(元野良)と暮らしています! ペットと楽しい日々を送れるような役立つ情報を皆さんとシェアして行きたいと思います。


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